Ciscoスイッチにおける各モード
CLIで設定やメッセージの表示を行う際には複数のモードが用意されており、表示したい内容・設定したい内容にあわせてモードを切り替えていきます。。
また各モードは階層化されていてコマンド入力によりモード間を切り替えることができます。
モードの名前 | モードの説明 |
---|---|
ユーザEXEC | 設定の参照が出来るモード |
特権EXEC | 参照だけでなく各種設定が出来るモード |
Global Configuration | ルータ全体の設定を行うためのモード |
Interface Configuration | インターフェイス毎の設定を行うためのモード |
Line Configuration | telnetおよびコンソールの設定を行うためのモード |
ROM Monitor | IOS起動前のサブセットIOS。これが起動してからIOS本体を起動するというプロセスになります。パスワードリカバリやIOSが見つからない場合にこのモードになります |
CiscoスイッチとPCの接続
コンソール接続を行うには、スイッチの前面、もしくは、後面にあるConsoleポート(下の図)にRJ-45コネクタのついたコンソールケーブルを接続します。
CLI関係
工場出荷時への戻しコマンド
「write eraseコマンド」でスタートアップコンフィグを削除します。スタートアップコンフィグを削除することで、再起動した際読み込むコンフィグが無いので初期化されます。
「reloadコマンド」で再起動して初期化完了になります。
Switch#
Switch# write erase
Switch# reload
System configuration has been modified. Save? [yes/no]: no
Proceed with reload? [confirm][Enter]キー入力
VLAN設定情報を削除する
VLANの設定情報は、VLANデータベース(vlan.dat)に格納されており、VLAN設定情報を削除するには、「vlan.dat」を削除する必要があります。
「show flash」コマンドで中身を確認します。
Switch#show flash:
Directory of flash:/
2 -rwx 1977 Jan 2 2006 00:21:22 +00:00 config.text
3 -rwx 1156 Jan 2 2006 00:01:30 +00:00 vlan.dat
4 drwx 512 Mar 1 1993 00:11:11 +00:00 c3750e-universalk9-mz.152-4.E8
587 -rwx 5 Jan 2 2006 00:21:22 +00:00 private-config.text
588 -rwx 3096 Jan 2 2006 00:21:22 +00:00 multiple-fs
57671680 bytes total (26701312 bytes free)
VLAN設定情報を削除するので、delete vlan.dat
コマンドを実行し「vlan.dat」を削除します。
Switch#delete vlan.dat
Delete filename [vlan.dat]?
Delete flash:/vlan.dat? [confirm]Z
再度確認します
Switch#sh flash:
Directory of flash:/
2 -rwx 1977 Jan 2 2006 00:21:22 +00:00 config.text
4 drwx 512 Mar 1 1993 00:11:11 +00:00 c3750e-universalk9-mz.152-4.E8
587 -rwx 5 Jan 2 2006 00:21:22 +00:00 private-config.text
588 -rwx 3096 Jan 2 2006 00:21:22 +00:00 multiple-fs
57671680 bytes total (26703360 bytes free)
「vlan.dat」ファイルが削除されVLAN設定が初期化されます。
Catalystにホスト名を設定する
ホスト名を設定するとプロンプトがホスト名を含んだもので表示されます。ホスト名を分かり易い名前にしておくと、複数の機器がある時に判別しやすくなります。
hostname ホスト名
ホスト名で使える文字にはドメインで使うホスト名と同じ制限があり、最大文字数は63文字、英字で始まり、途中は英数字と「-」、最後は英数字が使用できます。
Switch#configure terminal
Switch(config)#hostname catalyst01
catalyst01(config)#
設定を無効にするコマンドは以下の通りです。
デフォルトのホスト名に戻ります。
catalyst01(config)#no hostname
Switch(config)#
設定の保存
通常、設定を保存する場合は以下のコマンドを使用します。
Switch#copy running-config startup-config
write memoryとは、一昔前の IOS で、保存を行うコマンドです。
Switch#write memory
現在は「write memory」から「copy running-config startup-config」コマンドが正式サポートとなっています。ですが現在の機器でも使えます。
参考にさせていただいた記事
・Cisco基本コマンド
・【障害対応】Cisco ISR/Catalyst 一次切り分けコマンド | 電算星組
・Cisco CLIの基礎知識 ~コマンドの種類とモード~ | Ciscoのキホン | ネットワークのおべんきょしませんか?
・ルータ、Catalystスイッチの工場出荷時へのリセット(初期化) - 徒然と気の向くままに
・VLANデータベースの削除(delete vlan.dat) CCNA実機で学ぶ
・【保存版】Cisco機器の設定初期化方法まとめ | 4ccie