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【Rails、JavaScript】いいね機能を実装(同期・非同期通信)

Last updated at Posted at 2020-12-29

概要

いいね機能の実装方法についてまとめます。

#参照
同期通信のいいね機能実装は以下の本を参考に、その後の非同期通信化は以下の記事を参考にして行いました。
ありがとうございます。

改訂4版 基礎Ruby on Rails 基礎シリーズ

記事

【Rails】いいね機能完全版!同期いいね、いいね数の表示、非同期いいね、アイコン表示、それぞれの実装方法についてまとめて解説

js.erbを使って非同期通信(いいね機能を10分で実装)

完成イメージ

今回は、写真投稿アプリを題材にいいね機能を実装する方法をまとめます。

465205b7ae2f8d84bb28a165cdf7a674.gif

開発環境

macOS Catalina 10.15.7
ruby 2.6.5
Rails 6.0.3.4

実装の流れ

1.同期通信いいねの実装

1. 中間テーブルモデルの作成
2. モデルの関連付け
3. いいねルールをメソッドに設定
4. ルーティングを設定
5. いいねボタンを作成
6. いいねアクションをコントローラーに設定

2.いいね機能の非同期通信化

1. link_toの引数にremote: trueを付与
2. いいねアクション後の処理をredirect_toからrenderに変更
3. いいねボタン用部分テンプレートの外枠ブロックにidを付与
4. js.erbファイルを作成

今回のコード

コードは必要な部分のみ記載します。
CSSコードなどは省略してあります。

1.同期通信いいねの実装

1. 中間テーブルモデルの作成

image.png

いいねをしたuserのidと、いいねをされたphotoのidを保存するためのテーブルとして、votesという中間テーブル(Voteモデル)を作成します。

% rails g model vote
db/migrate/□□□□□□□□□□□□□□_create_votes.rb
class CreateVotes < ActiveRecord::Migration[6.0]
  def change
    create_table :votes do |t|
      t.references :photo, null: false, foreign_key: true
      t.references :user, null: false, foreign_key: true
      t.timestamps
    end
  end
end
% rails db:migrate

2. モデルの関連付け

モデル間のアソシエーションを以下のように設定します。

app/model/vote.rb
class Vote < ApplicationRecord
  belongs_to :user
  belongs_to :photo
(以下省略)
app/models/user.rb
class User < ApplicationRecord
  has_many :votes, dependent: :destroy
  has_many :voted_photos, through: :votes, source: :photo
(以下省略)

dependent: :destroyとすることで、userが削除されると、そのuserに関連したvotesテーブルのレコードも削除されます。

has_many :photosとすると、votesを介した関連性がわかりにくくなるため、かわりに:voted_photosという名前を用いています。その後、:voted_photosは:photoモデルの:photosだと設定するためにsourceオプションを使っています(説明がわかりづらい)。

app/models/photo.rb
class User < ApplicationRecord
  has_many :votes, dependent: :destroy
  has_many :voters, through: :votes, source: :user
(以下省略)

こちらも同様に、:userのかわりに:votersという名前を用いています。

3. いいねルールをメソッドに設定

ユーザーがいいねボタンを押せるか判断するためのメソッドをUserモデルに作成します。
具体的には以下のルールを設定します。
①自分が投稿した写真にはいいねできない
②1つの写真には1回しかいいねできない

app/models/user.rb
class User < ApplicationRecord
(省略)
  def deletable_vote?(photo)
    photo && photo.user != self && !votes.exists?(photo_id: photo.id)
  end
(以下省略)

『photoが存在する』かつ『photoのuserはログインしているuserではない』かつ『ログインuserはこのphotoにいいねしていない』が真であればtrueが返されます。

selfをコンソールで確認するとログインしているユーザーの情報が格納されています。

加えて、ユーザーがいいねボタンを解除できるか判断するためのメソッドもUserモデルに作成します。
『photoが存在する』かつ『photoのuserはログインしているuserではない』かつ『ログインuserはこのphotoにいいねしている』が真であればtrueが返されます。

app/models/user.rb
class User < ApplicationRecord
(省略)
  def votable_for?(photo) # ←いいなボタンを押せるか判断
    photo && photo.user != self && !votes.exists?(photo_id: photo.id)
  end

  def deletable_for?(photo) # ←いいねボタンを解除できるか判断
    photo && photo.user != self && votes.exists?(photo_id: photo.id)
  end
(以下省略)

