#仕様書に沿った「calcTriangleArea」と「calcCircleArea」の作成
仕様書:
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|メソッド名|calcTriangleArea|
|戻り値の型|三角形の面積(double)|
|第1引数|三角形の底辺の長さ、単位はcm(double bottom)|
|第2引数|三角形の高さ、単位はcm(double height)|
|処理内容 |引数を使用して面積を求め、それを戻す。|
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|:-----------------|:------------------|
|メソッド名|calcCircleArea|
|戻り値の型|円の面積(double)|
|第1引数|円の半径、単位はcm(double bottom)|
|処理内容 |引数を使用して面積を求め、それを戻す。|
#解答
1 public class Main {
2 public static double calcTriangleArea(double bottom, double height){
3 double area = (bottom * height) / 2;
4 return area;
5 }
6 public static double calcCircleArea(double radius){
7 double area = radius * radius * 3.14;
8 return area;
9 }
10 public static void main(String[] args){
11 double triangleArea = calcTriangleArea(10.0, 5.0);
12 System.out.println("三角形の面積:" + triangleArea + "平方cm");
13 double circleArea = calcCircleArea(5.0);
14 System.out.println("円の面積:" + circleArea + "平方cm");
15 }
16 }
三角形の面積:25.0平方cm
円の面積:78.5平方cm
#プログラミングの順番
①仕様書をしっかり確認しましょう。
②「class」はMainで作成。
③「calcTriangleArea」のメソッドを作成。
④「calcCircleArea」のメソッドを作成。
⑤mainで「呼び出しメソッド」の作成。
⑥コンパイル。
⑦確認、終了。
#classの作成
###class Main
1 public class Main {
#メソッドの定義
###calcTriangleArea
2 public static double calcTriangleArea(double bottom, double height){
3 double area = (bottom * height) / 2;
4 return area;
5 }
①三角形の面積を求める式を作成します。
②public static 戻り値
は、double(浮動小数点使用の為)、メソッド名
は指定されたcalcTriangle
Areaを記述します。
③( )内は、引数
**double bottom, double height (底辺, 高さ)**を渡します。
④次に、計算式を記述します。
double area = (bottom * height) / 2;
**[変数の型 任意の変数名 = (底辺×高さ)÷2;]**である。
⑤代入されたdouble areaを、戻り値doubleに渡す為
、returnを使います。
return area; と記述する。
###calcCircleArea
6 public static double calcCircleArea(double radius){
7 double area = radius * radius * 3.14 ;
8 return area;
9 }
①円の面積を求める式を作成します。
②public static 戻り値
は、double(浮動小数点使用の為)、メソッド名
は指定されたcalcCircle
Areaを記述します。
③( )内は、引数
**double radius (半径)**を渡します。
④次に、計算式を記述します。
double area = radius * radius * 3.14;
**[変数の型 任意の変数名 = 半径×半径×円周率;]**である。
⑤代入されたdouble areaを、戻り値doubleに渡す為
、returnを使います。
return area; と記述する。
#呼び出しをし、画面に出力する
###Mainメソッド
10 public static void main(String[] args){
11 double triangleArea = calcTriangleArea(10.0, 5.0);
12 System.out.println("三角形の面積:" + triangleArea + "平方cm");
13 double circleArea = calcCircleArea(5.0);
14 System.out.println("円の面積:" + circleArea + "平方cm");
15 }
16 }
①呼び出しを行い、画面に出力する為、Mainメソッドを作成します。
②public static 戻り値
は、void(戻り値はなし)、メソッド名
は、Mainにし、( )内は、
String[ ] argsを記述します。
③次に、メソッドの呼び出しを行い、値を渡し、左辺に代入
します。calcTriangleAreaから、順番に
呼び出します。
④double triangleArea = calcTriangleArea(10.0, 5.0);
[変数の型 任意の変数名 = メソッド名(底辺,高さ)]である。
※calcTriangleArea(10.0, 5.0)で、定義の呼び出し、引数( )
に値10.0と5.0を渡し、double
triangleAreaへ代入という事を、まとめて行っている。
※÷2は、calcTriangleAreaメソッドで定義されてるので、記述はいらない。
⑤Sytem.out.println();で、( )内に、**"三角形の面積:" + triangleArea + "平方cm"**を記述すると、
画面に出力される。
⑥次に、calcCircleAreaの呼び出しを行い
、値を渡し、左辺に代入します。
⑦double circleArea = calcCircleArea(5.0);
[変数の型 任意の変数名 = メソッド名(半径)]である。
※calcCircleArea(5.0)で、定義の呼び出し、引数( )
に値5.0を渡し、double circleAreaへ代入という事を、まとめて行っている。
※値に5.0を一つしか渡していないが、calcCircleAreaメソッドで定義されている
ので記述はいらない。
⑧Sytem.out.println();で、( )内に、**"円の面積:" + circleArea + "平方cm"**を記述すると、
画面に出力される。
#コンパイルすると(画面出力)
三角形の面積:25.0平方cm
円の面積:78.5平方cm
ーとなる。
以上。
#まとめ
Java入門-第5章-練習問題5-4の、仕様書に沿った「calcTriangleArea」と「calcCircleArea」の作成方法を、まとめてみました。
#参考文献
スッキリわかるJava入門-第2版- 株式会社インプレス出版 中山清喬/国本大悟・著