【初心者向け】Amazon ECSとECRとは?Dockerとの関係もスッキリ解説!
近年、アプリケーションの開発・運用において「コンテナ」が当たり前のように使われるようになってきました。AWSでは、このコンテナを簡単&効率的に動かすためのサービスが提供されています。
その代表が…
- Amazon ECS(Elastic Container Service)
- Amazon ECR(Elastic Container Registry)
この2つです。
でも、「ECS?ECR?何それ?」「Dockerと何が違うの?」と迷う方も多いはず。この記事では、Dockerの基礎から、ECSとECRがどう関係しているのか、超わかりやすく解説していきます!
1. コンテナって何?
まず「コンテナ」ってそもそも何?という話から。
一言で言うと、「アプリを動かすための環境をまるごと箱に詰めたもの」。
通常、アプリを動かすには、OSやミドルウェア、ライブラリなど色んな部品が必要です。コンテナはそれらを全部ひとつにまとめて、どこでも同じように動かせるようにしたパッケージのような存在です。
2. Dockerとは?
この「コンテナ」を作ったり管理するためのツールが Docker です。
Dockerの主要な概念:
概念 | 説明 |
---|---|
イメージ | コンテナの「設計図」。アプリや環境の中身が詰まったテンプレート。 |
コンテナ | 実際に起動された「アプリ本体」。イメージをもとに動く。 |
Dockerfile | イメージを作るための「レシピ」ファイル。 |
Docker Hub | いろんなイメージを公開・取得できる「倉庫」。 |
コンテナレジストリ | Dockerイメージを保存・管理する「保管庫」 |
3. Amazon ECRとは?
Amazon ECR = AWSが提供するプライベートなDockerイメージの保管庫です。
Docker Hubが誰でも使える「パブリックな倉庫」なのに対し、ECRはAWS上でセキュアにイメージを保管できるマイ倉庫のようなもの。
ECRのポイント
- DockerイメージをAWS上に安全に保存
- IAMでアクセス管理できる
- ECSやFargateとスムーズに連携できる
イメージをECRにアップする流れ
- リポジトリ作成
- AWS CLIでログイン
- Dockerイメージをビルド
- タグを付ける
-
docker push
でアップロード!
4. Amazon ECSとは?
ECS = DockerコンテナをAWS上で動かすサービスです。
アプリをコンテナ化したら、次はそれを「どう動かすか」が大事。ECSは、複数のコンテナをまとめて起動・管理・スケーリングするためのサービスです。
5. ECSの主要な構成要素をわかりやすく解説!
ここがちょっと複雑なので、例え話で覚えるのがオススメです!
ECSの構成要素 | たとえ話 | 内容 |
---|---|---|
クラスター | 土地・敷地 | コンテナを動かすための場所 |
タスク定義 | レシピ・設計図 | どんなアプリをどう動かすか |
タスク | 実際の料理 | 起動されたアプリの実行単位 |
サービス | 店長・マネージャー | タスクを維持・管理する役割 |
6. コンテナの実行方法(ECSでは2通り)
ECSでコンテナを動かすには、以下の2パターンがあります。
✅ タスクから直接実行(1回きり)
- バッチ処理や短期的な処理に向いている
- 終わったら自動で終了する
✅ サービスから実行(常駐)
- Webアプリなど、常に動かし続けたい処理に最適
- 落ちても自動で復旧してくれる
7. FargateとEC2の違いって?
ECSでコンテナを実行するには、どのような**「土台」**で動かすかも選べます。
起動タイプ | Fargate(おまかせ) | EC2(自分で管理) |
---|---|---|
サーバー管理 | 不要(完全サーバレス) | 必要(自前で管理) |
スケーリング | 自動で簡単 | インスタンス数を調整する必要あり |
SSHアクセス | できない | 可能(トラブル対応しやすい) |
8. まとめ:ECS + ECR + Dockerで始めるモダンなアプリ開発
AWSでモダンなアプリケーションを開発・運用するなら、Dockerで作ったアプリをECRに保存し、ECSで実行するのが王道です。
初心者のうちは以下の流れを覚えておけばOK!
Dockerfileを書く
↓
Dockerでイメージをビルド
↓
ECRにPush
↓
ECSのタスク定義に登録
↓
サービスで起動!(もしくはタスク実行)
最初は難しそうに見えるかもしれませんが、一度流れを掴んでしまえばとても強力な仕組みです!
最後に:とりあえず「動かしてみよう!」
ECSやECRは、実際に使ってみると「なるほどこういうことか!」と理解が深まります。
「まずは小さなWebアプリをDocker化して、Fargateで動かしてみる」くらいの小さな一歩からはじめてみましょう!