Voteモデルにvalidateメソッドを設定して、userが上記ルールに合わない場合はいいねが保存されないようにします。
app/models.vote.rb
class Vote < ApplicationRecord
  belongs_to :user
  belongs_to :photo

  validate do
    unless user && user.votable_for?(photo)
      errors.add(:base, :invalid)
    end
  end
end

4. ルーティングを設定

config/routes.rb
Rails.application.routes.draw do
(省略)
  resources :photos do
(省略)
    patch "like", "unlike", on: :member
    get "voted", on: :collection
(以下省略)
  end

likeアクション:いいねボタンをクリックするとvotesテーブルにレコードが保存される
unlikeアクション:いいねボタンをクリックするとvotesテーブルからレコードが削除される
votedアクション:自分がいいねした写真の一覧を表示する(今回は説明しません)

5. いいねボタンを作成

いいねボタン用の部分テンプレートを作成します。
上記で作成したいいねルールをもとにボタンをかえて表示させます("いいね"または"いいねを解除")

app/views/shared/_votes.htmnl.erb
  <div>
    <% if current_user && current_user.votable_for?(photo) %>
      <%= link_to "いいね" like_photo_path(photo), method: :patch %>
    <% elsif current_user && current_user.deletable_for?(photo) %>
      <%= link_to "いいねを解除", unlike_photo_path(photo), method: :patch %>
    <% end %>
  </div>

今回は写真詳細ページで、いいねボタン用の部分テンプレートをrenderで読み込みます。こうすることで、写真詳細ページにいいねボタンが設置されます。photo: @photoとすることで部分テンプレート内のローカル変数photoにインスタンス変数@photoをわたします。@photoはこの後photosコントローラー内で作成します。

app/views/photos/showl.html.erb
(省略)
      <div>
        <%= render partial: 'shared/votes', locals: { photo: @photo } %>
      </div>
(以下省略)

6. いいねアクションをコントローラーに設定

app/controllers/photos_controller.rb
class PhotosController < ApplicationController
  before_action :set_photo, only: [(省略), :like, :unlike]
(省略)
  # いいね
  def like
    current_user.voted_photos << @photo
    redirect_to photo_path
  end

  # いいね削除
  def unlike
    current_user.voted_photos.destroy(@photo)
    redirect_to photo_path
  end
  private
(省略)
  def set_photo
    @photo = Photo.find(params[:id])
  end
(以下省略)

current_user.voted_photos << @photo
とすることで、current_userのuser_idと@photoのphoto_idがvotesテーブルに保存されます。

また

current_user.voted_photos.destroy(@photo)
とすることで、current_userのuser_idと@photoのphoto_idがvotesテーブルから削除されます。

どちらも、usersテーブルとphotosテーブルのレコードには影響を与えません。

以上で、同期通信のいいねボタンが実装できました。

↓挙動確認(いいねボタンを押すたびに、左上の再読み込みボタンがXになっているのが確認できます)
08e86be3b1268fad5ae9fa7ef3b91dcb.gif

2.いいね機能の非同期通信化

ここからは、いいね機能を非同期通信化します。

1. link_toの引数にremote: trueを付与

いいねボタン用の部分テンプレートを修正します。

app/views/shared/_votes.htmnl.erb
  <div>
    <% if current_user && current_user.votable_for?(photo) %>
      <%= link_to "いいね" like_photo_path(photo), method: :patch, remote: true %>
    <% elsif current_user && current_user.deletable_for?(photo) %>
      <%= link_to "いいねを解除", unlike_photo_path(photo), method: :patch, remote: true %>
    <% end %>
  </div>

