はじめに
こちらはAWS Fargate Advent Calendar 2017の12/18の記事です。
本記事では北米"google.com"で検索してFargateに関する巷のブログ、ニュース記事などを適当に選んで読み漁り、所感をコメントしていきます。
※新しい記事を読み次第、2017年中は本記事を更新していきます
Choosing your container environment on AWS with ECS, EKS, and Fargate
本AdventCalendarを立てたriywoさんにご紹介頂きました!ありがとうございますm(_ _)m。Mediumより元(?)AWSエバンジェリストのNATHAN PECKさんの記事です。ECS,EKS,Fargateそれぞれの特徴を紹介しており、最後のまとめ(summary)で3サービスの選択のポイントについて言及されています。
ざっくりなまとめ
- ECSはツールも充実していて、CloudFormationはもちろんOSSのcoldbrew-cliもあるよ
- EKSはk8s自体を管理するリソースのない小規模の企業にも向いている
- ECSはAWSの他サービスと連携する最高のコンテナ運用を提供する
- EKSは既にオンプレやAWS上でk8sを運用している場合に共通の運用体験を提供できる
- Fargateは管理不要な簡単なコンテナ運用を提供できる(EC2を使うのが最も柔軟にコンテナを運用できるけど)
ECS, Fargate and EKS (Kubernetes on AWS) compared and explained in a nutshell
"sysdig"というコンテナモニタリングツール&サービスのブログより、Jorge Salamero Sanzさんの記事です。11/29のサービス発表直後に書かれています。自前k8s運用との比較や、コスト面、運用者・開発者目線での評価といった幅広い内容になっており、読み応えがありました。またsysdig monitorというコンテナ監視のsaasも気になります。
ざっくりなまとめ
- コストについて、ECSやk8sの運用負荷がなくなるメリットと、Fargateのようなマネージドサービスの利用コストは各社で天秤にかける必要がある
- 運用者目線からみて、ECSや自前のk8s on AWSに対し、EKSやFargateのカスタマイズ性には疑問がある
- 開発者目線からみて、ECSを使っている現在のFargateはあまり変化が無いはず
- Lambdaとの比較で、似ているがLambda特有の制限が無くなる(ただしコストはかかる)
Azure Container Instances vs. AWS Fargate
Hackernoonからvamp.ioのファウンダーTim Noletさんの記事です。
Azure Container Instances(ACI)とAWS Fargateを比較しているのですが、全体を通して「ACI上げ、Fargate下げ」な調子でFargateに対する煽りが入り、個人的には面白く読めました。
ざっくりなまとめ
- ACIのコンテナ起動はわずか2行のコマンドでできる
- Fargateのコンテナ起動はクラスタ作ってタスク定義してコンテナ定義してサービス...多いわ!
- 性能測定結果はACIもFargateもそれほど違いはない
- 価格はACIが割高(単純に1月連続利用を前提)に見えるが、AWSはLBとか他のサービスも必要になるから気をつけろ
- ACIはシンプルでHerokuのようなサービス
- FargateはDC/OSやk8sに位置するサービス
Say Hello to AWS Fargate & Amazon Elastic Container Service for Kubernetes (EKS)
Mediumからtiffany jerniganさんの記事です。AWSの中の方です。Fargateとk8sの基本的なサービス内容を記載されています。記事のはじめに過去のTwitterを引用して「あなたの願いは今叶いました!それがFargate、そしてEKSです!!」という流れは嫌いではないです。
「To learn more」として各種ドキュメントやre:Inventの動画へのリンクがまとめられているのは嬉しいですね。
ざっくりなまとめ
- 詳しいことを知りたければリンク先(公式ドキュメントなど)を参照して欲しいとのこと
EKS and Fargate Announced at AWS re:Invent 2017
caylentというDevOps基盤を提供するサービス(?)のブログよりJP LA TORREさんの記事です。EKSとFargateについて機能を紹介しています。他記事にはでてこなかったContainers-as-a-Service(CaaS)という表現を使っているのが印象に残りました。
ざっくりまとめ
- Fargateはゲームを変える可能性を持っている(欧米的な言い回し)
- 簡単に言ってしまえばFargateはAWSにおけるHerokuである
- FargateはCaaS市場でAmazonがより成長する鍵となりそうだ
さいごに
本記事を書き始める前に今日までのAWS Fargate Advent Calendar 2017の記事をすべて拝見しましたが、上質&興味深い情報が多く大変勉強になりました。闇雲にgoogle.comで情報を探すよりも学ぶ効率が良かったです。皆様ありがとうございます。
上で紹介した記事の中では"Azure Container Instances vs. AWS Fargate"がお気に入りです。AzureのACIとの比較という面白い切り口ですのでオススメです。
※12/19 Choosing your container environment on AWS with ECS, EKS, and Fargateを追記