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SoftLayerベアメタルサーバにBYOLでESXi6.0をインストールしてみました

Last updated at Posted at 2015-07-27

1. はじめに

 SoftLayerベアメタルサーバの特長のひとつとして、ハイパーバイザーをインストールしてサーバの仮想化統合が可能です。
SoftLayerが提供するハイパーバイザーは、
   ・VMWare ESXi
   ・Citrix XenServer
   ・Parallels     などがあります。
提供するESXiは5.1/5.5ですので、今回はBYOLで無償版のESXi6.0をインストールします。

2. SoftLayer提供ESXi5.1/5.5のメモリー課金について

ベアメタルサーバとESXiをオーダーする際、ESXiは無償だからベアメタルサーバだけの料金だけ必要と思っていると、請求書がきた時に驚きます。(オーダー構成にはちゃんと書いてますが、「メモリー課金」を見落としてしまいます)
SoftLayerポータルからベアメタルサーバーとESXi5.1/5.5をオーダーすると、1GBあたり$15/月のESXi5.5メモリー課金が追加されます。

03.png

01.png

メモリー課金料金は、SoftLayerとVMWare間の契約(「VMwareサービスプロバイダプログラム(VSPP)」)により、SoftLayerがESXiを提供する際に発生する料金で、VMWareへ支払うとの事です。

<参考情報>
http://knowledgelayer.softlayer.com/faq/how-vmware-licensed-softlayer-environment

05.png

http://www.virtualizationmatrix.com/2014/06/deploying-vmware-infrastructure-on-softlayer-public-cloud-technical-considerations-and-faqs/

07.png

尚、vCloud Usege Meterというツールで毎月利用仮想メモリ量(活動メモリー量)を自動的にデータ収集されます。
"vmadmin"はメモリー使用量を調べるユーザとして登録されていますが、削除しないでくださいとの事です。

注意 :exclamation:
 SoftLayerポータルでオーダーしたベアメタルサーバのESXi環境に、BYOLでスクラッチインストールしたり、"vmadmin"ユーザを削除してメモリー調査ができない場合は、活動・非活動仮想メモリ―にかかわらず、全搭載メモリー量が課金の対象になります。

 メモリー課金の対象外にしたい場合は、ベアメタルサーバを、無償のLinux(例:CentOS)にするか、「No Operating System」にしてオーダーした方が良いです。

3. ESXi6.0インストール全体の流れ

08.png

①ESXi6.0 isoの準備
  VMWareより、ESXi6.0のisoファイルを入手します。
②NASの準備
  ESXi6.0(iso)をベアメタルサーバにインストールする際、NASが必要です。
 ここでは、SoftLayer提供のNASではなく、WindowsSrver2012 R2を使用しました。 
③ベアメタルサーバ準備
  ESXi6.0導入のサーバです。
④ESXi6.0インストール
  ESXi6.0のisoブートでインストール。
⑤ESXi6.0設定
  管理者パスワードやネットワーク設定を行います。

4. ①ESXi6.0 isoの準備

4-1. ESXi6.0無償評価版のダウンロード

https://my.vmware.com/web/vmware/login にアクセスし、
「my vmware」にログイン。 (事前にユーザー登録をしてください。)
09.png

「新しい評価を入手する」をクリック。
10.png

「VMWare vSphere」をクリック。
12.png

ダウンロードする製品の登録。「登録」ボタンを押す。
13.png

エンドユーザ使用許諾契約書に同意する。
「私はエンドユーザー使用許諾契約書にある条件に同意します。」をチェック。
「無償評価の開始」ボタンを押す。
14.png
15.png

「ダウンロードマネージャの起動」ボタンを押し、ダウンロード。
16.png
17.png

18.png
「 VMware-VMvisor-Installer-6.0.0-2494585.x86_64.exe」ダウンロード完了。
(vSphere Clinetは省略します。)

以上で、「ESXi6.0 isoの準備」完了です!

5. ②NASの準備

今回は、仮想サーバのWIndows2012 R2を使用します。
SoftLayerポータルより、仮想サーバを作成します。(一時的な利用ですので、時間課金で作成しました。)

「ESXi6-Image」フォルダーを作成し、共有名「ESXi6-Image」としました。
このフォルダーに
「 VMware-VMvisor-Installer-6.0.0-2494585.x86_64.exe」をコピー。
19.png

以上で、「NASの準備」完了です!

6. ③ベアメタルサーバの準備

SoftLayerポータルより、ベアメタルサーバをオーダー。
(オーダー操作については省略致します。)

以上で、「ベアメタルサーバ」完了です!

