10月25日から3日間開催された「Qiita Conference 2023 Autumn」
残念ながら平日で仕事中だったり家のことをしたりで腰を据えて全部の講演を視聴することはできませんでしたが、個人的に興味深かった内容について感想を書き留めておきたいと思います
1日目
クエリ診断 - 大規模システムデータベースの健康診断をどのように実現するか
(株式会社野村総合研究所/ NRIデジタル DXエンジニアリング チーフエキスパート:湯川 勇太)
※ 動画 3:26:24~
業務でSQLを使うことはありますが、書き方については現場でほぼルール化されているのでパフォーマンスについて考えることは案外少なく、改めて勉強になりました
SQL Serverを前提にした方法とのことなので、現場で使っているOracleに置き換えた内容を調べられたら個別記事にしたいかも
また「DBトラブルが発生したらどうなるか」という箇所で、お客さんの中でも偉い人が揃った会議でめちゃくちゃ詰められるというのが親近感と言いますか……
曲がりなりにも動いているものを止める決断に勇気が要るとか、状況を想像できるだけにめちゃくちゃ怖い話でした
2日目
基調講演:プログラマーのためのコミュニティ活動の極意
(Rubyコミッター、Ruby on Railsコミッター、RubyKaigi主催:松田 明)
※ 動画 44:58~
個人的にめちゃくちゃ興味があった講演
参加しているコミュニティでオフラインイベントの担当をさせていただくことになったので、何か参考にならないかなと思って聞きました
とにかくご本人が楽しんで活動されていること、オフラインの活動の大事さというのは参加中のコミュニティで代表が常日頃言っていることの正しさを裏付けられた感じですね
ただし講演内容をそのまま自分も適用できるか、と考えるとコミュニティ属性の違い的にちょっと難しい感じもするので悩ましい
このへんも課題としてどこかで記事にしてみたいと思います
基調講演「関数型プログラミングと型システムのメンタルモデル」
(株式会社一休 / 執行役員 CTO:伊藤 直也)
※ 動画 2:38:50~
COBOLプログラマから始まりJavaに転換した身の上としてはいろいろ思い当たることの多い講演でした
完全に理解できたとは言い難いですが、ロジック作成時に「文」として組むか「式」として組むかというあたりとか、型を「データをソフトウェアに解釈させるための意味づけ」とするあたりはCOBOL時代のあれこれをいろいろ思い出しました
型を定義することで実際に動作させなくてもあり得ない状態が発生しないことを保障できるという話、インプットデータとか実行時のあれこれはあるにしても、プログラム内のロジックだけでもそこが保障されるのは良いですね
「DevRel / 技術広報というキャリアとその醍醐味〜 開発者を支える入口 〜」
(ファインディ株式会社 / DevRel チームリーダー:北川 雅士)
※ 動画 3:23:50~
もともとDevRelという職種が個人的には耳馴染みのないものでしたが、それだけに具体的な仕事の内容をイメージしやすい話が聞けて良かったです
DevRelの仕事によって仕事内容や職場について情報が得やすくなることや技術者同士・技術者と企業の接点が増えるのは個人的には好ましいことと感じます
あと金融向けシステムでの経験については自分の過去の現場を思い返して遠い目をしてしまいました
COBOLが悪いわけではないですがCOBOL案件の現場はなんというかこう、いろいろ思うところが多いです
3日目
基調講演「スクリプトキディから始めるハッカー実践入門」
Webセキュリティの第一人者、EGセキュアソリューションズ株式会社 / 取締役CTO:徳丸 浩
※ 動画 45:20~
過去にセキュリティ系の資格を勉強して挫折した身、軽い興味と好奇心から視聴しました
スクリプトキディ、と簡単に言うものの実際やろうとするとかなり大変なことがわかります
開発環境から言語から幅広い知識が求められるし、手本を丸コピペして動かせばできるようなものではないのですね
少なくとも講演聴きながら「めんどくさい……」となった私は無理です
これをきっちりできるのであればそれはかなり仕事できる人では?という感想でした
SESのメリットを最大限活かす新しい働き方
(株式会社テクニケーション / 代表取締役:西田 拳)
※ 動画 2:06:30~
そこそこ多い転職の中で従来型SESと単価連動型SES両方経験しているので、講演内容を実感として理解できたと思います
私としては単価連動型SESの利点は案件単価が収入に直結するわかりやすさが一番大きいです
金額がそのまま評価になるので、評価する立場としても努力とか人柄とかの点数のつけにくいところで頭を悩ませることが少ないのではないでしょうか
また「生活を維持するには収入がこのくらいあればいけるから、週何日勤務で単価このくらいの案件がいい」みたいに、QOLと収入のバランス調整がしやすいんじゃないかとも思いました
あと講演内容からはそれますが、合間に流れる広告動画が独特の雰囲気でにやりとしました