はじめに
Power Automate からアダプティブカードをTeamsに送信し、かつユーザーの応答を受信する機能を利用されている方は多いかと思います。
アダプティブカードは Outlook へメール送信し応答を受けることが可能です。
※ Microsoft の Docs には 「Actionable Email」 という名称で記載されています
方法は以下の Hiroさん のブログを参照ください。
また、以前、私の登壇でも解説しておりますので、スライドを参考ください。
Actionable Email の仕様
ただし上記の方法では、Actionable Email の送信先は、フロー実行者のメールボックスに限られてしまうという仕様です。
(フロー実行者以外のメールボックスに送信したアダプティブカードは表示されない)
今回は、この Actionable Email を、フロー実行者以外に送信し応答する方法を紹介します。
Actionable Email の送信
今回この記事を記載するきっかけとなったのは、以下の Power Automate BLOG です。
設定方法はこちらを参照ください。ブログ内で分かりにくい部分を説明します。
Docsこちら。
Actionable Email Developer Dashboard にプロバイダー登録する理由と方法
他人へアダプティブカードをメールで送信し、応答するには、Actionable Email Developer Dashboard へプロバイダー登録する必要があります。
理由は上記の通り、フロー実行者以外のメールボックスに送信した Actionable Email は、空白のメールとなるためです。
Actionable Email Developer Dashboard の各項目の抜粋です
① Provider Id (originator)
この値を、アダプティブカード のペイロードに、
"originator": "{Provider Id の値}"
と記載してください。
階層は、トップレベルです。(Adaprive Cards version などが記載されている階層)
② Sender email address from which actionable emails will originate
メール送信フロー実行者のメールアドレス
③ Target URLs
アダプティブカードからの応答(Actio.HTTP)を受け取らない場合は不要なのですが、必須入力かつバリエーション有のため、
Power Automate の「HTTP 要求の受信時」で生成されるエンドポイントをダミーで取得し、張り付けてください。
④ 2. Scope of submission
> Organization
Actionable Email の送信先が同一テナントの場合、組織の Exchange 管理者に申請します。
(Exchange 管理者は受信する申請メールから承認します)
> Global
Actionable Email を テナント外を含む Office 365 任意のユーザーに送信する場合に選択します。
(Microsoft の承認が必要で、2週間かかるとのことです)
まとめ
Adaprive Cards は Teams メインの機能の感はありますが、メールで利用するケースも存在するかと思います。
ご活用ください。