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Microsoft Power AutomateAdvent Calendar 2022

Day 25

Power Automate 2022 Update まとめ

Last updated at Posted at 2022-12-24

はじめに

私ことMiyakeは 気ままに勉強会 にて、Power Automate のアップデート情報を紹介させていただいております。

(Power Automate をメインに、Power Platform について扱う勉強会になりますので、ご興味ある方は是非ご参加ください)

今回は、2022年の Power Automate の Update を月ごとに纏めてみました。
Power Automate for desktop については対象外としています。

多忙な方へのサマリ

私見も入りますが、主なアップデートを列挙します。

  1. sort、reverse、chunk、dateDifference など、新関数が追加
  2. プロセスアドバイザー(プロセスの洞察によるクラウドフローの改善)
  3. Power Automate ポータルのURL変更
  4. UndoとRedo機能
  5. Teams ワークフロー機能追加
  6. 自分のライセンス情報を確認
  7. 削除したフローの復元(ソリューションフローは範囲外)
  8. Power Apps の Power Automate ペイン追加
  9. (Preview)自然言語からフローを生成
  10. (Preview) Input と Output から式を生成

2022年1月

Microsoft Teamsで承認アプリが利用可能に

Microsoft Teams で承認アプリが利用可能になりました。
Microsoft Teams の承認機能により、チームワークのためにハブから直接、承認を迅速かつ簡単に作成、管理、および共有できます。

image.png

複雑な承認フローには対応できませんが、上司レビューなど日常使い?にはとても便利な機能です。
複雑な承認フローを実装する場合は、業務の見直しも視野に入れつつ、Power Automatで構築してください。

インプロダクト・ヘルプを使って、フローを発見し、学び、作成することができます!

フローのトリガー/アクションから、カスタマー サポートの質問とコミュニティの質問をキュレーションしたドキュメントへアクセス可能となりました。
また、Power Virtual Agent ボットとの対話により、ワークフローを作成するのに役立つ Power Automate のアシスタントもリリースされました。
image.png

Power Virtual Agent ボットは残念ながら、日本語には対応していません。これからのアップデートに期待です。

GitHubからカスタムコネクタとしてコネクタをインポートする

カスタムコネクタが、GitHubからインポートできるようになりました。
image.png

他にも、OpenAPI 3.0系のインポートが可能になったりと、カスタムコネクタのインポート機能も進化しています。

2022年2月

Power Automate Cloudのフローにテナントレベルの分析機能を発表

Power Automate Cloud フローを、テナントレベルで分析可能となりました。
環境管理者は組織全体のクラウド フローに関連するアクティビティを効果的に監視できるようになりました。

管理者にとって、野良フローの検知ができる素晴らしい機能だと思います。

2022年3月

AI Builderの新ホームページを見る

AI Builder のホームページが新しくなりました。
ニーズに合った AI モデルを簡単に見つけることができるようになりました。
また、独自のデータまたは提供されたサンプルを使用して、モデルの機能をより迅速に評価できるようにしました。
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AI Builderの機能は多岐にわたります。要件はどの機能で実現できるのかをサンプルで確認できるようになった、良いアップデートだと思います。

Teamsのワークフローで仕事を自動化する

Teams にワークフローが追加されました。
Teams ストア内で直接フローを見つけて作成することも可能です。
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この機能の素晴らしさは、Hiroさんの動画で語られてます。

2022年4月

アナリティクスの共有とテナントユーザーの招待により、質の高いプロセスのインサイトを得ることができます

プロセスマイニングにより分析されたプロセスを、他のユーザーと共有できる機能が追加されました。

この一年で、プロセスマイニングも飛躍的に進化を遂げたと思います。

クラウド フロー デザイナーでの元に戻す機能

フローデザイナー上で、元に戻す、やり直しのボタンが実装されました。

UndoとRedoの機能が実装されました。
これは、ローカル ブラウザーのストレージを使用する設計時のみの機能です。一度フローを閉じるとUndo履歴は消えます。

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2022年5月

AI Builderのエキサイティングな新機能

非構造化ドキュメントからコンテンツが抽出できるカスタム ドキュメント処理 AI モデルをトレーニングする機能をサポートするようになりました。(Preview)
構造化ドキュメントのモデル パフォーマンス メトリック画面が実装されました。
image.png
Lobeによる画像分類がGA(一般提供)しました。
手書きテキストの検出で日本語がサポートされました。
6月からですが、フォーム処理がドキュメント処理というモデル名に変更されました。

AI Builderの進化。特にフリーフォーマットのドキュメントから、必要なコンテンツを取得できる機能は業務の自動化に欠かせないと思います。
トレーニングが必要ですが是非ご活用ください。

Power Appsの新しいPower Automateペインの紹介

Power Apps Canvas Studio から Power Automate の編集ペインを開くことができるようになりました。

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Power Apps上で、呼び出すフローを直接編集できる機能です。
フロー側でin/outのパラメータを変更した場合は、フローの更新を行うと動作が安定すると思います。

