LoginSignup
0
0

More than 1 year has passed since last update.

【Excelアドイン】Dynamics 365 Business CentralのレポートをExcel上に作成してみる

Last updated at Posted at 2022-08-11

今回は、Dynamics 365 Business Centralのコネクター(データモデル)を設定し、デモデータベースに接続してレポートを作成してみます。

データモデルの入手

Sharperlightのホームページに行きます。
https://www.sharperlight.com/
Resourcesをクリックし、プルダウンメニューを表示します。
image.png
Datamodelsメニューアイテムを選択します。
image.png
Datamodelsのページのツリービューより、BUSCENTRAL - Dunamic 365 Business Centralを選択します。すると、右側に様々なアイテム一覧が表示されます。
その一覧から、BusCentralデータモデルを探し出し、Downloadボタンをクリックします。データモデルのダウンロードが直ぐに開始されます。
image.png

デモデータベースの入手

データベースは、このデータモデルに組み込まれているAPIとの対話機能を利用して、計画的かつ緻密にシンクロされるようになっているのですが、今回は概要ということで、あらかじめ用意したデモデータベースを使用します。

同じアイテム一覧からDemo Databaseフォルダを開き、ZIPされたデモデータベースをダウンロードします。
image.png
image.png

データモデルのインストール

Sharperlightアプリケーションメニューから、データモデルのインストーラーを選択します。
image.png
追加ボタンをクリックし、先ほどダウンロードしたデータモデルを選択します。
image.png
このように追加されます。
image.png
再コンパイルボタンをクリックして、データモデルをコンパイルします。
image.png

デモデータベースのリストア

Microsoft SQL Server Management Studio(以下SSMS)を起動し、ご利用のデータベースサーバーに接続します。
先ほどダウンロードしたデモデータベースZIPファイルからバックアップファイルを解凍します。
SSMSのデータベースリストア機能を利用して、デモデータベースをインストールします。
(バックアップは、SQL Sever 2017で作成され、バックアップされています)
image.png

データモデルとデータベースの接続

データモデルとデータベースの接続はクライアントのセットアップで行います。
Sharperlightアプリケーションメニューからクライアントのセットアップを起動します。
image.png
ローカル接続のDynamics 365 Business Centralの接続詳細を設定します。
Microsoft SQL Sever (Windows認証)あるいはMicrosoft SQL Sever (データベースサーバーの認証)どちらかを選択します。
設定が終了したら、接続テストで接続が正しく行われるか確認します。
OKボタンを押して設定を保存します。
image.png
image.png

レポートの作成

Microsoft Excel上にレポートを作成してみます。
Microsoft Excelを起動します。SharperlightXLタブに移動します。
SharperlightXLのリボンが表示され、様々な機能アイコンが見えます。
セルF5を選択してからテーブルアイコンをクリックします。テーブル作成をサポートするクエリビルダが起動します。

フィルターの設定

モードには概要レポートを選択します。
製品はもちろんDynamics 365 Business Centralを選択します。
Companyの値フィールドをダブルクリックし検索ダイアログを表示させ、一覧からDEFAULTを選択します。
テーブルにはCustomer Ledger Entryを選択します。
image.png

出力アイテムの選択

選択領域のツリー一覧からCustomer NoAmountLCYをそれぞれダブルクリックして出力領域に転送します。
image.png
18\Customerフォルダ(JOINを表す)を展開し、Nameを出力領域に設定します。
image.png
出力領域に設定されたフィールドの説明をレポート用に編集します。それぞれのフィールドを選択し、右クリックメニューから説明の変更を選択し、それぞれ顧客番号顧客名金額と変更します。
image.png
プレビューボタンでクエリを走らせてみましょう。このような結果になります。
image.png
では、OKボタンで保存、実行とします。
クエリー名編集ダイアログが表示されますが、そのままOKを押します。
image.png
Excelシート上にテーブルが作成されます。
image.png
テーブルアイコンをクリックする前に選択したセルF5を再度選択してみてください、Sharperlightのテーブル式が設定されているのが見えます。
image.png
セルF5をダブルクリックすると再度クエリビルダが起動して、クエリの編集が行えます。

フィルターへのセル参照の設定

このままでは、フィルター値を変更するには毎回クエリビルダを起動する必要があります。シート上でフィルター値を変更可能にします。
先ず、セルC7<DEFAULT>と入力します。
セルF5をダブルクリックしてクエリビルダを起動します。
Companyの値フィールを選択した状態にします。セルC7をダブルクリックします。セル参照式がCompanyの値フィールドに設定されます。
image.png
OKボタンで保存します。
セルC7をダブルクリックしてみてください。検索ダイアログが起動し、Companyが選択可能になりました。
image.png
もう少しクエリを編集してみましょう。今度は3つほどフィルターを追加します。
選択領域で、下記の3つのフィールドを探しフィルター領域にドラッグ&ドロップします。

  • Document
  • Due Date
  • Open

それぞれのフィルター値を下図のように設定します。Due Dateフィルターにはセル参照が使用されていることに注意してください。上記で行ったように、設定したい値フィールドを選択し、参照したいセルをダブルクリックします。このケースでは、セルC8が参照されています。
image.png
OKボタンで保存します。
Due Dateフィルターで参照したセル、すなわちC8をダブルクリックします。日付オプションダイアログが表示されます。30/06/2022を設定してみます。
image.png
日付を選択しOKボタンを押した直後、Sharperlightのテーブル式が再計算されてテーブルが更新されます。
image.png
これでレポートはできました。
あとはちょっと見た目を整えて完了:v:
image.png

データの同調

Dynamic 365 Business Centralはクラウドベースのソリューションです。
上記の記事では、サンプルデータベースを利用しましたが、Sharperlight Business Centralデータモデルは、基本的にクラウドからデータをローカルデータベースに同調させてレポーティングを行うよう設計されています。但し、書き戻し機能ではBusiness CentralのAPIを利用したクラウドへの直接な書き戻しを実現しています。

データの同調には、Sharperlightスケジューラが使用されています。
Sharperlightスケジューラのデータ同調タスクをスケジューリングして、毎日決まった時間にデータの同調を行うことで常に最新のデータを利用したレポーティングが可能になります。
また以下の方法でお好きな時に同調タスクを実行することもできます。

Sharperlightアプリケーションメニューからソリューションを起動し、Dynamic 365 Business CentralノードのHomepageを選択し、右クリックメニューから実行を選択すると、主ダッシュボードページが開きます。
image.png
SchedulerタブでScheduled Tasksを選択します。
image.png
スケジューラのタスク一覧が表示されます。この画面より手動でデータ同調タスクを実行することができます。
image.png

Sharperlight で Dynamics 365 Business Central のレポート作成をお楽しみください!!

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0