はじめに
Windows10でWarファイルを使用したJenkins構築時の備忘録です。JenkinsにはWindows用のインストラーが用意されており、通常はそちらを使用しますが、今回ExcelのVBAをJenkinsで使用するにあたって、VBA上で環境変数が取得できない問題があったため、Windowsのサービスを使用せず、Warファイルを使用した経緯があります。
Javaのインストール
- ダウンロード
OpenJDK17を以下のサイトから、Windows版「openjdk-17+35_windows-x64_bin.zip」をダウンロードします。
https://jdk.java.net/java-se-ri/17 - インストール
今回のJavaのインストール先は「C:\java」とするので、Cドライブ内に「java」フォルダを作成して、先ほどダウンロードしたOpenJDKを解凍して中身のファイルを「C:\java」内に入れます。 - 環境変数の設定
Windowsの環境変数のPathに「C:\java\bin」のパスを追加します。 - 起動確認
コマンドプロンプトを起動して、「java —version」と入力して、パスが通ることを確認します。
Jenkins(War版)のインストール
- ダウンロード
以下のダウンロードサイトの左列の Download Jenkins ○○○○ LTS for:欄の Generic J ava package(.war)をダウンロードする。
https://www.jenkins.io/download/ - インストール
ダウンロードしたWarファイルを任意のフォルダに入れる。今回は「C:¥jenkins」とする。 - セットアップ
コマンドプロンプトを開き、warを入れたディレクトリに移動する以下のコマンドでJenkinsを起動させる> cd C:¥jenkins
> java -jar jenkins.war
- Jenkins のセットアップ
以下のJenkinsのセットアップウィザードを参考にJenkinsの設定を行う。
https://www.jenkins.io/doc/book/installing/war-file/#setup-wizard
その他設定
Jenkins起動コマンドのオプション設定
> java -Xmx1024m -jar jenkins.war --httpPort=8080
[Java オプション]
Xmx1024m:ヒープ・メモリ最大サイズ。1024 メガバイトが設定される。1gと書くことも可能です。
[Jenkins オプション]
--httpPort=8080:起動するポートの指定。ポート 8080 番を使用します。
[参考]
Java コマンド
https://docs.oracle.com/javase/jp/13/docs/specs/man/java.html
Xrs オプションについて
https://software.fujitsu.com/jp/manual/manualfiles/M090022/J2S18500/03Z2C/note03/note0142.htm
Java ヒープのチューニング
https://software.fujitsu.com/jp/manual/manualfiles/M080099/J2UZ9570/03Z2A/tun07/tun00120.htm
Jenkinsの文字コードをutf-8に設定
システム環境変数に以下のパラメータを設定する。
変数名:JAVA_TOOL_OPTIONS
変数値:-Dfile.encoding=UTF-8 -Dsun.jnu.encoding=UTF-8