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GitHubでPullRequestを使った開発フロー

Last updated at Posted at 2018-05-21

はじめに

今回の内容は、実際に会社でよく使われている手法や有名なOSSのリポジトリなどで使われている手法を、私個人の考えで合成したものです。
ですが、実際の仕事で使っているフローと変わりませんので、実用的なものになっていると思います。
場合によってところどころ合わないなと思うところがあれば、適宜省いたり付け足したりして実用していただければ幸いです。

今回重要な用語

  • issue (問題定義)
  • branch (調べて!)
  • merge (branch同士の変更点を結合する)
  • push (ローカルで作業した内容を、リモートに反映させる)
  • pull request (GitHub上でのMerge要求)
  • commit (変更の確定をリポジトリに含める)

流れ

issue -> branch -> 開発 -> push -> pull request

流れの詳細

issue

全体の開発工程から、できる限り小さな問題に切り出し、その問題をissueとして定義作成します。
例) ログインパスワードに8文字以上しか設定できないようにする

issueの粒度はプロジェクトの開発段階によって変わります。
開発初期であればissueの粒度は大きくなり、リリース後であれば1つのバグ対応のみといった小さな粒度になることが多いです。

プロジェクトによっては、GitHubのProject機能を使う場合もあります。
カンバン方式を使用して、タスクをissueよりもまとまった形で整理できます。
Project機能には、カンバンに書かれたタスクをissueとして作成することができます。
そのため、Project機能を使用してタスクをまとめて書き出し(WBSなど)、issueに変換し作業を開始するといった方法が取られます。

branch

issueを作成したら、それに対応したbranchを作成。(ローカルでの作業)
branch名には作業内容を簡潔に表す名前をつけ、名前の最後に対応するissue番号を付属させます。
例) git checkout -b valid_password#1

ブランチを作成したら、そのブランチをリモートにPush。
これによってチームの人が、作業の開始を把握できます。
例) git push origin valid_password#1

開発

先ほど作成したbranchで作業を始めます。
作業をすると変更をcommitする必要があります。
この時、Gitに慣れていない人は、作業が終わった後に一括でcommitしがちです。
しかし、commitの粒度が大きいとコードレビューをする時などに非常に見づらく、大変です。
最初の間は目安として、1ファイルを編集するとcommit、1ファイルの変更が多くなる場合は1機能ごとにcommitなど、とにかくcommit間隔を狭めることを意識しましょう。

commit間隔の他に、commitメッセージもかなり重要です。
コミットメッセージを後から見直した時に、メッセージから作業内容がだいたい分かるようにすべきです。
先頭から作業内容の対応するissue番号、
作業の方向性を表すAdd Update Move Remove Change Rename等の動詞、
作業内容の説明(外部に公開する場合は英語)、
を元にメッセージを組み立てます。
例) #1 Add パスワードのバリデーションを追加

push

作業が終わったらローカルの変更をpushしましょう。
pushするためには、自分の派生元のbranchの最新の変更をpullしましょう。
pullが正常に完了すればGitHubにpushします。

作業完了のpush以外にも、作業がある程度進めば定期的にpushすべきです。
定期的にpushすることで、全員の作業の進捗状況が把握できたり、分からないところがあった場合にGitHubを見せることによっていつでも質問できる、といった利点があります。
作業進捗が少しでもあった場合、できれば1日1回はPushしましょう。

pull request

作業したbranchをGitHubにpushしていれば、pull request(以下pullreq)が送れます。
pullreqを送ることによって、結合元branchと結合先branchの変更点や、commitログ、pullreqメッセージをまとめたmerge申請を作成することができます。
そのpullreqは履歴として残るので、後から見直したい時にも便利です。

pullreqの詳細画面には緑色のmergeボタンがあります。
小さなプロジェクトでは自分でmergeしてしまうことも多々あります。
しかし、コードレビューをする場合や、リポジトリの設定で一部の人しかmergeできないようにしている場合もあります。
その場合、mergeしてくれるのを待ちましょう。
mergeしたら結合先の変更をpullでローカルに反映させましょう。
その後、開発フローの先頭に戻ってissueから始めましょう。

応用編(小ネタ)

  • pullreqのメッセージにclose #1みたいに書いておくと、mergeされた時勝手にissueがcloseされます。
  • CIツールをGitHubと連携させると、pushやpullreqを送った時などに自動的にテストを走らせ、GitHub上でも表示されるようになります。
  • pullreqやissueなどのテンプレートをリポジトリに含めることによって、作成時にテンプレートが自動入力された状態から書き始めることができます。
  • Slackなどのチャットツールと連携し、GitHubからの通知を適宜チャットツールから見られるようにすると、開発効率が格段に上がります。
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