✅ はじめに
プロジェクトが大きくなると、依存パッケージがどれだけ使われているかを把握するのが難しくなってきます。
特に package.json
に記載された依存の中で、「実際に使っているもの」と「すでに不要になっているもの」を見分けるのは手間がかかります。
そんなときに便利なのが depcheck
です。
depcheck
は、プロジェクトにインストールされたパッケージの中で、使われていないもの(未使用の依存)を検出してくれます。
🚀 depcheck
の基本的な使い方
まず、npx
を使って簡単に実行できます。
npx depcheck
これで、package.json
に記載されている依存のうち、コード上で使用されていないものをリストアップしてくれます。
⚠️ 注意点:実際は使っているのに「未使用」と判断されるケース
depcheck
は静的解析に基づいてチェックを行うため、以下のようなケースでは誤検出されることがあります:
- 動的な
require()
やimport()
- 設定ファイルの中でのみ使用されているパッケージ
こういった**「使ってるのに未使用扱いされる」**パッケージを除外したいときに便利なのが、.depcheckrc.json
です。
🛠 .depcheckrc.json
で除外設定を行う
プロジェクトのルートに .depcheckrc.json
を作成し、以下のように記述します:
{
"ignores": [
"express",
"dotenv"
]
}
この設定により、express
やdotenv
などの依存が、未使用であってもdepcheck
の出力から除外されます。
📝 まとめ
-
npx depcheck
で未使用パッケージをチェックできる -
.depcheckrc.json
で、実際は使っている依存を除外可能 - 静的解析の限界を補うために、手動での除外設定が重要