背景
読解力の本を探していたら目について気になったので手に取ってみました。
常に頭が冴えている状態を作れたら色々便利だなと思い、読みたくなった感じです。
本書の目的
頭が冴えている状態を作るために、必要な運動から脳のどの部分をどのように鍛えたらいいかといった様々な観点から基本編〜応用編が15個の章で書かれています。
最初は「頭が冴える状態を作る」ために、運動とか食事のとり方とかを解説しているのかなと思いました。本を読みましょう、朝起きて音読しましょう、休憩しましょう、暴飲暴食を避けましょうとか。もちろんそういった部分も書かれているのですが、記憶や処理能力を司っている前頭葉を鍛えましょう。そのメリットは?なぜ必要か?といったそこもやるんだ!?という意外な部分まで説明してくれているので、とてもおもしろい本でした。
個人的なポイント
1.脳を動かすには二時間必要
朝起きたら、散歩、片付け、料理、ガーデニング、挨拶なんかをするのが脳が活性化されるので良いそうです。仕事の直前まで寝てたら頭働かないですもんねw
2.脳の集中力は二時間
1からの続きになりますが、脳が集中できるのはせいぜい二時間だそうです。この二時間の間に「試験を受けてる状態」を作ることでより効果的になります。時間を決めて仕事をすることで脳の回転数があがる。要するにウォーミングアップ→試験を受けてる状態→疲れるまで作業 という流れがいい流れになります。
3.前頭葉を鍛える
前頭葉は尿力された情報を処理する役割を持っています。蓄えられてる情報を組み合わせ、思考を組み立て、各所に命令を出す。いわば司令塔です。「選択」「判断」「系列化」ができるということです。言ってしまえば、判断力がつくということにつながるのです。
4.問題解決力がつく
系列化までができるようになれば、問題解決までのプロセスが建てられるようになります。ゴールを設定し、底に至るまでの手順を選択・判断する。臨機応変に判断する。これが前頭葉を使ったテクニックとなります。
5.大きい仕事をこなす
人間の脳には「マジック7」という傾向があり、同時に5±2の要素しか保持・系列化できないそうです。大きい仕事をやる場合、これくらいの量では収まらないプロセスが発生します。だからこそ前頭葉を鍛え、要素分解、まとめ、重要な部分の抽出、7つの要素を並べて置けるようにすることでどんな仕事もこなせるようになります。
6.クリエイティブな才能も脳の総合力
クリエイティブな才能に必要な要素は、意識的に情報を取る力、記憶を引き出す力、思考を整理する力、情報を組み立てる力が必要ですが、これらも脳を鍛えれば保管できます。
7.社会性にも関わってくる
人並み以上にできると思い込んでる人は、人とは同じことをやらない。指示されても余計なこともくっつけてくる。その状態は脳にもよくない。何をすべきかを脳で判断し的確に動けるのは大事。
一番刺さった部分
前頭葉を鍛える重要性が一番の発見でした。前頭葉の鍛え方も普段のプライベートでやっているようなことを日々続けていくこと、意識付けでかなり変わること。そして、大きい仕事に取り掛かるときは「マジック7」を意識するとかなり違うかもと思いました。
まとめ
脳との付き合い方を変えるだけでこんなにいいことあるんですね!ということです。
「忘れない読書術」を読んで実践したことでかなり効果があったと感じています。本書については、脳の鍛え方を実践し、大きい仕事の組み立て方、集中した時間の過ごし方などを実践しビジネスに活かしていきたいと思います。