お疲れさまです、みやもとです。
今回の記事もWAKE Career主催イベントのレポートです。
個人的にものすごく心に刺さるお話だったので、ぜひ感想をお伝えしてあわよくばアーカイブを見ていただければと思います。
今回もみやもとの割と簡素なレポートです。
詳細を知りたい方はアーカイブ配信をご視聴ください。
(視聴方法については後述)
ここからイベントレポート
今回参加したのは、「自分にフィットするキャリアの見つけ方〜女性エンジニアが知りたい!キャリアの思考法&お悩み相談〜」というオンラインイベントです。
前回がRubyという言語やそれを使った開発にフィーチャーした内容だったのに対して、今回はキャリアそのものについてのイベント。
主催であるbgrass株式会社と運営する転職サービス「WAKE Career」の紹介については前回と重複するところもあるので省略します。
ちなみに前回イベントのレポートはこちら。
第1部「キャリア選択”前に”知ってほしい!自分にフィットする企業の見つけ方・女性エンジニア版」
今回はゲスト主体のトークイベントですが、その前にふーみんさんから「ジェンダーギャップについて知っておこう」ということでクイズを交えて軽くお勉強。
まずは画像をごらんください。
こんな感じでクイズが出ました。
多分調べれば答えは出てきますしアーカイブ見てもらえれば答え合わせができるのでここには明記しませんが、女性の仕事とされがちな保育等でも男性の方が給与水準が高いというのは結構びっくりというかもやもやというか。
女性は家事や育児で男性に比べて業務に専念するのが難しいから給与も低くなる、というのは言われがちな印象ですが、「それ女性だけがしなきゃいけないことか?」「就業時点で男性に比べて仕事量が少ないとか見積もるのっておかしくない?」という気持ちがどうにも拭えない…。
またリーダー経験者の割合も20代の時点で差ができていて、「男性の方が経験が豊富だからリーダーになる」というより「男性の方が将来経験が豊富になるようにリーダーにされる」のでは?という印象でした。
また、「女性が活躍する」というとすぐ「家庭との両立」が連想されますが、必要なのは働きがいや働きやすさだ、というお話も。
これについては私自身がリブランディング前のWAKE Career(Waveleap)にユーザーとしてかかわる中ではっとした経験があります。
「女性が活躍している職場です」と聞くと「私そういうの関係ないけど応援しますね」と結構他人事だったのですが、「女性向けと聞くと家事や育児と両立しやすいというとらえ方をされがちなのでハイスキル転職サービスとしてアピールする」という記事を見て、自分自身が凝り固まったイメージをもっていたのだなと自覚させられました。
ジェンダーギャップの解消には
- 母集団を増やす:エンジニア志望の女性を増やす
- 企業の意識を変える:女性エンジニアが少ないことをデメリットとして改善意識を持つ
という両方が必要。
なりたくても受け入れ先がなければなれないし、受け入れたくてもなりたい人がいなければ受け入れられない。
どっちが先かになりがちですが、こういうのは片方が動くのを待っていると進まない。
意識してやれることを進めたいし、企業にも進めてほしいですね。
第2部 石倉秀明さん特別セミナー「自分にフィットするキャリアの見つけ方」
ここから本日のメイン、石倉秀明さんのお話です。
自己紹介で「無職から社長まで全部やったことが自慢」「基本的には行き当たりばったり」とおっしゃっていたところに親近感を覚えました。
一方的な親しみの結果として赤べこみたいにうなずきまくってお話うかがっていたのですが、個人的にめちゃくちゃ腑に落ちたのが「キャリアアップよりフィット」というところ。
私は「キャリアアップ」というのが本当にぴんと来なくて、結構な回数転職しているのですが転職理由を「キャリアアップ」とするのにためらいがありました。今もちょっとあります。
というのも、「アップ=上=昇進」という感じで、「役職がついたりマネジメント方面に行くのがキャリアアップかなー」という漠然とした印象があり、それが私の志向と全くかみ合わなかったからです。
リーダーとか苦手意識強すぎてそれで記事1本書いたくらい。
今回のお話の中の「キャリアを考えると『スキル』『やりたいこと』『挑戦したいこと』『大事にしたいこと』があって、それがかなうことを探している」というくだりと、それを「キャリアフィット」という言葉で表されたところで、自分がキャリアに何を求めているかをそのまま言ってもらったようなすっきりした気持ちになりました。
ほかにも、
- 強みは相対的
- 自分では苦もなくできるからこそわかりにくい
- 自分が得意だと思っていることは案外強みじゃない
- 頑張ってできるようになったことを基準に転職すると(自分よりもっと得意な人がいっぱい居て)逆に埋もれたりする
などなど、言われてみればのお話だらけでした。
第3部 特別企画「女性エンジニアキャリアのお悩み相談室」
石倉さんのお話のあとは、だむはさんとふーみんさんも交えて相談室。
具体的なキャリアパスを描くタイミング、独自の道に進むこと、先が見えてこないことなど、結構多くの方に思い当たりそうなお悩み。
それらに対して似通ったところもありつつ三者三様の意見があり、どれも聞きごたえのある内容でした。
そして最後に締めのトークテーマとして「女性エンジニアが応援し合うことの意義」。
石倉さんからは「文理選択のタイミングで文系を選択した人がその後エンジニア領域に向かうことが少ない」というところから、中高生にSTEM領域の魅力を伝えるにあたって課題を強調しすぎるとしり込みされてしまう、解決のために実際にその職業に就いている人がその楽しさを伝えることで「楽しそう」「自分にもできそう」と思ってもらうことも大事とのお話。
課題を意識することはもちろん大事ではあるのですが、あんまり暗い話ばっかりだとなるべく遠ざかりたい、関わりたくないと思うのも人の心ですよね…。
だむはさんからは「応援することで強くなれる」という力強いお言葉。
登壇イベントがあっても「女性向け」とつけたりしなかったら女性からのエントリーがすごく少ないけど、応援されて「やってみようかな」と思えるようになる。
お互いに応援しあって表に出ていくことで次の世代に魅力が伝わるし、存在感を増すことができれば業界内の意識も変わっていく。
だからみんながんばろうね、という気持ちになれるお話でした。
私自身が人前に出る話題ではそっと顔をそむける方なので、ちょっとお話が胸にきますね…ネタがあれば頑張れる範囲で頑張りたいです。
感想
みやもと個人としては今まで参加したイベントの中でもトップレベルで「参加してよかった!」という満足感がありました。
まぁそれなりにいい年というか、不惑も超えて今から改めてキャリアに躍起になることもないかな、と思うところもありましたが、参加後は改めて自分は何をやりたいだろう、どういう仕事をしたいだろうと意識してみたり。
今まで仕事について考えるきっかけは家庭環境とか上司の希望と私の希望の食い違いとかがほとんどだったので、こういうプラスのきっかけで何か考えるのは結構新鮮です。
転職となるとどうしても現状への不満が引き金になりがちですが、そういうのがない状況でキャリアを考えられる方が本当はいいと思うんですよね。
考えた末に「今の仕事最高」という結論に至ることもありますし、石倉さんも「転職活動と実際転職することは違う」とおっしゃってましたし、「ちょっとキャリア考えてみようかな」ぐらいの感覚でも参加してよかった、と思えるイベントでした。
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