はじめに
Oracle Cloud Infrastructure(OCI)でComputeインスタンス(OS)を運用していると、稀にハードウェア側のメンテナンス実施の為に「HW基盤側を再起動するからインスタンスが●●時に強制再起動されるよ」と、管理者にメールが届く。
再起動まで猶予がある(今回は約15日前)ので、計画して再起動を行うことでComputeインスタンスが稼働するハードウェアをメンテナンス対象外のハードウェアに変更する事ができ、強制再起動を回避することができる。
本内容はメンテナンス対象インスタンスの確認と、該当Computeインスタンスを再起動する手順である。
- その他情報
- ベアメタルインスタンスは対象外(ハードウェア自信なのでそらそうだ)
- ハードウェアが変わるとMACアドレスも変わる為、そういった類の設定をOS内で施していると、設定を解除する必要がある
- SR(Service Request)をサポートに上げる事で、2週間先まで延長が可能
- (昔はBlock Volumeのデタッチや、セカンダリVNICのデタッチが必要であっが、その制限はなくなっている模様)
- 他、マニュアルを参照:コンピューティングインスタンスを新しいホストに移動する
メンテナンスメール通知の内容
- 件名
- (訳) 必要なアクション:Oracle Cloud Infrastructure Compute-テナントのインスタンス終了を防ぐために必要なアクション
- Fromアドレス:noreply@status.oraclecloud.com
- 受信時刻:2020/06/30 8:47 (JST)
- 本文サマリ
- 再起動時刻:2020/07/16 18:00 (UTC) 3:00(JST)
- (訳) Oracle Cloud Infrastructureチームは、基盤となるインフラストラクチャのエラーが原因で、1つ以上のインスタンスが不安定であることを検出しました。 以下に示す時点で、Oracle Cloud Infrastructureはインスタンスを別のインフラストラクチャに移動しようとします。 ただし、場合によっては、修復の一環としてインスタンスを終了する必要があります。 潜在的な終了を回避するために、以下にリストされている時間より前にインスタンスを移動することが重要です。
- 影響を受けるインスタンス、タイミング、影響を受けるインスタンスの移動方法に関する詳細は、以下にあります。
- 7日間または14日間の延長をリクエストするには、現在の開始/時間までに必要なアクションの少なくとも24時間前にサポートに連絡し、CN参照番号とインスタンスIDを提供してください。
- (メール本文画像)
メンテナンス対象Computeインスタンスの確認方法
確認方法①
Computeの詳細画面内「メンテナンス再起動」に日付が入っているインスタンスが、ハードウェアメンテナンスで影響があるComputeインスタンスである。
ハードウェアが変わり、メンテナンス対象外のハードウェアに移動すると、ここに日付は入らなくなる。
確認方法②
たくさんのComputeがあると他にも無いか不安になる為、一括してメンテナンス対象のComputeインスタンスを検索することができる。
- 画面上部検索窓をクリックし、「拡張リソース問合せ」を選択
- 以下の画面が開くので、コンボボックスから「次回のメンテナンス再起動がスケジュールされているすべてのインスタンスの問合せ」を選択
- 「検索」ボタンを押下
※リージョンを跨いだ検索ができない為、複数のリージョンをサブスクライブしている場合はリージョンを切り替えて、各リージョンで同様に検索を行う事。
確認方法③
OCIのお知らせを確認する。
コンソールにログイン後、右上の鈴マークを押下。
お知らせの中身。
※TIPS:開いただけでは既読にならない。既読にするためには[既読としてマーク] ボタンを押下する。
インスタンス再起動方法
特別なことはなく、普通のオペレーション。
以下の画面で、「再起動」を押下。
※アプリケーションの特性によっては事前にOS側からアプリケーションの停止やシャットダウンを行った方が良い。
以下のメッセージが問われるため、「インスタンスの再起動」ボタンを押下
以上の操作で再起動後には別のハードウェアでComputeインスタンスが稼働しているはず。
メンテナンス状況の確認
再度、Computeインスタンスの詳細画面を開くと、以下の様に「メンテナンス再起動」の日付が消えている事がわかる。
参考情報
- OCIマニュアル:コンピューティングインスタンスを新しいホストに移動する
以上