はじめに
Xubuntu22.04 に R をインストールし、VSCode で使えるようにするために、いくつものWebサイトを調べました。そのなかで、最終的にたどり着いた環境構築方法をまとめたものです。
(追記)radian
のインストールで、pipx
を利用する方法を追加しました。(2023/12/12)
Rのインストール
次のページの Ubuntu へのインストール方法のリンク先を参考にインストールする。
パッケージ情報の更新
sudo apt update
必要に応じて
sudo apt upgrade
必要なパッケージのインストール
--no-install-recommends
で必須でないパッケージを除外してインストール。
sudo apt install --no-install-recommends software-properties-common dirmngr
Xubuntu22.04 には必要なかった。
署名キーの追加
wget -qO- https://cloud.r-project.org/bin/linux/ubuntu/marutter_pubkey.asc | sudo tee -a /etc/apt/trusted.gpg.d/cran_ubuntu_key.asc
リポジトリの追加
sudo add-apt-repository "deb https://cloud.r-project.org/bin/linux/ubuntu $(lsb_release -cs)-cran40/"
Rのインストール
念のために。
sudo apt update
r-base のインストール
sudo apt install --no-install-recommends r-base
VSCode の設定に必要なので、インストール先を確認。
$ which R
/usr/bin/R
tidyverseのインストール
後で R のパッケージをインストールするときに必要になる(?) tidyverse をインストールする。
リポジトリの追加
sudo add-apt-repository ppa:c2d4u.team/c2d4u4.0+
tidyverseのインストール
念のために。
sudo apt update
tidyverse のインストール
sudo apt install --no-install-recommends r-cran-tidyverse
Radianのインストール
VSCode で構文ハイライト等を利用するために R の代替コンソール radian を,
次のページを参考にインストールする。
(pipx
の利用)
こちらをおすすめします。
sudo apt install pipx
# pipx がアプリを保存するディレクトリを PATH に追加するために
pipx ensurepath
ターミナルを再起動して
pipx install radian
sudo
は付けない。
詳しいことは、次のページで
(pip
の利用)
pip がインストールされていなければ、
sudo apt install python3-pip
radian のインストール。参考ページでは、pip3 install -U radian
だが、
pip3 install --user radian
VSCode の設定に必要なので、インストール時のメッセージから、インストール先を確認。
下記のuser
は自分のユーザー名に変更。
/home/user/.local/bin/radian
languageserver と httpgd のインストール
VSCode で R を使うときに必要な languageserver を、次の GitHub のページを参考にインストールする。
また、VSCode で グラフを美しく出力できる httpgd もインストールする。
必要なパッケージのインストール
最後の libcairo2-dev は httpgd のインストールに必要。
sudo apt install --assume-yes --no-install-recommends build-essential libcurl4-openssl-dev libssl-dev libxml2-dev libcairo2-dev
languageserver と httpgd のインストール
次のコマンドで、Rのターミナルにする。
R
languageserver のインストール
install.packages("languageserver")
httpgd のインストール
install.packages("httpgd")
2024/2/5現在、次のようなメッセージが出てインストールできない。
警告メッセージ:
package ‘httpgd’ is not available for this version of R
A version of this package for your version of R might be available elsewhere,
see the ideas at
https://cran.r-project.org/doc/manuals/r-patched/R-admin.html#Installing-packages
CRANのhttpgdのページを見てみると
Package ‘httpgd’ was removed from the CRAN repository.
Formerly available versions can be obtained from the archive.
Archived on 2024-01-24 as check problems were not corrected in time.
A summary of the most recent check results can be obtained from the check results archive.
Please use the canonical form https://CRAN.R-project.org/package=httpgd to link to this page.
と表示された。
そこで、GitHubの作者のページから
remotes::install_github("nx10/httpgd")
でインストールする。
次のコマンドで、R を終了する。
q()
VSCode の設定
VSCode で、R の拡張機能をインストールしたら、VSCode を再起動し、CTRL
+,
で設定を開き、次のように設定する。
-
Rpath で検索して、
R > Rpath: Linux に、/usr/bin/R
と入力 -
Rterm で検索して、
R > Rterm: Linux に、/home/user/.local/bin/radian
と入力
上記のuser
は自分のユーザー名に変更。 -
Httpgd で検索して、
R > Plot: Use Httpgd に、チェックをつける。 -
Rの拡張機能の2番目にある
Bracketed Paste に、チェックをつける。
最後に
私の場合は、これで VSCode で R が使えるようになりましたが、間違いや改良点などがあったら(優しく)コメントください。