"いいね"と"いいねを解除"のlink_toの引数にremote: trueを付与します。
これで非同期通信機能を実装することができます。

2. いいねアクション後の処理をredirect_toからrenderに変更

app/controllers/photos_controller.rb
(省略)
  # いいね
  def like
    current_user.voted_photos << @photo
    render 'vote.js.erb' # renderメソッドを追加
    # redirect_to photo_path, notice: "いいねしました。←削除"
  end

  # いいね削除
  def unlike
    current_user.voted_photos.destroy(@photo)
    render 'vote.js.erb' # renderを追加
    # redirect_to photo_path, notice: "削除しました。←削除"
  end
(以下省略)

likeアクションまたはunlikeアクションの処理後に、render 'vote.js.erb'とすることで、vote.js.erbファイルが実行されます。vote.js.erbはこの後作成します。

3. いいねボタン用部分テンプレートの外枠ブロックにidを付与

app/views/photos/showl.html.erb
(省略)
      <div id="vote-box"> # ←idを付与
        <%= render partial: 'shared/votes', locals: { photo: @photo } %>
      </div>
(以下省略)

この後作成するjs.erbファイル内で、いいねボタン用部分テンプレートの外枠ブロック(div)のidをもとに、この外枠ブロックを取得し、ブロック内の部分テンプレートを再読み込みさせます。"vote-box"というidを付与しました。

今回は、写真詳細画面(1投稿分のみ表示)にいいねボタンを設置したため、部分テンプレート外枠のidは"vote-box"のみのひとつとしています。もし写真一覧ページなどで各写真にいいねボタンを設置する場合は、各いいねボタンの外枠ブロックごとに異なるidを付与する必要があります。その場合は、コントローラー内で各いいねボタンの外枠ブロックごとに異なるid名が作成されるようにするなど工夫が必要です(例えば、@id_name = "vote-box-#{@photo.id}"など。詳細な説明は省略します)。

4. js.erbファイルを作成

app/views/photos/vote.js.erb
document.getElementById("vote-box").innerHTML = '<%= escape_javascript(render partial: 'shared/votes', locals: { photo: @photo }) %>'

このコードで、いいねボタン用の部分テンプレートを再読込します。

もし、"いいね"状態のボタンをクリックした場合は、"いいね解除"が表示されるようになります。
また、"いいね解除"状態のボタンをクリックした場合は、"いいね"が表示されるようになります。

以上で、非同期通信のいいねボタンが実装できました。

↓挙動確認(いいねボタンを押しても、左上の再読み込みボタンは変わりません)
465205b7ae2f8d84bb28a165cdf7a674.gif

おわりに

もし、いいねボタンをアイコン化したい場合は、以下のようにFontAwsomeを利用することでできます。

app/views/shared/_votes.htmnl.erb
<div>
    <% if current_user && current_user.votable_for?(photo) %>
      <%= link_to like_photo_path(photo), method: :patch, remote: true do %>
        <i class="far fa-heart"></i>
      <% end %>
      <span><%= photo.votes.count %></span> # ←いいねの数も表示させています
    <% elsif current_user && current_user.deletable_vote?(photo) %>
      <%= link_to unlike_photo_path(photo), method: :patch, remote: true do %>
        <i class="fas fa-heart"></i>
      <% end %>
      <span><%= photo.votes.count %></span> # ←いいねの数も表示させています
    <% end %>
  </div>

↓いいねボタンをハートマークにしてみました。
f354fe989d3f788243cf1394f68fb05d.gif

FontAwsomeの使い方については以下の動画などをご参照ください。
FontAwsomeのgemもあるのですが、gemだとうまく導入できなかったため、FontAwsomeのホームページからKit's Codeをapplication.html.erbにコピペしてFontAwsomeを導入しました(以下動画参照)。

【Ruby on Rails】Font Awesomeをrailsのボタンに導入する Adding Font Awesome to Ruby on Rails
【Font Awesome】基本的な使い方(導入〜アニメーション)初心者向け Font Awesome tutorial

間違いや改善点などありましたらご指摘お願いいたします。

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