この記事は、Microsoft Power Automate Advent Calendar 2022に参加しています。
カレンダー3 の 3日目 です。
はじめに
Power Automate の[作成(Compose)]は、データの代入および参照を手軽に行うことが可能なアクションです。
その動きは、[変数(Variable)]と似ていますが、ちょっと違います。
[変数]と比較すると、データ型の宣言や変数名の指定が不要なので手軽なのですが、使い方を理解していないと思い通りに利用できません。
例えば、
- 代入した値のデータ型が期待するものと異なる とか
- そもそも代入は、Input欄に直接入力するのか?、または式エディタを利用するのか?
など、仕様の理解が曖昧な状態では、利用するたびに試行錯誤する羽目になります。
このような無駄な時間を省くため、データ型や入力方法について仕様を押させていただければと思います。
前提
当記事は、「気ままに勉強会 #38 データ操作について」で登壇した内容の一部抜粋になります。
Power Automate をメインに、Power Platform について扱う勉強会になりますので、ご興味ある方は是非ご参加ください。
また、当記事では、上記で利用したスライドからスクリーンショットを引用します。
実際のスライドは以下をご覧ください。
https://speakerdeck.com/miyakemito/detacao-zuo-nituite
[作成]アクションについて
[作成]アクションは[変数]アクションと似ていますが、[変数]アクションのように異なる値を再代入することは不可能です。
よって、フロー内では定数(constant値)として利用しするのがオススメです。
[変数]アクションとの比較になります。
[作成]アクションは命名や型指定が不要なため、手軽に利用可能だと思います。
[作成]アクションでの値の代入
以下の一覧は[変数]アクションにも共通しますが、値を[作成]アクションに代入する際のルールです。
Power Automate で定義可能なデータ型は下記の通りです。これはJSONのデータ型と一致しています。
日付型は存在しません
あくまでタイムスタンプの形をしている文字列として扱います
また、この一覧の通り、データ型により[変数]アクションの Input欄に直接入力 するのか 式エディタで入力 するのかは、決まっています。
特筆すべきは、数字のみの文字列や、'true'および'false'を文字列として扱いたい場合は、式エディタを開き、''(シングルクォーテーション)で囲んで記載する必要があります。
まとめ
データ型の仕様を理解し、手軽で便利な[作成]アクションを活用してみてください!