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Windows 365を展開する ネットワークはどちらを選ぶ?

Last updated at Posted at 2024-03-28

マイクロソフトの渡部です☺

本日はWindows 365をMicrosoft Intuneで展開する際の二種類のネットワークについて、どちらを選択したらいいかをご紹介します。
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ここでいうネットワークというのは、クラウドPCから出ていくネットワークのことを指します。
物理PC⇔クラウドPCの画面転送の通信のことではありません。
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オプション1 Azure ネットワーク接続 を選んだほうがいい場合

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Windows 365 クラウドPC が使用するネットワークの選択肢として、AzureのvNet内のSubnetを指定できます。
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以下のコンディションのユーザーはAzure ネットワークが最適です。

  • クラウドPCからのネットワークをカスタマイズしたいとき
    • トラフィックルートやポート、VPNやExpressRouteゲートウェイ接続
  • クラウドPCからのネットワーク経路は自社ネットワークを経由させたいとき
  • クラウドPCをActive Directoryで管理し、Hybrid Entra Join形式で認証させる場合
  • クラウドPC展開時にクラウドPCに振られるローカルIPアドレスのレンジを固定したい場合
  • Azure ExpressRouteを使用して専用線経由で自社ネットワークと接続をしたい場合

などなど

総評:Azure上で仮想ネットワークを設計したものを、そのままクラウドPCのネットワークとして持ち込めるので、なんとでもカスタマイズ可能なのがうれしいところ。
が、Azureのネットワーク利用料が、クラウドPC本体の費用とは別途発生します。

オプション2 Microsoft でホストされるネットワークを選んだほうがいい場合

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Azure ネットワークを持ち込む以外にも、Windows 365の月額ライセンスに付帯したMicrosoftがパッケージ化してご提供するネットワークを選択いただけます。
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以下のコンディションのユーザーはMicrosoftネットワークが最適です。

  • Azureネットワークでなければいけないユーザー以外
  • 自社のネットワークと接続する際、VPN Client配布型でもOKな場合(Intuneからクライアント配布できます)
  • Azureのサブスクリプションがない場合
  • ネットワーク構築の知識、Azureの知識があまりない場合

総評:設計不要でプロビジョニング時にネットワーク選択するだけで、使えるのと、追加コストがかからないのがうれしいところ。Microsoftとしてもこちらの使用を推奨しております。
が、カスタマイズ性には欠けるので、Azure ネットワークでなければいけない条件があるのであれば、Azureネットワーク一択になります。

クラウドPCのネットワークスピードを検証してみた

ちなみに、Microsoft ネットワークも裏側はAzureのネットワークを使用しており、Microsoft の強力なネットワークインフラのバックボーンのメリットを享受できます。
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Microsoft ネットワークを使って東日本リージョンに展開したクラウドPCのネットワークスピード(ご参考まで。このスピードを確約するものではありません)

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私の物理PCのネットワークはというと・・・
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(出先なので、モバイルのデザリングでの作業・・・)

References

Windows 365 ネットワーク展開オプション
Windows 365ネットワーク要件

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