7. ④ESXi6.0インストール

SoftLayerのプライベートネットワーク経由で操作しますので、あらかじめVPN-SSLで接続しておいてください。

KVM Consoleでログオンするの必要な、ID/パスワードを確認。
該当サーバの詳細画面「Remort Mangmt」タグを選択。
20.png

該当サーバの詳細画面、右「Action」「KVM Console」
21.png)

先程確認した、ID/パスワードでlogin
23.png

初回ログオンでは、「このWebページは、~しようとしています。」のメッセージが表示されますので、「許可」ボタンを押す。
24.png

それではマウント操作です。

メニュー⇒「Virtual Media」「CD-ROM Image」
25.png

「Share host」:NAS用のWindowsSeverのIPアドレス。
「Path to image」:\共有フォルダー名\ESXi6.0isoファイル名
「User」:共有フォルダーへアクセス可能な、WindowsServerユーザID
「Password」:上記IDのWindowsServerパスワード
「Save」ボタンを押す。
26.png
続けて、「Mount」ボタンを押す。

「OK」ボタンを押す。
29.png

「There is an iso file mounted」が表示されたらマウント成功です。

マウントできない場合は、NAS用WindwsサーバをESXiと同じデータセンターにしてください。

30.png

次に、CDブートするためにシステムリブートします。

SoftLayerポータルでの操作です。
該当サーバの右「Action」「Reboot」
31.png

「Hard Reboot」ボタンを押す。
32.png

KVM Consoleでの操作です。
KVM Console で、CDブート後、ESXiがインストールしているのが確認できます。
33.png

ESXi6.0インストール中。
34.png

「Enter」キーを押し、インストールを続ける。
35.png

License Agreement 「F11」キーを押し、承認。
36.png

デバイスのスキャン中。しばらく待つ。
37.png

「Enter」キーを押し、インストールを続ける。
38.png

デバイスのスキャン中。しばらく待つ。
39.png

ディスク上書き。(スクラッチなので問題なし) 「Enter」キーを押す。
40.png

キーボードレイアウト「Japanese」を選び、「Enter」キーを押す。
41.png

rootのパスワードを入力し、「Enter」キーを押す。
42.png

システムのスキャン中。しばらく待つ。
43.png

「F11」キーを押し、インストールを続ける。
44.png

インストール中。しばらく待つ。
45.png

インストール完了!
46.png

注意 :exclamation:
  リブートする前に、CDをアンマウントします。

「Umount」ボタンを押す。「No disk emulation sret.」が表示されたら、アンマウント完了。
47.png

「Enter」キーを押し、リブート。
46.png

48.png
後は、自動的にESXiが起動するのを待ちます。

以上で、「ESXi6.0インストール」完了です!

8. ⑤ESXi6.0設定

KVM Consoleでの操作です。

49.png

注意 :exclamation:
「F2」キーを押して、「Customize System」を開始したいところですが、KVM Console の「F2」と重なっているため、下記メッセージが表示され、KVM Console が終了してしまいます。

50.png

ここはKVM Console のVirtual Keyboardを使います。
52.png

rootのパスワードを入力し、「Enter」
51.png

ネットワークの設定を変更します。
「Configure Management Network」を選び、「Enter」
53.png

「Network Adaptors」を選び、「Enter」
54.png

「vmnic0」をチェックし、「Enter」
55.png
ここでは、vmnic0がプライベート、vmnic1がパブリックでした。
接続できないときは、変えてみてください。

「DNS Configuration」を選び、「Enter」
56.png

「Use the following DNS server address and hostname:」選択。
「Primary DNS Server」に 10.0.80.11 を入力。
「Alternate DNS Server」に 10.0.80.12 を入力。
「Hostname」に ホスト名 を入力。(この例では「ESXi6-SRV」)
以上でOKなので、「Enter」
57.png
SoftLayerの「Primary DNS Server」は 10.0.80.11、 「Alternate DNS Server」は 10.0.80.12 です。

「Custom DNS Suffixes」を選び、「Enter」
58.png

「Suffixes」を入力。(この例では「softlayer.com」)
「Enter」
59.png

「IPv4 Configuration」を選び、「Enter」

「Set static IPv4 address and network configuration:」を選択。
「IPv4 Address」「Subnet Mask」「Default Gateway」を入力。
「Enter」
60.png

IPv4 Address、Subnet Mask、Default Gatewayは、SoftLayerポータルのデバイス詳細で確認できます。
62.png

「Y」を押し、変更を保存してリスタート。
63.png

以上で、「ESXi6.0設定」完了です!

9. ESXi6.0接続確認

vSphere Clientのインストールは省略しましたが、事前にクライアントPCにセットアップしておいてください。

vSphere Clientがインストールされた、クライアントPCでの操作です

「8.ESXi6.0の設定」で設定した、「IPアドレス」「ユーザ名」「パスワード」を入力。
「ログイン」ボタンを押す。
64.png

「無視」ボタンを押す。
65.png

「ネットワーク」「構成」タグで構成が確認できました。
66.png

以上で、すべて完了です!

10. おわりに

 オンプレミスのESXi構築と違い、ハードウェアの手配や組み立てなど事前準備がないので、早く簡単にESXi6.0のインストールができました。
SoftLayerベアメタルサーバの良い点だと思います。

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