勉強前の理解度
- 何回かググった気がする
- ネットワークをうまい感じにするプロトコル
VRRPの概要
デフォルトゲートウェイを冗長化して、耐障害性を高めるための仕組みのこと。通常時に稼働しているルーター(マスタールーター)に障害が発生した場合、待機しているルーター(バックアップルーター)に自動的に切り替わる。
機能面ではCiscoのHSRPと似ているが、HSRPが同一メーカーのルーターのみで運用可能である点に対し、VRRPは異なるメーカーのルーター間でも運用可能である。1998年にRFC2338で定義された。
VRRPの仕組み
マスタールーターの広告
マスタールーターは稼働中、マルチキャストでバックアップルーターにVRRPパケット(広告)を毎秒送り続けることで、正常に稼働していることを伝えている。しかしバックアップルーターがVRRPパケットを3秒間(3回分)受信できなかった場合、マスタールーターに障害が発生したと判断して、処理を切り替える。
処理を切り替える際には、GARPを使用する。(仮想ルーター(後述)のIPアドレスとMACアドレスを送信元IPアドレスと送信元MACアドレスに設定してARPを送信することで、各ノードの学習テーブルを更新する)
VRRPプライオリティ
ルーターの優先度のこと。0~255の値をとる。最もプライオリティ値の高いルーターがマスタールーターとなる。マスタールーターのプライオリティ値は255で、バックアップルーターのプライオリティ値は1~254である。障害が発生してマスタールーターからバックアップルーターになったルーターのプライオリティ値は0になる。
仮想ルーター
マスタールーターとバックアップルーターで構成される。仮想IPアドレスと仮想MACアドレスをもち、これらが実際の通信に使用される。
各ルーターはVRRPグループに分けられ、その識別子としてVRIDをもつ。そしてマスタールーターとなる場合にはVRIDを仮想MACアドレスに埋め込み、通信に使用する。
参考
マスタリングTCP/IP
Virtual Router Redundancy Protocol - Wikipedia
VRRPとは?仕組みや動作例・VRRPパケットの構成についても解説
VRRPとは