はじめに
11月23日、所属している関西女性エンジニアコミュニティTECH WOMAN KANSAIで「私たちのキャリアLT会 Part2」を開催しました。
Part2となっているのは5月に1回目を開催しているからで、初回のご好評を受けての第2回となった企画です。
今回からコミュニティのオフラインイベント担当としてイベント運営側に回ったこともあり、反省と今後の改善のために当日をレポートで振り返りたいと思います。
この記事は
- 関西女性エンジニアコミュニティの活動について知りたい方
- 女性エンジニアのコミュニティについて知りたい方
- IT系コミュニティについて知りたい方
- 地域コミュニティについて知りたい方
- 女性エンジニアのみなさん、ITに興味のある女性の方
という方に読んでいただけると幸いです
当日は不慣れと緊張でばたばたしたこともあり、一部情報の欠落があるかと思います。
(顕著なところでは写真で、受付中とか準備中、後片付けの間等は慌てまくったせいで作業中の写真がまったくありません💦)
みやもと視点の振り返りということでご了承ください。
TECH WOMAN KANSAIとは
地域軸×女性×テクノロジーで形成されたコミュニティです。
コミュニティの活動方針としては、関西のIT企業で働くor関西在住の女性エンジニアの皆さんが集まれる「居場所」を作ることです。1
コミュニティタイプとしては、地域軸寄りのオープンなコミュニティです。
現在は約月1の頻度で定例のオフラインイベントの開催、オンラインもくもく会、Slackチャンネルでの会話、女子会企画、交代で技術記事の投稿なども行っています。
当日スケジュール
当日のスケジュールは以下の内容を予定していました。
時間 | 内容 | 登壇者 |
---|---|---|
13:30〜14:00 | 受付 | - |
14:00~14:15 | オープニング | - |
14:15~14:35 | ゲストLT「ジェンダーバイアスを知り、エンジニアとしてのキャリアを考えよう〜リーダーの選択肢を当たり前に!〜」 | だむはさん |
14:35~14:50 | LT①「芸人からエンジニアに転向した私のいままでとこれから」 | ゆさん |
14:50~15:00 | 休憩 | - |
15:00~15:15 | LT②「ジョブチェンジのすゝめ〜“キャリア迷子”だからこそできる選択〜」 | うぇるだんさん |
15:15~15:30 | SOI cafeさんPR LT | SOI cafeさん |
15:30~15:40 | 休憩 | - |
15:40~16:25 | 交流会 | - |
16:25~16:35 | エンディング・解散 | - |
「予定していました」という書き方に不穏さを感じた方は察しがよろしい。
実は全体的にスケジュールが押してしまい、交流会が開始する頃には16:00になっていました。
今原因を考えると
- 受付等の開始前手順が一部スムーズにいかず時間がずれ気味になっていた
- LTの内容がいずれも濃くて興味深いものだったので質問時間を長めに取りたかった
という、準備不足が半分、当日の盛り上がりが半分というなんとも複雑な感じです。
これについては後ほど反省として改善点を考えたいと思います。
資料
当日のスライド資料を順次connpassのイベントページに公開予定です。
前準備~受付
開始1時間前に会場入りして、今回の会場であるアールスリーインスティチュート gusuku Ashibinaa Osakaのdollyさんにご挨拶。
利用可能人数からかなり広いとは思っていましたが、実際着いてみると思った以上に広くて使いやすそう。
残念ながらコワーキングスペースではないとのことですが、作業がはかどりそうなので勉強会とか良さそうですね。
直後に同じくオフラインイベント担当のあずにゃんさんが合流して、机のレイアウトを変更したりイベントの出席登録コードの準備、出席登録の動作確認。
ほどなく受付時間となり参加者のみなさまが次々ご到着!
