163
175

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

はじめての記事投稿
Qiita Engineer Festa20242024年7月17日まで開催中!

応用情報技術者試験をたったの1ヶ月(100時間)で合格する勉強法

Last updated at Posted at 2024-07-17

はじめに

秋ごろに友人に誘われて、今年度春季の応用情報技術者試験を受験しました。ですが、自分はスケジュールをギチギチに詰めまくる性格なので、全く勉強できずに気がついたら1か月前。しかも予定や大学もある。そんな中でも試行錯誤を繰り返しながらも戦略や計画を立て、1ヶ月、ちょうど100時間で合格できました。
試験まで余裕が無い方、勉強する時間を十分確保できない方、もしくは今後焦ることになりそうだなという方の参考になれば嬉しいです。

↓3月中旬から始めてちょうど100時間

読んでほしい人

  • 応用情報の試験日まで余裕が無いのに勉強が進んでいない人
  • 早めに勉強を始めたのに中々伸びない人
  • 勉強時間をあまり確保できない人
  • 楽して合格したい人
  • 知識を得ることよりも資格に受かることを重視している人

この記事は「応用情報に合格すること」を第一目的としています。短期記憶になる可能性が高いため、「情報の知識力をつけたい」という方は良いところだけ参考してください。
「いつか受けようと思っている」という方はストックしておきましょう!

応用情報って何?どんな感じ?

  • 応用情報技術者試験、通称AP(Applied Information Technology Engineer Examination)
  • むずい。範囲広すぎ。
  • テクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ(経営戦略等)系の3分野に分かれている
  • 合格率: 20~25%
  • 合格者平均年齢: 大体30歳くらい。試験会場の年齢層が自分より明らかに高かった
  • 午前試験はマーク式、似た問題がいつかしらの過去に出てることが多い
  • 午後試験は記述式、大問選択式(セキュリティのみ必須)
  • 午前・午後両方60%以上で合格

情報処理技術者試験 難易度・勉強時間・合格率・偏差値・年収

情報系の資格をまとめたわかりやすい画像があったので引用しました。情報系の資格の中で全般を扱うもののうち最も難しい資格となっています。応用情報よりも上の資格はそれぞれの分野でさらに専門的な内容を問うものになっています。
応用情報は幅広く、しかも深く勉強する必要があるので、出題範囲はとんでもなく広いです(午前試験セクションの画像参照)。全分野を1週するだけでも、普通に1ヶ月以上かかってもおかしくないです。

調べたところ、合格するためには

  • 情報処理技術者試験の未経験者: 500時間程度(半年~9ヶ月程度)
  • プログラマーやシステムエンジニアなどの実務経験者: 200時間程度(3ヶ月程度)

これだけの勉強時間が必要だそうです。100時間で受かろうと思うと時間は全然足りないので、受かったとしてもギリギリ、少しでもサボったら余裕で落ちます!
実際、自分も余裕があるとは言えない点数でした。

スタートライン

人によってスタートラインはバラバラで、それによってどの程度勉強時間が必要になるかも変わってくるはずです。自分の例を挙げておくので、自分だったら何時間だなーとか調整して見積もる必要もあると思います。

  • 大学3年生 情報系
  • ITパスポート, 基本情報 未受験
  • プログラミング経験 5~6年
  • マネージメント?上流工程?経営戦略? ( ᐛ👐)パァ

参考書・サイト

応用情報技術者試験ドットコム

応用情報技術者試験ドットコム
とりあえずこのサイトで問題を解きまくってください。問題を解かない限り点数は上がりません。特に意識してほしいのが、

  • 間違えた問題は必ずその場で理解する -> ノート等にまとめる
  • 正解した場合でも本当に考え方が合っていたかを確認する

この2点です。1ヶ月で終わらせるためには2週以上解く時間は無いので、このサイトで一度出会った問題は二度と出会わないと思ったほうが良いです(実際ほとんどの問題はそうなる)。(応用情報に限ったことではないですが、)ここで重要なのが、一度間違えた問題は次は必ず解けるようにしましょう! 応用情報の問題は過去に同じ考え方や知識を使う問題が出ていることが多いので、よく出る問題を抑えるだけでも点数はかなり上がります。また、午前試験だけでなく午後試験も用意されており、問題の保存機能(ブックマーク的な機能)や間違えた問題だけを解く機能、オリジナル模擬試験問題等も用意されています。これが無料なのはバグです。

おすすめの解き方については午前試験・午後試験のところで解説します。

キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者

キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者
自分はこの参考書を使っていました。他の参考書と比べて圧倒的に絵での説明が多く、文字を沢山読むよりもイメージを覚えることができ、また、調べる時に一目で理解できるので、かなり時短になったと思います。

