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JSAI2019 2日目まとめ

Last updated at Posted at 2019-06-06

人工知能学会全国大会 JSAI2019の2日目に参加しに新潟まで行ってきました.
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新潟といえば日本海から取れる美味しい回線と米所故の美味しい日本酒!
ホテルのクソwifiにイラつきながら,自分用の備忘録になりますので乱文となりますがご了承くださいな

二日目は私の興味がある分野についてセッションが少なかったので、いっそのこと色々見てまわろうということで全く知らない分野に行ってみました。

1.[2M3-J-13-01] AI自動会計による無人店舗の推進

〇松尾 佳苗1、笠谷 奏乃1、石田 朋己1、坪田 凛々花1 (1. 同志社大学)

https://confit.atlas.jp/guide/event/jsai2019/subject/2M3-J-13-01/tables?cryptoId=

ホテルに忘れ物をしたせいで遅刻しつつの2日目最初のセッション聴講.
今回の学会発表で異質なものでした.というのもこの発表は統計でAIに対する忌避感を論ずるものでした.
価格の低い店舗では人よりもAIを好み,価格の高い店ではAIよりも人を好む.
価格の高い店でAIよりも人を好む理由は会話を楽しみたい、AIの相談は信用できない.
しかし4°Cという高級志向店舗でchat botによる対話型商品推奨を行ったところ,購入率が人が推奨した時よりも1.53%から4.59%と上昇したそうです.
ただし,AIまでの会話に至った層が20%と少ないので少し疑問が.もともとAIに対して抵抗の少ない人のみが利用し,その層はもともと購入率が4.59%よりも高かったかもしれません.
まあもともと価格の高いお店では接客対応にお金を割けるのであまりsolutionとして重要ではない気もしますが,こういう考え方は面白くて聴講してて面白かったです.
あと面白かったのが,質疑応答で「スライド内で引用していただいたサービスを開発した者なのですが」っていう質問者が居ました.
ひえっ.

2.マーケットデザイン:ゲーム理論による社会制度の設計

横尾 真1 (1. 九州大学 大学院システム情報科学研究院 情報学部門)

https://confit.atlas.jp/guide/event/jsai2019/subject/2F3-OS-5a-03/advanced

ゲーム理論について最近勉強し始めたので,それについての講演があったので聞きに行って来ました.
ゲーム理論においてプレイヤーはお願いした通りに動いてくれる便利な存在ではありません.
全体での利益を追求するため,プレイヤーを動かすにはどうすればいいか? それはプレイヤー各自の利益を用意することで,うまく社会全体(総和)での利益を生み出そうとするのがゲーム理論によるマーケットデザインだそうす.
ゲーム理論によるマーケットデザインについて簡単に話があったのですが,その中でメインの題材になって居たvickrey入札という手法.
同時入札金額公開方式の落札において,もっとも社会的利益が出るように考え出された方法だそうです.
「一番高い金額を提示した人が落札者だが,支払う金額は2番目に高い金額」
といったものだそうです.
この手法で落札者が思う真の価値そのままで入札を行うようになり、全体としての利益も最大化されるそうです.
ただこの手法,実際にはあまり使われていなかったらしいのですが,近年において使われ始めました.
みなさんご存知のgoogleの検索広告で採用されたそうです.
googleの広告はオークション方式でよりtopに表示されるように競います.
しかし広告主がそれぞれギリギリの金額しか払わないようにより低価格へと競争し始め,価格が安定しなくなったそうで.
そこでvickrey入札を使用することで価格を安定化したそうです.
ただしgoogleは今年度から第一封印落札に戻ったそうです。他の解決方法があったんでしょうか.私気になります.

3.ネット炎上におけるユーザーの共振構造

〇小山 耕平1、浅谷 公威1、榊 剛史1、坂田 一郎1 (1. 東京大学)

https://confit.atlas.jp/guide/event/jsai2019/subject/2E5-J-6-02/tables?cryptoId=

ツイッターにおいての炎上を分析したというレポートです.
既存研究でredditという欧米で展開している掲示板サイトで炎上に多く参加している高頻度炎上参加ユーザー群(以下ユーザー群と呼ぶ)の存在が明らかになったそうです.
この研究はその高頻度炎上参加ユーザーに焦点を絞り、さらにまだ研究されて居ないtwitterにおいて研究したそうです.
すると実際にtwitterにもユーザー群が存在し,さらにそのユーザー群でネットワークを構成したところ6人のハブユーザーの存在が見つかったそう.6人中1ユーザーはmedia、3ユーザーは認証ユーザー(著名人等が公式から本人と確認されたユーザーのこと).
ここで発表内でこのユーザーたちについてコメントは特になく,気になったので質問したところ「このユーザー群には強い主張をもつ傾向があった」そうです.プロフィール欄に反原発等のコメントがずらっとあったそうで(どこの香山○カかよ).
それとユーザー群はフォロワーが多い傾向が見られるそうで.まあそれは考えてみれば当たり前かなと.なぜなら「高頻度に炎上に参加する」ならば「ツイッターで積極的に活動している」,「ツイッターで積極的に活動している」ならば「必然的にフォロワー数が多くなる」と予測できます.

ということで私が特に面白いと感じた発表3件でした.
興味のない分野でもこうも面白いと感じられる発表が多く,学会というのは楽しい場所だなって思いつつ,明日に備えておやすみなさい.

3日目に進む!

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