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【VBA】VBEでコードスニペットを扱う仕組み

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概要

VisualBasicEditor(VBE) にはコードスニペットを扱う機能が搭載されていない。
インテリジェンスは効くが、よく使うまとまった構文を蓄えておいて
使いたいときにすぐ呼び出せるにはどうするか考えた結果、この方法に落ち着いた。

スニペット呼び出し

イミディエイトウィンドウから対象のスニペット関数を実行し、
表示されたコードをエディターに貼り付けて使用する。

9c5we-mvej8.gif

仕組み

スニペット用のモジュールにスニペット関数を作成する

image.png

関数自体はシンプルで、Debug.Print でコードをイミディエイトに表示するだけ。
スニペット用の標準モジュールを作成してその中にまとめておく。
これを個人用マクロブックの xlsb にでも挿しておくと良い。

ポイントは関数の命名規則。

まず先頭はわかりやすくSNI_で統一している。
これによって、sni と入力後にCtrl+Spaceで一覧を表示できる。

1_list表示.png

ここに表示されるのは関数名そのものなので、
関数名は内容がわかりやすいようにしておく。

次に、 SNI_ に続く部分はカテゴリーを表記している。
対象とするオブジェクト名 ListObject_ や、
プロシージャテンプレのようなものを入れておく Proc_ など。

これによって多少の絞り込みができるようにしている。
特に使用頻度の高いものは 00_ などつけてリストの上位に出すようにしても良い。

2_絞り込み.png

スニペット関数の作成と管理

スニペット関数を直接書いていくのは非常に大変である。

  • すべての行を Debug.Print "" で囲む必要がある
  • コード内のダブルクォーテーションをエスケープする必要がある
  • モジュールの中に内包してしまうと管理ができなくなってしまう。

そのため、スニペットの管理と作成は専用のブック上で行っている。
カテゴリーと名称も分けておくことで個別の管理も問題ない。

3_管理票.png

素のコードからスニペット関数化を作成する部分と、
スニペットモジュールに反映する処理は自動化している。

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