参考書は1冊は買っておくとよいですが、何冊も買う必要は無いと思います。使い方としては、問題を解いている時にわからない単語が出てきたらすぐに調べて、ノート等にまとめるようにすると良いです。ノートに長々書いていると時間もかかるので、僕は単語だけ書いてました。単語を見て説明できなかったら見直す、それくらいが一番早く復習できます。
どの参考書であっても「参考書を全部読む->問題を解く」のサイクルはかなり時間がかかり、また、参考書に書いてない内容の問題も全然出てくるので、問題を解いたほうがより点数は取れるようになると思います。
「軽く目を通す(時間がなければ飛ばしてOK)->問題を解く->抜けてる情報を参考書で確認する->載っていないならネットで調べる」 このサイクルが一番効率的だと感じました。

正直この2つがあれば勉強さえすれば受かるんじゃないかな~と思います。問題が沢山載ってる参考書もありますが、応用情報技術者試験ドットコムでタダで解説&便利機能付きで解けるのでどのようなメリットがあるのか自分にはあまりわかりませんでした...

午前試験

↓試験範囲広すぎ

午後試験よりも午前試験に力を入れてください! 午前試験を勉強していると、自然と午後試験を解くための知識もついてきます。また、点数の伸ばし方でいくと「参考書を熟読する <<<< 問題を解き続ける」だと思います。問題を解いていると多くの人は感じると思うのですが、参考書を完璧にしたとしても解き方がわからず点数に繋がらなかったり、そもそも参考書に載っていない問題が多数存在するためです。
勉強方法は「参考書・サイト」に書いたように、「参考書を軽く目を通す(時間がなければ飛ばしてOK)->応用情報技術者試験ドットコムで問題を解く->抜けてる情報を参考書で確認する->載っていないならネットで調べる」のサイクルを繰り返すとよいです。おすすめは単元ごと(データベース, セキュリティ, ...)でこのサイクルを繰り返すことで、似た問題や関連した問題を短時間で何度も解くことになるのでより記憶に残りやすかったと思います。何度も言いますが、一度解いた問題は必ずその場で理解して、次同じ問題が出たら必ず解けるくらいにしましょう!
また、マイナーな問題も数多く出題されていますが、そういった問題が当日出る可能性は低いので飛ばしてもOKです。マイナー問題よりもよく出る問題を確実にしたほうが合格する可能性は圧倒的に高くなります。当日も見たことのないマイナー問題が出てきても解けなくてもOKです、みんな解けてません。よく出る問題、みんなが解ける問題を確実に解けるようにしましょう。

午後試験

午後試験は6時間ほどしか勉強できなかったので、良い勉強法はあまりわからないです...(つまり午前を勉強するだけでも点数は上がるってこと...!?)
自分の戦略としては簡単と言われている分野よりも得意な分野を中心に解くようにしました。実質ほとんどの問題は初見で受けることになるので、ネット調べるとおすすめ分野みたいなのも沢山出てきますが、マネージメント等は"勉強すれば簡単!"という印象で、勉強時間が不足していると単語を答える問題等で点数が取れませんでした。そのため、自分が得意な分野(プログラミング等)を選ぶようにしたことで、より点数が取れるようになったと思います。
午後の勉強を十分にできない場合は実質ほとんどの問題が初見になるので、一度おすすめの分野・得意な分野をそれぞれ数年分解いてみて、点数が高かった分野を選ぶのが良いと思います。逆に、勉強時間を十分確保できるのであれば、勉強すれば高得点を狙える分野を勉強したほうが確実であると思います。

また、当日の戦略として、複数の分野を解いてみて、その中から自分が自信があるものをピックアップするのが良いと思います。回によってそれぞれの分野の難易度や相性は変わるので、最初から分野を絞りきらずに少し多めに解いてから選ぶようにしたほうが確実に点数は取れます。よって、午後試験は時間いっぱい問題を解き続けることになると思います

↓プログラミングや開発系の得意分野を中心に解きました

まずは計画を立てよう!

闇雲に勉強していても、計画性がなければすべての分野を勉強し終えられない可能性があるので、まずはいつまでにどこまで終わらせるのかを必ず決めておくとよいです。応用情報技術者試験ドットコムを見ると分野ごとに問題数にばらつきがあるので、自分は勉強できる日に午前問題を1日100問以上解くことにしていました。最後に解いた問題数を掲載していますが、およそ1900問ほど解いておおむね全分野1週しました。ということは、1日100問でも19日もかかってしまいます。
問題によってかかる時間はバラバラですが、「回答・理解・復習・調べる」を1問平均3分でやったとしていても100問で5時間もかかります!! ということは、「5時間以上勉強する日を最低20日程度用意しなければ全範囲終わらない!!」 ということになります。しかもこれで95時間です。残り5時間(僕の午後試験の勉強時間に一致)で100時間です。恐ろしいです。また、分野によって1問あたりにかかる時間も変わってきますし、調べていたりするともっと時間がかかるので、もちろん予定通りにはいきません!10日程度余裕を持っておく必要があります!!これで30日ですね。午後試験を勉強するのであれば、100時間を余裕で超えてしまいます!(しかも午後試験は大問1つで平均15分かかる!完璧にするなら数時間程度では全く進まない!)
そうです、1ヶ月、100時間では午前試験の勉強しか終わらないのです! 僕が午後試験の勉強を全くできなかった原因は始めから時間が足りていなかったのです。
1ヶ月、100時間で応用情報を合格しようとすることの無謀さ、計画性の大切さがこれで伝わったでしょうか。わかったらよい子は3か月前から勉強しなさい!!!
もしあと1ヶ月しかないのであれば、1ヶ月毎日5時間以上勉強しなければ午前午後どちらも十分対策することは相当厳しいことがわかると思います。
まずは計画を立てる。前後しているなら調節する。時間が足りないなら省けるところから省く。といったように必要に応じて計画を練り直してください。 もし計画を立てなかったらギリギリになって痛い目をみること間違いなしです。