緊張しすぎて何度もお名前聞き返してしまったりまことに申し訳なく……💦
次回からはもうちょっと工夫したいですね。
受付対応と接続確認、参加者のみなさまに書いていただく名札をお渡ししているうちに、あっという間に開始時間に。
オープニング
まず最初に開始のご挨拶、続いてTECH WOMAN KANSAIの概要について設立の経緯や普段の活動をご説明しました。
この時点でみやもとの緊張は既にピーク。
なんとか乗り切った後はdollyさんから施設利用上の注意点等ご説明いただき、いよいよLTスタートです。
ゲストLT だむはさん
「ジェンダーバイアスを知り、エンジニアとしてのキャリアを考えよう~リーダーの選択肢を当たり前に!~」
トップバッターには今回ゲストとしてご参加いただいたbgrass株式会社代表のだむはさんからご登壇いただきました。
bgrass株式会社はIT業界で活躍し続けたいテックリード・ハイスキルを目指す女性・ITエンジニアのための厳選転職サービス「Waveleap」を運営されています。
ご経歴に始まり仕事に対する不満とその裏にある「こうしたい」という思い、そこから目標を立てていかに実現してきたか。
女性の自己評価の低さやジェンダーギャップを乗り越えるためにまずは行動と成功体験を重ねていこうということ。
女性にとってリーダーになる選択肢自体がないことが問題ということ。
(撮影:インスタ担当yukiさん)
(撮影:イベント担当あずにゃんさん)
私自身はどちらかというとリーダーや管理職は遠慮したい側ですが、それはありがたくも何度か経験する機会をいただいてやってみた上での答えです。
その機会が得られたのはおそらく私が独身で結婚出産の気配もなくキャリア中断の可能性が低かったからで、キャリアか家庭かどちらか捨てることが前提の選択肢はやっぱりおかしい。
最初から最後まで内容が濃くお話からパワーが満ち溢れていて、『私も何かを』と感化されるお話でした。
公募LT① ゆさん
「芸人からエンジニアに転向した私の今までとこれから」
続いてはconnpassで募集したLT枠のおひとり目、京都産業大学の学生さんでなんと芸人として活動されていたゆさん。
そのご経歴だけでもめちゃくちゃ興味深いのですが、実際にお話も上手で面白い。
なぜ芸人を目指したのか、実際にどんな活動をしていたのか。
そこからなぜエンジニアなのか、芸人としての経験から得たことがどんな場面で活きるのか。
(撮影:インスタ担当yukiさん)
(撮影:イベント担当あずにゃんさん)
将来の夢と実際に成長して就いた職業がまったく違うことはよくありますが、それでもどこかに変わらない軸がある人も多いのではないでしょうか。
私の子供のころの夢は「美容師」「看護師」などエンジニア職ではありませんでしたが、「専門の技術をもとに手を動かす仕事」というところで繋がっていると思います。
「全世界の人を笑顔にしたい」という大きな目標も、アプローチを変えながらそれに向かうゆさんも素敵でした。
休憩
ここで一旦休憩。
みやもとの緊張状態が延々続いていることにくわえて、せっかくSOI cafeさんに出店していただいているのに飲み物を買う時間が全然ない!という申し訳なさもあり、少し長めの休憩を取ることに。
ホットのコーヒーとココアを取り扱われていたので、手ずから焙煎されたというコーヒーをいただきました。
おいしかったです😊
(撮影:みやもと)
公募LT② うぇるだんさん
「ジョブチェンジのすゝめ」
休憩を挟んでちょっと復活したところで、公募LT枠おふたり目、枠にとらわれないキャリアの選択をモットーにエンジニア経験を積んでこられたうぇるだんさんのご登壇。
実は直前にお怪我なさったということで急遽オンラインでのご登壇となりました。
次はぜひ現地でお会いしたいですね。
職種は変わりながらそれでも変わらない働く上での軸、ジョブチェンジのコツは転職に悩む方の力になると思います。
(撮影:インスタ担当yukiさん)
(撮影:みやもと)
お話をうかがう中で、「チャレンジしていくことの楽しさ」という言葉が強く印象に残りました。
挑戦した結果がつらかったりすることもありますが、挑戦してみること自体は少し勇気を出せばできるし楽しめるものなんですよね。
私はけっこう転職重ねていて引け目を感じた時期もあったのですが、一応あれも挑戦だったんだと前向きに(都合よく?)考えることにします。
穏やかながら言葉通り楽しそうに話されている様子に、うぇるだんさんのしなやかな働き方を感じました。
SOI cafeさん PR LT
京都産業大学のスタートアップとして始まったカフェ、SOI cafeさん。
今回イベントでは会場の一角にてコーヒーとココアをご提供いただいたのですが、せっかくエンジニアとカフェ経営の二束のわらじという興味深いご経歴なのでPRかねてLTをご担当いただきました。
偶然からの経営参加、経営から学んだプロダクト開発との共通点、イベントを通して新しい事業や交流を作り出すこと、どれも興味深いトピックでした。
すでにいい年になった身の上、学生さんの若々しい希望に満ちたトークは終始めちゃくちゃまぶしかったですね✨
年に関係ないといえばそうですが、起業家さんや何かに挑戦し続ける人は話す内容はもちろんながら声や姿にエネルギーを感じます。
成功のためにとにかく打席に立つ、回数を重ねて確率を上げる、若者の言葉が身に沁みました。
休憩
ここで2度目の休憩です。
冒頭にも書いた通り、この時点でかなり時間が押していました。
最初の休憩時点で「ちょっと時間足りんかもな……?」という気配があったため予定していたテーマを半分に削って進行用のスライドをあずにゃんさんに変更していただいてたのですが、それでも結構ぎりぎり。
基本はビビりのみやもと、この時点で「まぁなんとかなるやろ」という気持ちと、「ここまできたらやれるとこまでやるぞ」のやけくそ感で腹をくくります。
交流会
自己紹介
グループトークに入る前に一度自己紹介をお願いしました。
もともと2テーマごとにグループをシャッフルする予定だったのと、グループトークでしゃべれる範囲が限られてしまう分接点だけでも自己紹介することによって広げたいという狙いもあります。
名札に書いていただいたお名前と今やっていること、休日の過ごし方を全体に向けてお話いただきました。
フロントエンドよりの方、バックエンドよりの方、データの分析等が主な方、エンジニア業務以外もいろいろやってる方、エンジニアなりたての方……とさまざまでした。
グループトーク①「エンジニアを目指した理由は何ですか?」
ここからテーマに沿って各グループで話し合っていただき、グループ内の意見を代表1名に発表していただくことに。
どのテーブルもかなり盛り上がっていて、時間をはかりながらひと安心。むしろ時間が足りないくらい集中してお話されていました。
発表では
- 明確なキャリア方針として目指された方
- 大学の勉強内容から目指された方
- 成り行きに従ったらたまたまそうなった方
- お金を稼ぎたいという目的から仕事を選ばれた方
- 英語を活かせる仕事としてエンジニアを選ばれた方
などなど、さまざまな方がいらっしゃいました。
グループトーク②「ストレスを感じるのはどんな時ですか?
