前回は、Coral Cloud Resortsのサイト設定を紹介しました。
Coral Cloud Resortsが対象とする領域を確認していきます。
上記の説明サイトの中身を見ていきます。
Coral Cloud Resortsが含むデータ
Coral Cloudでは、次の3つの領域をカバーしています。
- Data Cloud
- プロンプト
- エージェント
データモデルは次の通りです。
- Amazon S3のデータを、Data Cloudへ
DLO
として取り込みます。- それを
DMO
としてマッピングします。
- それを
- Salesforce CRMのデータを、Data Cloudへ
DLO
として取り込みます。- それを
DMO
としてマッピングします。
- それを
(1) DataCloud
このサンプルアプリでは、Data Cloudの以下の内容を取り扱っています。
- Salesforce CRM からコンタクトを取り込む
- Amazon S3 からゲストおよび予約を取り込む
- ID解決機能を使用することで、さまざまなデータソースからの統合プロフィールを作成する
- Salesforce からの計算済みインサイトの使用
Data Cloudの主要用語
DataCloudを理解するうえで、いくつか用語が出てきているので、現段階で一度まとめておきます。
DataCloudの主要オブジェクトの流れ
-
データソース (Source): Salesforce CRM, S3, Webサイトなど
- Data Cloudに取り込むデータの提供元であり、多様なシステムやデータ形式が接続対象となる。
-
データストリーム (Data Stream): データソースからの接続と取り込み設定
- : データソースとの接続を確立し、データの取り込み頻度(スケジュール)や更新方法(全件/差分)を定義する。
-
DLO (Data Lake Object): 取り込まれた生データが最初に格納される場所
- 役割/特徴Data Cloud内のデータレイクにおけるストレージコンテナとして機能し、ソースシステムの構造に近い形でデータを保持する。
-
データマッピング (Data Mapping): DLOのデータをDMOの構造に紐付けるプロセス
- 役割/特徴DLOの項目とDMOの項目を視覚的または設定ベースで関連付け、異なるソースのデータをData Cloudの標準データモデルに統合する。
-
DMO (Data Model Object): 標準化・構造化されたデータが格納されるオブジェクト
- 役割/特徴統合・整理されたデータを保持し、セグメンテーション、計算済みインサイト、有効化(Activation)など、データ活用のための基盤となる。
- (活用): DMOのデータを使って計算済みインサイト (CI) を作成したり、セグメントを作成したりする。
DataKit(データキット)とは
Data Cloudメタデータをデプロイする主な方法は、データキットを使用するとのことです。
「データキット」とは、Data Cloudのメタデータ(データストリーム、モデル等)をまとめた専用バンドルです。これをSalesforceの標準パッケージに含めることで、Data Cloudの設定を他の組織へ容易に配布・管理できるようにする仕組みです。これにより、Data Cloud構成の再利用や展開が効率化されます
DataKitの使用方法は次の通りです。
このHelpページに、動画で紹介されています。
こちらのTrailHeadでも学習できます。
(2) プロンプト
プロンプトとは、LLMへの指示文です。質問、命令、文脈、データ、出力形式などを指定し、期待する応答を引き出すためのテキストです。
このサンプルアプリでは、プロンプトの以下の機能を取り扱っています。
- 項目生成
- セールスメール
- Flex
これらのプロンプトテンプレートは、項目のマージ、フロー、または Apex を使用してグラウンディングを実施します。
ブラウンでィングとは、AIが生成する情報や回答の根拠となる信頼できるデータや知識源を参照することです。
(3) エージェント
エージェントとは、AIを活用し、自律的に目標達成を目指すソフトウェアシステムです。状況を認識・判断し、推論・計画に基づいユーザーを支援・代行します。
この、サンプルアプリでは、Agentforce を使用したエージェント構築を開始するために、トピックとカスタムアクションの組み合わせを使用しています。
次回は、Agentforce WorkshopのData Cloud側の確認をしていきたいと思います。
↓まず、SalesforceCRMと接続します。