はじめに
本記事ではプログラミングスクール講師をやってみて感じた、
講師に"向いている人"、"向いていない人"についてお話しします。
興味がある方の参考になれば幸いです。
講師になった経緯
クラウドソーシングサイトでスカウトされました。
本業の稼働時間が減ったタイミングだったので、ちょうどいいと思い、講師になりました。
(それくらい気軽になれるものです)
ちなみに、社員ではなく業務委託契約です。
どんな仕事?
※あくまで私の経験です。
受講生にはマンツーマンで指導を行います。
(講師1人に対して、複数人の受講生を担当します。)
進め方は、受講生には学びたい分野のカリキュラムが与えられ、1年(or半年など)の間、定期的にビデオ通話でレッスンを行っていく形です。(カリキュラムは講師が用意する場合あり)
おそらく世の中のオンラインプログラミングスクールは、たいてい上記のような感じです。
私の場合は宿題も出すので、赤ペン先生的な役割も担いました。
教材はスクールが用意したものを使いますが、別の教材を用意してもよいスクールもあるようです。
予定していた期間(もしくはレッスン回数)を終えると、受講生は無事卒業ということになります。
向いている人
※講師に技術力はたいして問われません。
教えることが好きな人
プログラミングスクールは基本マンツーマン指導で、1年や半年など長期間でレッスンを行うことが多いです。
期間の途中で指導を投げ出すことは基本的には許されません。
指導が好きでないとおそらく長続きしないでしょう。
当たり前だと思っていることを上手く説明できる人
突然ですが、以前このような会話をしました。
後輩「"hoge"ってなんですか?」
私 「"hoge"は... "hoge"だよ」
後輩「?」
※「hoge(ほげ)」は、プログラミング言語などで意味のない文字列として使われる言葉です。メタ構文変数の一種で、特に意味がないことを暗黙の了解としている名称です。
当時は当たり前のことだと思っていて、これを上手く説明できませんでした。
受講生からは素朴な質問も多くいただきます。
相手にわかる言葉で、丁寧に説明しないといけません。
世間話がうまい人
受講生は不安でとても緊張しています。
私の場合はレッスンの初めに1分程度世間話をしていました。(俗にいうアイスブレイクというやつです。)
時事ネタや受講生の出身地の話など、話の引き出しが多い方は生徒の緊張をほぐすのも上手だと思います。
向いていない人
スケジュールを守れない人
講師にはNG行為なるものがいくつかあります。
代表的なものだと、"遅刻NG"、"ドタキャン(急なリスケ)NG"、"レス漏れNG"があります。
忙しいからと言って、NG行為が許されるはずもありません。
受講生の方こそ、本業の合間を縫って時間を確保し、かつ、お金を払ってレッスンに望んでいます。
自身のスケジュール管理が苦手な方は講師に向きません。
短気な人
すぐにイラつく人は講師に向いていません。
正直に言うと、"何度も言ったのに何故わかってくれないんだ"と受講生に思うことがレッスン中にありました。
これはマネジメントにおいてでも言えることですが、自分ができることを他人ができる保証はどこにもありません。
人を育てるためには、その人の立場になってあげないと、成長はたいして見込めないでしょう。
私のその後
私は本業が忙しくなり、やむなく講師を辞めました。
(もちろん途中で投げ出すことなく、生徒を卒業まで見送りました。)
ですが、また機会があればいつか挑戦したいと思います。