はじめに
新卒1年目の初夏、タイピングが趣味で、自分より圧倒的に速くコードを書く同期がいました。動画などで高速タイピングを見たことはありましたが、自分の目で見たのは初めてのことで、興味を持ちました。「あの速さでコーディングするのは、どんな感覚なんだろう」そんな思いで、タイピングに喜びタイピングに苦しむ昼休みを始めました。
練習にあたって私が一番恐れていたことは、途中で飽きて辞めてしまうことでした。だから毎日の練習結果を記録に残すことにしてみました。練習を通して上達していることが可視化できれば、飽きずに続けられると思ったからです。
やったこと
- 昼食が終わったらe-typingで英語タイピング(IT)を繰り返す
- 腕が疲れる、「もうやりたくない」と思ったらやめる
- 練習した日は最高WPM(タイピングの速さ)を記録する
- e-typingの最高スコアを更新したら同期に報告する
結果
土日、忙しかった/やる気がなかった昼休みのWPMは記録していませんが、約3ヵ月でタイピングの速さが2倍以上になりました。
感じたこと
6月
一番成長を感じた時期でした。ほぼ毎日「昨日より速い」と感じながら練習していました。同期に最高スコアを報告できるタイミングも多く、楽しかったです。(彼が最高スコアを毎回讃えてくれたことがモチベーション維持に繋がりました。優しい人で良かったです)
練習開始前はキーボードをチラチラ見ながらタイピングしていましたが、タッチタイピングははじめの3日くらいで「遅くてもなんとか」できるようになったので「タイピングの練習、割とすぐ結果出て面白いかも」と感じました。
7月
6月と比べて伸び悩んでしまったため、モチベーションが下がらないよう「一週間前の自分よりも速くやろう」と考えながら練習していました。思うような最高WPMが出せなかった日は「(体感で)最低WPMが上がっている」ことに目を向けるようにしていました。7月後半になると、周囲から「なんかタイピングを頑張ってる人」として認識され始め、目標にしていた同期以外の方からタイピングについて話題を振られることが出てきました。
また、言葉で表現するのは難しいのですが、7月は自分のタイピングが速くなったと感じたときの感覚が以下のように変化しました。
(「digital versatile disc」の場合)
7月前半:「d、i、g、i、…」の「、」にかかる時間が短くなっていく
7月後半:「digital」「versatile」「disc」の単語ごとにかかる時間が短くなっていく
8月
思うようにスコアを伸ばすことができず、ついに8月に燃え尽きました。一週間練習しても最高WPMを更新できず、「こんな記録を残したくない」という思いから、WPMの記録を放棄するようになりました。6月~7月は昼休みに20分~30分練習していましたが、8月は10分も経たずに辞めてしまっていました。そんな中8月16日に久しぶりに最高スコアを更新し、「やっぱり今までの練習には意味があったんだ!!」と大喜びしました。しかしそれからも同じような喜びのために成長が実感できない練習を続ける気力は残っておらず、最高スコアを更新したタイミングで昼休みのタイピング練習を中止することにしました。
8月は以下のような現象が起こるようになりました。
- タイピングの速さに脳が追い付かず、どの文字でミスしたのか分からない
(=単語のどこかで不要な打鍵をしたが速すぎて自分でもよく分からない) - 私が動かそうとする速さより速く指が勝手に動く
まとめ
- チラ見タッチタイピングをしていたが、30分×3日でタッチタイピングを習得できた
- 手元ではなくe-typingの画面を見てタイピングすることが重要
- 上達するためには継続が必要
- 10分でもいいから毎日練習した方がいい
- 練習の継続にはモチベーションの維持が重要
- タイピングの練習は初めの1か月が最も成果が出て、楽しかった
- 練習の成果が出なくなってからモチベーションの維持が重要になった
- 褒めてくれる人の存在が大きかった
- たぶん「タイピングたのし~!」という気持ちで練習できたらもっと継続できた
- 「すき」「たのしい」の気持ちは重要
- 業務にも影響があった
- コーディングが速くなった
- 英語タイピングを練習していたので、コーディング高速化に直結した
- 脳内のコードをさくさく出力できてストレスが減った
- コーディングが速くなった