その時どのように対処してますか?」
一時期はエンジニアといえばストレス、のような風潮があったように思います。
そんな私のふわっとした印象から、みなさまどのようなときにストレスを感じるか、どう対処されているかを話し合っていただきました。
こちらもかなりお話盛り上がっていて、発表では
- チャットでの意思疎通がうまくいかない
- 上司に逆らえない
- チームメンバー担当箇所や既存プログラムのコードが汚い
など、ほかの職業と変わらないものからITエンジニア特有のものまでありました。
それに対して対処法は
- 愚痴を言ったりほかの人に相談する
- お酒に頼る
- きれいなコードを書くメリットを解く
- 意見が通るように頑張る
- 寝る
など、これもさまざま。
……個人的な偏見ですが、エンジニアは寝る人と寝ない人がかなり極端な気がします😓
実際には極端な人がそういう話題をよく出すからそういう印象になっているだけと思いますが……。
比較的寝ない方の人である私が言うのもなんですが、夜はみんな寝てください。
エンディング
グループトークが終了した時点で、簡単な挨拶をして終了。
みなさまお疲れ様でした。
準備時点では人が集まらないかも、うまくいくだろうかとはらはらしていましたが、いざ当日になってみると20人近い方にご参加いただけて安堵しました。
改めて、ゲストLTのだむはさん、公募LTのゆさん・うぇるだんさん、おいしいコーヒーとココアをご提供の上LT発表やグループトークにも参加してくれたSOI cafeのおふたり、そして参加者のみなさま。
本当にありがとうございました!
後片付け
解散後、準備時に動かしたテーブルやいすをもとのレイアウトに戻して持ってきたものを片付けます。
グループトークの盛り上がりの余韻かかなりの参加者のみなさまがご歓談中で、そんな中ばたばたと片づけを始めたのはかなり申し訳なかったですね……。
次回はもう少し余裕を持ったタイムスケジュールを組みます。
反省点
今回のイベントについては、何はともあれ時間と準備が足りなかった!のひとことにつきます。
受付や名札準備が開始時間に食い込んでしまったり、LT後の質問対応の時間を甘く見積もったことでどんどん後ろにずれて交流会が当初予定していた半分の時間になってしまいました。
これについては
- 出席登録の際に登録するコードと登録手順を受付場所に大きく掲示しておく
- 先に名札を印刷しておいて受付時に渡すだけにしておく(その後シール等で飾っていただくのは任意)
- LT発表時間と質疑応答時間を分けてスケジュールを組んでおく
- あれこれ詰め込みすぎない、欲張らない
等、何か工夫してみたいと思います。
ありがたいことにグループトークではみなさますごく盛り上がってお話されていて大変嬉しかったです。
にもかかわらず、途中で区切らないと間に合わない!と焦って進行してしまい……いろいろ悔いが残ります。
次回以降は準備・後片付けの時間ももちろんですが、プログラム同士の間にもう少しゆとりをもたせたスケジュールを組もうと決意しました。
最後に
所属OrganizationTECH WOMAN KANSAIでは、公式アカウントおよび所属メンバーが今後もコミュニティの様子や技術的な知見を積極的に発信していく予定です。
気になる方はぜひOrganizationのフォローをよろしくお願いします!
また、コミュニティに興味のある女性エンジニアさんはconnpassのグループもぜひチェックしてみてください。
-
オンライン活動については今後の展開を検討中 ↩