ロケール環境は全部で8種類あります。
それぞれに意味や優先順位、グループが存在します。
- LANG
- LC_COLLATE
- LC_CTYPE
- LC_MESSAGES
- LC_MONETARY
- LC_NUMERIC
- LC_TIME
- LC_ALL
設定の仕方
それぞれの環境変数は以下のように設定をします。
export LANG=en_US.UTF-8
ロケール環境の意味
LANG
LANGは少々特殊な役割をしています。
LANGを設定するとロケール環境の大半がLANGと同じ内容で設定されます。
例えばexport LANG=en_US.UTF-8
を設定したとすれば、
このように設定されます。(LC_CTYPEとLC_ALLは変更されていません)
LANGの優先順位は一番低いため、その他のロケール設定で部分的に上書きして使うことができます。
LC_COLLATE
文字のソート順に使用します。
LC_CTYPE
文字数の計算や判定に使用します。
LC_MESSAGES
通知・診断メッセージや対話式応答のフォーマットに使用します。
LC_MONETARY
通貨のフォーマットに使用します。
LC_NUMERIC
通貨ではない数値のフォーマットに使用します。
LC_TIME
日時フォーマットに使用します。
LC_ALL
LC_ALLは全てのロケール環境設定を一括で設定するためのものです。
LC_ALLの設定は最優先のため、その他のロケール設定を全て上書きします。
その他
その他にもいくつかロケール環境がありますが、locale
コマンドで出力される有名な環境はこれだけです。