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チームビルディングはぬるくない

Last updated at Posted at 2021-12-15

Applibot Advent Calendar 2021」 16日目の記事になります。
前日は
Windowsで好きなキーバインドを常に使えるようにする
という記事でした!

はじめに

以前書いた記事において、私のチームではエンジニアの間でチームビルディングに関する取り組みを積極的に行っているという内容で事例を紹介させていただきましたが、本記事においては、チームビルディングの取り組みを維持するためには数々の課題があり、それらをどう解決したかについて、私の感想も交えてご紹介させていただきたいと思います。
(番外編のようなものなので少し雑多に書かせていただきます。)

今までにやっていた・やっている取り組み

「はじめに」にある記事においてもご紹介させていただきましたが、そちらに載せていない取り組み(今までにやっていたけど今はやっていない取り組みなど)も含めて軽くご紹介させていただきます。

OKR

目標設定・管理方法の一つです。
Objectives and Key Resultsの略称で、一つの目標(O)に対して複数の主要な結果(KR)が付随します。
簡単に説明すると、会社でOやKRを決め、チームのOKR、個人のOKRへと落とし込んでいき、それを皆に公開して全員で追っていくというものになります。
私のチームではチームでのOKRから個人のOKRを立て、週1のチェックインミーティングにて個人のOKRに対する進捗を確認する形で運用していました。

チェックインミーティング

「はじめに」にある記事においてご紹介させていただきました。
週の始めに30分で行い、目標や健康状態を確認します。
毎回ファシリテーターを順番に回していて、ファシリテーション力を上げるのにも効果的です。
本来は前述したOKRにおいてやるものでしたが、OKRを行わなくなった後もチェックインミーティングは続けていました。

読書会

一般的には輪読会と呼ばれるものです。
毎回担当者が順番に変わり、その担当者が会までに本を読んで内容をまとめ共有します。
私のチームでは毎日30分ずつ行っていて、チームビルディングの重要性や技術について学んでいました。

TGIF

こちらも「はじめに」にある記事においてもご紹介させていただきましたが、毎週金曜にお互いの仕事を称え合います。
最初は30分ほど使ってしっかりとその週にやったタスクの内容を説明する形で行っていました。

チームビルディング系コンテンツタイム

毎週1時間使って「何かしらのチームビルディング系コンテンツを行う」という目的で時間をとっていました。
最初は毎週違うファシリテーターで、その人が内容を考えてくる形式で行っていました。
内容はボードゲームや性格診断などチームビルディングにつながることならなんでもアリです。
「はじめに」にある記事においてご紹介させていただいた「パーソナルマップ」はこちらの時間で行います。

1on1ミーティング

一般的には上司が部下に対して行うもので、高い頻度で近況や悩みのヒアリングを行うものです。
私のチームでは毎月1人30分ずつ行い、ここで同時に目標からはずれていないかの確認も行います。

エンジニア朝会

こちらも「はじめに」にある記事においてご紹介させていただきました。
毎朝エンジニアが全員集まり、その日やるタスクの報告や共有事項の共有を行います。
私のチームではここでTipsというものも行い、日々のインプットを確認します。

定例

クライアントエンジニアとサーバーエンジニアで別れて毎週30分定例を実施します。
定例ではエンジニアの間で発生する課題を解決するためにTODOを設定したり、詳細な説明が必要な共有事項の共有を行います。

モブプロ

こちらも「はじめに」にある記事においてご紹介させていただきました。
私のチームでは毎週3時間を使って共通機能の開発や日々のタスクからこぼれたタスクの実装をエンジニア全員でこなしています。

取り組みを維持する上で起きた課題や解決策

まずOKRについてですが、こちらは会社全体の目標設定方法が明確になり、OKRでは対応できない形になったので廃止になりました。しかし、チェックインミーティングは目標を確認し合うことができたり体調面とメンタル面の健康状態を確認できる点で良策だと判断して継続することにしました。
…なのですが、こちらが人数が増えるのに比例して時間がかかるようになり、30分でおさめるために目標の確認を1on1に回すようにして健康状態の確認のみする形になりました。
……それでも更に人数が増え、30分でおさめるのが無理になったのでチェックインミーティングシャッフルランチという形でランチの時間を使って雑談がてら確認する形にしてみたりしたのですが、ランチだとただの雑談になって本来の目的が果たせないのでチェックインミーティングについても廃止としました。
ただ、シャッフルランチを自体は普段あまりからみがないメンバーと交流ができる点で良かったので続けていく予定です。

次に読書会ですが、最初は毎日30分とかなりの時間を使って行っていて、チームビルディングについて全員で学べる機会でもあり実際に効果も感じられたのですが、次第に本が限られてきて効果的な本を見つけるのが難しくなるのと同時に開発も忙しくなり、廃止となりました。
廃止とはなったものの、チームビルディングの基礎知識や設計について学べ、本を読むという習慣も身についたのでやって良かったと感じています。

チームビルディング系コンテンツタイムについては、毎週違うファシリテーターで行っていたものが、途中で毎回私がファシリテーターをする形にしました。人数が多くなるにつれてコンテンツの内容を考えるのが(大人数でもできるコンテンツを考えるのが)重くなり、それをチームビルディングに対するモチベーションがバラバラな複数人数に強いるのが難しくなったためです。その状態でしばらく続けたのですが、次第に私が毎回内容を考えるのも厳しくなり、結果新しいメンバーが入ってきた際にパーソナルマップだけ行う形になりました。

エンジニア朝会は、最初はクライアントエンジニアとサーバーエンジニアで一緒にやっていました。こちらも人数が増えるごとにタスクの報告にかかる時間が長くなり、タスクの共有やTipsについては別れて行うようになりました。毎朝まずエンジニア全体朝会にて共有事項の共有のみ行い、その後別れて別々にタスクの報告などを行う流れです。

チームビルディングを考えることの大変さ

前項目では行った解決策についてご説明させていただきましたが、この結果に至るまでには「本当に存続させることはできないのか」、「代わりの策として何かあるのではないか」など、数々の検討をしました。また、KPTを行ったり個別でヒアリングを行うなど、振り返りを続けた結果でもあります。
廃止した取り組みも復活させるために人数を絞って行うなど方法を考えたり、新しい取り組みについても模索中です。

こういったことを日々考えて、改善を繰り返し、そのときそのチームにあったチームビルディングを行っていくことでしかチームビルディングはうまくいかないという学びがありました。また、人数が増えるごとにチームビルディングは難しくなること、決断にも相当な時間や精神が必要なことも学びました。

まとめ

このように、チームビルディングを続けることは全くぬるくありません。いつでも考えていて気が休まるときは無いほどです。(少しだけ大げさかもしれませんが。)
それでも、前の記事にも書いた通り、大規模開発のチームにおいてチームビルディングは必須です。また、カチッとハマるものが見つかったときの気持ち良さや、新しいことを模索していく面白さもあります。
これからも改善に向けて色々な取り組みを試していきたいと思います。
前述したように雑多になってしまいましたが、この記事が少しでも誰かのお役に立てれば幸いです。

以上、
Applibot Advent Calendar 2021」 16日目の記事でした!

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