SoftLayerは、2016年10月よりBluemixに統合されIBM Bluemix Infrastructureとなりましたので、Bluemix Infrastructureと表記します。
1. はじめに
クラウドだから仮想サーバーにディスクを追加できるのは当然ですが、何か注意点があるかと思い、実際に試した備忘録です。
2. 環境
OSはWindows2012R2。
仮想サーバーのディスクはSAN。OS領域のCドライブ用に100GB、データ領域のFドライブ用に50GBの容量でデプロイしました。
3. ディスクの追加
デプロイした環境に、Fドライブとして100GBを追加し、さらに75GB追加しています。
3-1. デプロイ直後の状態
「コンピュータの管理」⇒「ディスクの管理」で確認
・ディスク0--- OS領域(100GB)
・ディスク1--- スワップ領域(2GB)
・ディスク2--- データ領域Fドライブ(50GB)
が確認できました。
Fドライブにテストデータを保存し、以降のディスク追加操作でデータが消失しないかも合わせて確認します。
ここでは、空き領域100MBになるまでテストデータを保存しました。
3-2. 100GBの追加
上記 ”3-1” の構成に100GBを追加します。
「Bluemix Infrastructureポータル」⇒「デバイス」⇒「デバイスリスト」⇒”該当デバイスをクリック”⇒「構成タグ」⇒「デバイス構成の変更」
Third Diskとして100GBを追加オーダーしました。
OSブートせず、10分ぐらいでディスク追加完了です。
追加したディスクを「ディスクの管理」操作で、OSから利用できるようにします。
ディスク3が追加されました。
ここでは、ディスクパーティションタイプを”GPT”にしました。
ディスクパーティションタイプについて(MBRとGPTの違い)
詳細はウィキペディアのGPTが参考になります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/GUID%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AB
HDDの扱いにはベーシックディスクとダイナミックディスクがあり、
(1)ベーシックディスク
1台のHDDをパーテーションで区切って複数台のHDDとして使用できる。
パーテーションの数はMBRで4、GPTで128。
(2)ダイナミックディスク
1台のHDDに1パーテーションのみで、複数台のHDDに渡ってボリュームを作成できる。
ドライブの分割はパーテーションではなく、ボリュームという形で論理的に区切る。
ここでは、OSはWindows2012R2のみで、Fドライブを拡張し使用しますので、ダイナミックディスクに変換します。
「はい」
※ベーシックディスクからダイナミックディスクへはそのままで変換できますが、ダイナミックディスクからベーシックディスクへの変換はHDDが空の必要があります。
3-3. さらに75GBの追加
"3-2"と同じ操作で、ディスクを75GB追加します。
ここでは、将来容量不足により、ディスク拡張できるかを念のため確認しました。
4. おわりに
当然と言えばそれまでですが、データを残した状態でかつ、OSの起動をしないでディスクの拡張ができる事が確認できました。
また、何が起こるかわかりませんので拡張作業前には必ず、バックアップを取りるようにします。