やる気が出ない!そんなときは?

焦ってはいてもやる気が出ないこともあると思います。そんな時の対処法も考えてみました。

  • とりあえず勉強し始める
    勉強ってやり始めたら止まらないけどなかなか始められないってこと多々あると思います。また、家だと遊んじゃうってこともあると思います。なので、自分は明日は◯時から閉館まで最寄りの図書館に行って勉強する!というようにしてました。家より2^32-1倍集中できます。なので、自分が集中できる環境を見つけることが第一だと思います。
  • 誰かと応用情報を受ける
    (すでに申し込みが終わっていたら一緒に受けることはできないですが、)一人で受けるよりも知り合いと受けるだけでもプレッシャーとか焦り、対抗心を感じると思います。自分は友達が誘ってくれたこともあって寂しさを感じることもなく、「あの人も頑張ってるからここでサボって置いてかれるわけにはいかん!」と考えて最後までやりきることができました。ギガ感謝。
  • 受かった未来のことを考える
    合格した時のことを想像するのも効果的だと思います。かなりしんどい分、合格した時の嬉しさはテラ超えてペタです。
  • スマホは捨てる
    勉強中はスマホを触ったら死ぬぐらいの覚悟で勉強したほうが良いです。落ちます。

応用情報受けて何が得られる?

そもそも応用情報を受けるメリットがわからないとやる気が出ないかもしれません。以下にこの資格を取るメリットを挙げてみました。

  • 知見・視野が広がる・業務で役立つ
    テクノロジ・マネジメント・ストラテジの幅広い分野を広くかつ深く勉強することになるので、得られる知識量は半端ないです。受ける前と後では開発に限らず日常のいたるところで考え方が変わると思います。
    体験談として、開発のバイトやインターンで「あ!これ応用情報でやったところだ!」と思うことや、「応用情報でこれはマズイってやったよな...」と思い出すことが何度もあったので、たとえ落ちていたとしても受けて良かったと考えていたと思います。日常や大学の授業でも新しい視点で見ることや、あの時習ったあれってそういうことだったんだ...みたいな驚きを感じることはかなり多かったです。
  • 体験談の一つになる
    最近インターンの面接等を受けて感じたのが、理想のエンジニア像になるためにどんな努力をしてきたのかということをよく見られているなと感じました(〇〇合格しました!!!!とかはあまりアピールにはならない気がします。過程のほうが大事!)。自分の理想のエンジニア像に対して何が必要で、そのために何をしたのかを考える時に、「応用情報をどうして受けて、それでどうなったのか。」というのも話す題材としてとても良いと思いました。もし落ちたとしても、「振り返って何がいけなかった。それでどんな対策をしたか。」そんなことを考えられる・話せるようになるとアピールできるのではないかなと思います。
  • IT人材として一定の評価を受けられる
    難しいだけあって、応用情報を持っているとある程度の知識のアピールにはなると思います。知らんけど。(少なくとも合格するだけの努力ができることのアピールにはなるのでは...?)

最後に

そもそもですが、1か月前からの勉強では受かるかかなり怪しいラインではあるので、早い内(3ヶ月以上前から)勉強しておくことをおすすめします!!!!!!
しかし、忙しかったりなかなか勉強を始められず1ヶ月前になってしまった!ということもあると思うので、そういった場合はこれを参考に合格を目指して頑張ってください!
また、残り1ヶ月では「1日ぐらい...」が命取りになります。普通に1日サボるだけで落ちます。SNS、スマホその他諸々の誘惑を断ち切れる覚悟のある人はこれを参考に合格を目指して頑張ってください。振り返ると自分は最後の方鬱になりかけましたが、なんだかんだ楽しかったなーと思います。

🤖「数ヶ月前から勉強しておけばいいのに...」

参考までに

他の記事やサイトを見ていると解いた問題数であったり、正答数を載せている方がかなり少ないように感じました。下に応用情報技術者試験ドットコムで自分が解いた問題数や正答率を載せておくので、参考になれば幸いです。正答率に関しては、間違えた問題をサイトで解くことはほとんどしていなかったので、ほぼ僕の初見での正答率ということになります。

回答数

午前試験
午後試験

正答率

午前試験 午後試験
163
175
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
163
175

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?