おつかれさまです、みやもとです。
Qiitaに記事を書くきっかけにもなった所属コミュニティ「TECH WOMAN KANSAI」において、このたび土曜日のオンラインもくもく会とオフラインイベントの担当をさせていただくことになりました。
特にオフラインイベントについては今月半ばに初の担当イベント開催を控えて若干緊張しております。
そのオフラインイベント「私たちのキャリアLT会 Part2」にちなんで、私も自分のキャリアをちょっと振り返ってみようかと思います。
どなたかの参考になれば幸いです。
あくまで個人の経験談ですので、「こうすれば絶対スキルチェンジできる!」という方法論ではなく参考程度にお考えください。
スキルチェンジ失敗談:「転職=スキルチェンジ」とはいかない
最初のスキルチェンジ挑戦はまだ第二新卒と呼ばれる年頃でした。
いきなり失敗談になりますが、まずこの時点での私の状況は
- 開発経験1年ちょっと
- OJTでJavaを少しやった程度
- 実務としての開発経験はCOBOLのみ
という状況でした。
諸事情あって今の会社に勤め続けるのは無理だし、転職ついでに「そのうち無くなる」と言われ続けるCOBOLから他の言語に移りたいなー、ぐらいの気持ちでその旨を転職エージェントさんにお伝えしたところ非常に申し訳なさそうな表情でかなり遠回しに「無理です」というご回答いただくことになります。
時は就職氷河期、転職にしたって買い手市場には変わりない状況。
その状況ではエージェントさんも、未経験者同然として本人の希望の会社に紹介するより、少しでも経験がある要員として売り込める先に持って行きたいのは当たり前でしょう。
私としてもつい2年ほど前に50社100社は受けて当たり前という就職活動に疲れ果てた記憶もまだ新しかったため、それ以上の無理を言うこともできずCOBOL開発メインのSIerに転職してそのまま5,6年をCOBOL開発者として過ごすことになります。
その後、会社の望む方向と私のキャリア志向が決定的に異なることが判明し、ジョブチェンジを試みたり失敗したりしつつ、更に別の会社で1年半くらいCOBOL開発者として仕事を続けていました。
転機:上司のひと声に即答
そうこうしているうちに30代も半ばとなったある日、たまたま現場近くに来たからと当時の所属会社の上司が話を聞きに来てくれていました。
当たり障りなく会話していたのですが、案件状況の話になったときに唐突に上司からこんな言葉が出たのです。
「そろそろCOBOL以外もやりたいやろ?」
「はい!」
まったく前触れのない言葉ではありましたが即答しました。
このあと本当にJavaの開発現場へ移動。3ヶ月も経たなかったと思います。
スキルチェンジできた理由を考える
思いもよらぬタイミングでCOBOLからJavaに移ったわけですが、どうしてそれができたのか。
推測にはなりますが、以下のあたりが理由だったのではないかと思います。
- 1.もともとJavaの案件の方が多い会社だった
-
たまたま私はCOBOLの要員として採用されましたが、当時の所属会社の取り扱い案件は多くがJavaでした。
採用された経緯がものの弾みというか、転職イベントで話し込んだ人事の方が気に入ってくれたので面接を一部スルーされたというイレギュラーです。
会社としても私をアサインするためにCOBOLの案件を探してくるより、ある程度安定して数を見込めるJavaに移した方が都合が良かったのではないでしょうか。 - 2.未経験で参画させてもフォロー可能な範囲という見込みが立った
- その時点で私は所属会社に入社してだいたい1年半。ふたつの現場を経験し、どちらも特にトラブルなく業務をこなしていました。
おそらくですがその時点までの現場からの評判を加味して「こいつは最低限を教えてやればどうにかやっていけそう」という判断が下されたのだろうと思います。 - 3.「やってみる?」と言われて「やります!」と即答できた
- 上司から声をかけられた時点で、もし私が「経験ないけどできるかな……」とためらっていたら、そのまま話は立ち消えになっていたかもしれません。
当時の所属会社は小規模で役員と一般社員でも心理的距離がかなり近かったので、いくら会社として都合が良くても本人が望まないのであれば、と話を進めなかった可能性はあります。
チャンスに飛びつく心の準備
上記のような経緯でめでたくスキルチェンジできたのですが、これをもって「転職しなくてもスキルチェンジできる!」と言うつもりはまったくありません。
先述の理由のうち1.についてはほぼ偶然の巡り合わせですし、2.については現場の評価が良くても別の技術に挑戦を促されるかどうかは人任せ運任せです。
これはやっておいてもいいかも、ということを強いて挙げるとすれば、「こういうことやってみたいんですよー」と冗談半分でも日頃から口にしておくことと、3.の声がかかったタイミング、さらに言えばお声掛かりでなくてもやりたい案件や求人が目の前に出てきたら躊躇せず飛びつくことぐらいでしょうか。
未経験の分野に挑戦するとなるとやっぱり不安も心配もあるでしょう。
何より私自身、基本的には杞憂と言われても仕方ない無益な心配ばっかりしては頭を抱えて動けないタイプなので「飛びつけ!」と言われても簡単ではないのはわかります。
しかしこの時は自分でも驚くほどあっさりとチャンスに飛びつくことができました。
何故か?
- 1.「飛び込んでしまえばどうにかなる」という自信
-
それまでの経験により、私には「2ヶ月もあれば現場に馴染める」という根拠のない自信がありました。
初めての客先常駐案件に参画した時には同社の先輩方から引っぺがされて他社混合チームに放り込まれましたが配属1ヶ月で「テストデータの入力が一番早い」と名を馳せ、他の現場でも参画半年後には「2年ぐらい居る気がする」とお言葉いただけるぐらい場に適応していました。
そうした経験が「やったことないけど多分どうにかなる」と思える自信になったのでしょう。
技術的には直接関係ないことであっても、「これができればなんとかなるかもしれない」という強みを持つことが何かに挑戦するにあたっての余裕につながるのだと思います。 - 2.「どうしようもなく駄目なら次を探す」という善後策(と言っていいのか)
- この時点で私は転職3回を経験していました。「ここを辞めたら行くところがないかもしれない」と思っていた1社目・2社目とは異なり、良いか悪いかはさておくとして転職に慣れてきていた時期です。
もしスキルチェンジが駄目で社内の評価が下がってやっていけなくなったら次の会社を探すぞ、というのは後ろ向きな考えではありますが、「失敗したらこうするぞ」という一応の方向性を決めること自体は悪くないと思います。
今であれば副業OKの会社もありますし、副業の目星をつけておいて挑戦失敗したらそちらに重点を移せるようにしておくとか、失敗した時のリカバリー方法をあらかじめ考えておくことで不安を軽減できるのではないでしょうか。
おわりに
今回の記事を書いたきっかけのイベントについて少しだけ宣伝したいと思います。
所属のTECH WOMAN KANSAIにおいて「私たちのキャリアLT会 Part2」を11/19(日)に開催します。
- connpassイベントページ
- Peatixイベントページ
魅力的な経歴の持ち主3人のLTや女性エンジニア同士の交流を予定しておりますので、ご興味ある方は是非お申し込みください。
楽しいイベントになるように頑張ります!