【Java Siler】varによる型推論について

varとは

Java SE10 以降登場した、ローカル変数の型推論を行う仕組み。
右辺の型からデータ型を推論する。
varによる型推論は、コンパイル時に行われる。

※【ローカル変数とは】
メソッド内で宣言する変数のこと(メソッドの中の仮引数または引数として使われる)

・varによる型推論の例

var i = 10;  //右辺の値より、iはint型であると推論する

varによる型推論ができるのはローカル変数のみ！！！！

varを使えないパターン（コンパイルエラー発生）

・ローカル変数以外の変数（インスタンス変数・static変数・メソッドの戻り値型）の場合
・変数宣言時に初期化していない場合（つまり、「var i;」と変数だけ作成する場合）
・nullで初期化している場合
・配列の初期化を代入する変数の場合

varで配列を作る際の注意

varは右辺の型からデータ型を推論する。そして、配列の作成に使う初期化子（{}）も、代入する値の型から配列の型を推論する。お互いに推論しあってしまうため、型が決まらずにコンパイルエラーとなる。

・コンパイルエラーとなる配列の初期化例

var array = {1,2,3};

しかし、右辺で配列の値を作成する際に、型を宣言してくれれば、varによる配列の初期化が可能になる

・varによる配列の初期化例

var array = new int []{1,2,3};  //int型の配列が作成できる

varでArrayListを作る際の注意

配列と同様に、varによってArrayListを作成することもできる。

・varによるArrayListの初期化

var list = new ArrayList<>();

ArrayListのダイヤモンド演算子は、参照できる型がない時に、Object型を返す。故に上記のコードは下記のコードと同じ。

 var list = new ArrayList<Object>();

listとして、Object型のArrayListが作成される。