Webの標準化
Webの爆発的な普及とともに、Webを構成する技術、特にHTTPとURIとHTMLの標準化が求められた。
Web以前のインターネット標準はすべてIETFのRFCとして定められていました。
しかし、IETFでの使用策定が追い付かず、各社の実装がバラバラで相互運用性に欠ける状態が発生しました。
特にHTMLとCSSの標準化は重要だった。
なぜなら、当時起きていたブラウザ戦争で、Netscape Navigater と Internet Explorerが独自拡張をした結果、両者でのレンダリング結果が大きく異なり、開発者がブラウザごとに対応を迫られてしまっていた。
これが現在の**「ブラウザ対応」**につながっている。
RESTの誕生
RESTとは、Representational State Transferの略。
これはカリフォルニア大学アーバイン校の院生だったRoy Fieldingの博士論文で書かれた、ソフトウェアアーキテクチャスタイルのこと。
HTTPはハイパーテキストを「転送」するためのプロトコルでしたが、実際にはハイパーテキスト以外にも様々なものを運んでいて、それが「リソースの状態」(resource state)の「表現」(representation)だとした。
様々なハイパーフォーマットの誕生
初期のWebのハイパーメディアフォーマットはHTMLだけでした。
普及に伴って、HTMLだけでは対応できない要望が生まれたために、様々なものが生まれた。
- microformats
- RSS → Atomが標準化された
HTMLやAtomはデータを記述するのに少し長ったらしくて見づらいために、考案されたより単純なデータフォーマットの中でデフォルトスタンダードとなったのが、JSON
Web API をめぐる議論
Webの用途が多用化するとプログラムから自動処理を行いたいと要求が出る。
1990年後半から2000年代前半にかけてプログラムから操作可能なWebAPIの議論が巻き起こる。
1990年代後半、とにかくなんでもWebの技術を使うことがトレンドになった。
SOAP vs RESTの論争
最終的にはREST側に軍配が上がる。
2004年から始まったWeb2.0の流れでGoogleやAmazonといった企業はREST方式のWeb APIを提供し始めた。
Web2.0で特に重要であったのは、マッシュアップ。
マッシュアップは、いろいろなWebAPIが提供する情報を組み合わせて一つのアプリケーションを実現する手法の一つです。
マッシュアップでは手軽さが求められたため、WebAPIが提供するリソースをHTTPやURIで簡単に操作できるRESTが受け入れられた。
すべてがWebへ
インターネット全体を飲み込み始める。
メールやネットニュースはバックエンドで動作しているプロトコルこそ変化していないが、UIはすべてWebで統一されエンドユーザはWebだけを意識するようになりました。
この背景にはAjax(Asynchronous Javascript and XML)やCometなどの技術的ブレイクスルーがある。