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動いて書いてダイエット! MediaPipeで文字書き用フィットネスプログラム作ってみた【PunchWriter ver0.1】

Last updated at Posted at 2021-12-02

はじめに

先日、健康診断に引っ掛かりました。腹回りがヤバい著者です。

在宅ワークが普及しつつある昨今。みなさんは体を動かしていますか?
特に座り仕事だと、ついつい運動不足になりがちです。
肩こりもつらいですよね。

そんなあなたと私の問題を解決するプログラム「PunchWriter」を作ってみました!
なんとこれがあれば、体を動かしながら仕事ができます!!!

目次

PunchWriter とは

「身体で動かすテキストエディタ」です。
動作イメージは、本記事の先頭の動画を見てください。
コードはPythonで書かれていて、GitHubに公開しています(https://github.com/mzkohno/PunchWriter)。
目的はカロリーの消費です。運動不足の解消です。

PunchWriter のつかいかた

動作環境

Linux OS(動作確認環境:Ubuntu 20.04.3 LTS (64bit))
後述する理由で、まだ Windows / MacOS ならびにWSLに対応しておりません。すみません。。。

インストール

ソースコードはGitHub上に上げています。

こちらをクローンとかダウンロードとかしてください。

最初の準備

  1. Python用のMediaPipe環境を構築します。
    https://google.github.io/mediapipe/getting_started/python.html
    さらに、Tkinter, pyokakaなどが入っていなければ、pip install してください。

  2. PunchWriter.py コード中のグローバル変数 NIHONGO_FONT を、お使いの環境に合わせて変更してください。
    日本語フォントのパスであればOKです。

操作方法

起動
$ python3 PunchWriter.py
記入モード

・右側パンチ(NEXT) :次の文字へ
・左側パンチ(BACK) :前の文字へ
・下パンチ      :文字のアセットの変更
・上パンチ(片手)  :現在の選択文字の仮決定
・上パンチ(両手同時):仮決定した文字のテキストボックスへの出力
・バンザイポーズ   :テキストボックスの改行
・ヒザ蹴り      :仮決定した文字から最後の一文字削除
・スクワット     :変換モードに変更(仮決定した文字がある場合)
*パンチ後に次のアクションに移るためには、両手を一度中央のセットポジションに置く必要があります

変換モード

・上パンチ      :現在の変換候補のテキストボックスへの出力
・ヒザ蹴り      :現在の変換候補の削除
・スクワット     :次の変換候補へ
すべて出力or削除でき次第、記入モードへ戻る
*パンチ後に次のアクションに移るためには、両手を一度中央のセットポジションに置く必要があります

終了方法

カメラ画面   :Escキーで終了
テキストボックス:CLOSEボタンで終了

PunchWriter の中身の話

MediaPipeを使っているので、実はこれEdge AI で動いていると言えます。
以下に現バージョンの技術的な内容と課題を記載します。

構成

構成図.png
1つのソースファイルで完結してるので、構成も大変簡単です。
カメラ画像処理用のスレッド (OpenCV)と、テキストボックス表示用のスレッド (Tkinter)に分けています。
MediaPipe ならびにpyokakaは、OpenCV スレッドの中で動かしています。
使っているML model はPose のみです。
各スレッドでやっていることは以下の通りです。

[OpenCV スレッド]
・カメラの画像を取得する
・モーキャプによりローマ字文字列を作成する(記入モード)
・変換したい文字列をpyokakaで変換する
・変換したひらがなをGoogle翻訳にHTTP request する。
・結果を受け取り、正しい翻訳結果を選択する(変換モード)
・決定した文字列をグローバル変数TYPE_CHAR に代入する

[Tkinterスレッド]
・TYPE_CHAR に値が入っている場合、UIに値を出力。その後、TYPE_CHAR の値をクリアする

罪状

お気づきの方もいるかもしれませんが、なんとこれ UIスレッドが複数あります。ゆるしてください、石を投げないでください。
このせいで、現行バージョンはLinuxOSでしか動きません。。。
どう考えてもよくない実装ですので、次のバージョンまでには解決します。

課題点

上記の罪状により、本コードは以下の課題を抱えています。
・Linux OS 以外で動かない
・終了時に、画面2つを同時に閉じることができない(独立している)
・テキストボックスをCLOSEボタンではなくXで閉じると、正常終了しない

また例えば他にも、以下のようなやりたいことがあります。
・Z軸を活かすことができなかった。将来的に前パンチもコマンドに取り入れたい
・テキストエディタのUIに改善の余地あり
・現在の消費カロリーの表示がしたい

次バージョンでは、これらの課題に取り組む予定です。

おわりに

「フィットネス × テキストエディタ」 という新たな取り組みに挑戦した本プログラム。
まだまだ課題の多いコードですが、将来的に何かに組み込んで使えるようにしたいですね。

参考

本プログラムを開発するにあたり、こちらのコードを大変参考にさせていただきました。
面白いコードをありがとうございます。皆さんもお試しください。

他、関係するページは以下です。
https://google.github.io/mediapipe/
https://pypi.org/project/pyokaka/

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