プロセスアドバイザーにおけるエキサイティングな新しい体験と能力を発見してください

プロセスアドバイザーに タスク マイニング機能とプロセスマイニング機能が追加されました。

プロセスマイニングにより、業務フローのボトルネックとなる処理を検出し、改善することが可能です。

削除されたフローの復元

PowerShell を使用して削除されたフローを復元することができるようになりました。

注意点として
・ ソリューション内のフローは復元できません(この場合はSRしてください)
・ 削除から20日経つと復元できません
詳細は下記をご確認ください。

クラウドフローの一括再送信とキャンセルの導入

実行中のフローを一括で再送信またはキャンセルできる機能が追加されました。(対象は同一フローです)
image.png

便利ですが、使いどころが難しい追加機能だと思います。

2022年6月

ソリューションフローのオーナー変更

所有者、共同所有者、および管理者は、ソリューション フローの所有者を変更可能となりました。

非ソリューションフローでは所有者の変更は不可能です。
共同編集者がフローをコピーすることで、別の所有者としてフローを作ることは可能です。

ポータル画面のURL変更: make.powerautomate.com

Power Automate ポータル画面のURLが変わりました。
https://flow.microsoft.comhttps://make.powerautomate.com

make.powerapps.comとお揃いになって嬉しいアップデート。

2022年7月

Power AutomateとTeamsによる高度なボットシナリオの作成

Teams コネクタに以下のアクションが追加されました。

  • Teams でアダプティブ カード メッセージを更新する
  • アダプティブ カード アクションが送信されたときにフローをトリガーする

それぞれの解説は以下のブログをご覧ください。

Power Automateの従量課金制のパブリックプレビューのお知らせ

Power Automate の従量課金制プランが発表されました。

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クラウドフローの実行毎に課金されるプランが登場しました。

Power Automateのアイデアを共有する新しい方法

アイデアを共有するためのインターフェイスが新しくなりました。
製品チームはユーザーからのフィードバックの仕組みが公開されています。
製品チームは50票以上でレビューしてくれるそうです。

現在投稿されているアイデアは以下で確認可能です。
image.png

2022年8月

Power Automateの最新Androidモバイルアプリ版、一般提供開始

Power Automate Android アプリの新しいバージョンが一般公開されました。
image.png

インスタントフローの実行、承認管理、通知を受信、クラウドフローの管理(実行、on/off切替、削除)が可能です。
フローの編集機能は無いため、Webブラウザから行う必要があります。

2022年9月

新しい関数の追加

sort、reverse、chunk、dateDifference など、新関数が追加されました。

とても強力な関数です、以下をご覧ください。

Power Platform と SAP をより深く統合

SAP統合ソリューションセットが一般提供されました。
SAP Integration と呼ばれるダウンロード可能なソリューションで、注文から現金化および調達から支払いのビジネスプロセス用の一連の事前構築済み Power Apps が提供されます。

クラウドフローのトラブルシューティングの新手法 - 識別子列として出力をトリガーする

フローの実行履歴で、一覧に表示可能な列を選択できるようになりました。
image.png

選択可能な列は、トリガーの出力にマップされます。

Power Platform用 Automation Kit のご紹介

Power Platform の Automation Kit (以前の CoE スターター キット) がプライベートプレビューされました。

すいません、未だ試していないため評価はできませんが、
・ Automation Project Management
・ Solution Metering
・ Automation CoE Dashboard
・などの機能が含まれているようです。

2022年10月

AIとMicrosoft Power Automateでイノベーションを起こす新しい方法

入力された文章(自然言語)からフローを生成する機能がPreviewされました。
Input と Output を入力しすると数式を自動生成する機能がPreviewされました。

image.png

image.png

microsoft build 2022 で発表されたBigアップデートです。
AIにより、入力したテキストからフローと関数を自動生成する機能が実装されました。
GPT-3 の子孫である OpenAI Codex を使ったテクノロジとのことです。

現在、AIによるフロー作成機能は、米国環境で利用可能です。
数式の自動生成機能は、下図チェックボックスのONしてください。
image.png

AI Builderでドキュメント処理を end-to-end で自動化

ドキュメント処理(カスタムモデル)での非構造化文書処理が一般提供されました。
Azure Form Recognizer 3.0 による精度と言語サポートの向上が行われ、手書きの検出で日本語が対応しました。
フィードバックループ機能が提供されました。

現状のAI Builderの機能(ドキュメントモデル)は、以下をご覧ください。

2022年10月 ごろ?

式の編集のエクスペリエンスの向上(Preview)

実験的な機能をONした際の、マルチライン式エディタのレイアウトが変更されました

今までは標準型(1行式エディタ)と一長一短だたったのですが、このアップデートによりマルチライン式エディタの機能が充実したため、こちらを利用しない手はないと思います。

image.png

自分のライセンスを確認

自身に割り当てられているライセンスが確認できるようになりました。

どの機能が利用可能か表示されるため、うっかりライセンス外の機能を利用しないよう注意できると思います。

image.png

2022年11月

クラウドフローのアップデートは特になし

2022年12月

クラウドフローのアップデートはいまのところなし

さいごに

2022年も多くのアップデートがリリースされました。

  • より強力な機能がフローに備わったアップデート
  • AI とのコラボによる未来を見据えたアップデート
  • Power Automate の利便性が上がるアップデート
  • フローを管理するうえで強力な機能を備えたアップデート 等々

これらの機能を活用し、さらに便利で強力なフローを作成ください。

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