Sublime Textはすごくいいエディタだと思います。
見た目は綺麗ですし、複数カーソルはインパクトのある機能でした。
他のエディタでも同様の機能が追加されたりしています。
ところが最近、Sublime Textを無料のエディタとして紹介する記事をネット上でいくつか目にしました。
それらの記事では「無料だとたまにポップアップが出て鬱陶しいけど毎回消せばオッケー」というノリで紹介されている(あるいは読者にそのような印象を与える)ように感じました。
しかし、少なくとも私の理解ではその認識は間違っています。
Sublime Textは有料のテキストエディタです。
無料エディタとして紹介している人がSublime Textのライセンスを理解していないのか、あるいは故意に無視しているのか私にはわかりません。
しかし、ダウンロードページやライセンス購入を促すメッセージが英語のため、理解できていないユーザーもいるのではないかと考え、勝手に翻訳を書きました。
以下の翻訳は私が勝手に書いた非公式なものであり、間違いがある可能性があります。
間違いにお気付きの場合は、コメントまたは編集リクエストでご指摘いただけると幸いです。
ご利用の際は必ず最新の公式ドキュメントを確認していただくようお願い致します。
ライセンスに関係する文章の日本語訳
Sublime Text 3 ダウンロードページ より
Sublime Text may be downloaded and evaluated for free, however a license must be purchased for continued use. There is currently no enforced time limit for the evaluation.
Sublime Text は無料でダウンロードおよび評価が可能ですが、継続的に利用するためにはライセンスを購入しなければなりません。現在、評価のための強制的な時間制限は設けられていません。
Sublime Text 3 ライセンス購入ページ より
ダウンロードページと同じ文が記載されています。
Sublime Text may be downloaded and evaluated for free, however a license must be purchased for continued use.
Sublime Text は無料でダウンロードおよび評価が可能ですが、継続的に利用するためにはライセンスを購入しなければなりません。
プログラム使用中に表示されるポップアップ
何回かファイルの保存を行うと表示される(?)ようです。
以下はMac版Sublime Text 3 (Build 3103) のものです。
ハロー!Sublime Textを試してくれてありがとう。
これは未登録の評価版です。試用は無制限ですが、継続的に利用するためにはライセンスを購入しなくてはなりません。
今ライセンスを購入しますか?
終わりに
私は法律に詳しくありませんが、仕事で日常的に使うことが「試用・評価(evaluate)」であって「継続的な利用(continuous use)」ではないと言われると疑問を感じます。
少なくとも、そのような使い方をするのが当たり前、という風潮は良くないと考えています。
この記事が、少しでもそのような風潮を改善するきっかけになれば幸いです。
(そして、ソフトウェアのライセンス・著作権をもっと多くの人が意識するきっかけになれば・・・)
他のエディタの機能にまで影響を与えたSublime Textと作者の方を、私は尊敬しています。
今後も開発が継続し、革新的な機能をリリースしてくれることを願っています。