CentOSでローカルIPアドレスを設定するときに、いまいちnmcliコマンドの使い方がわからなかったので、
備忘録として残しておきます。
環境
・CentOS 7.X(すでに8.X台が出ているので、少々古い情報ですね…)
・Ethernet:enp0s1(とします)
ゴール
・静的IPアドレスの設定
・ネットワークインターフェースの自動起動
1.すべての接続を表示する
現在システムにあるすべての接続を表示させるために、以下のコマンドを打ちます。
# nmcli con show
現在、アクティブな接続だけを表示させたい場合は、以下のコマンドを打ちます。
# nmcli con show --active
もし、アクティブな接続がない場合は、何も表示されないはずです。
2.設定ファイルのバックアップを取得
このまま設定をしてもいいんですけど、何かあった時のために、バックアップを取得しておきます。
私の場合は、/backup
を作成し、そこに設定ファイルのバックアップを取得するようにしています。
# mkdir /backup
# cp -ip /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-enp0s1 /backup
これで、万が一何か問題が発生しても、いつでもオリジナルのファイルを復元できます。
3.設定変更するデバイスをオフラインにする
ネットワーク設定を変更する前に、インターフェースをオフラインにします。
オフラインにするには、以下のコマンドを打ちます。
# nmcli dev disconnect enp0s1
4.静的IPアドレスを設定する
いよいよ目的の静的IPアドレスを設定します。
今回は例として、IPアドレス:192.168.100.100
、サブネット:/24
としましょう。
# nmcli con mod enp0s1 ipv4.addresses "192.168.100.100/24"
# nmcli con mod enp0s1 ipv4.method manual
# nmcli con mod enp0s1 connection.autoconnect yes
これで
・静的IPアドレスの付与
・ネットワークの自動起動
が設定されました。
何が変化しているかは、diff
コマンドで、オリジナルの設定ファイルと比較してみてください。
5.インターフェースを起動する
そして最後に、設定変更したインターフェースを起動します。
# nmcli con up enp0s1
起動したか確認するには、 # nmcli con show
、もしくは# nmcli con show --active
で
確認してみてください。
6.最後に
設定がちゃんとできているか、ping
で確認します。
ちゃんと設定できている場合は、応答が返ってくるはずです。
以上、nmcli
を使った静的IPアドレスの付与手順でした。