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CRM連絡先のデータストリームを作成(DataCloudハンズオン - Coral Cloud #1)

Last updated at Posted at 2025-04-03

前回は、Coral Cloud リゾートアプリケーションが対象とするデータの内容を確認しました。

今回は、以下の手順に従いDataCloudでのハンズオンを進めていきます。CRMデータとの連携を見ていきます。

1章 DataCloud

In Chapter 1, you'll use Data Cloud to unify, harmonize, and activate data from different data sources, including Salesforce CRM and Amazon S3.

第 1 章では、Data Cloud を使用して、Salesforce CRM や Amazon S3 などのさまざまなデータソースからのデータを統合、調整、アクティブ化します。

1章のDataCloud部分から進めて行きます。

演習 1 CRM コネクタを使用して連絡先を取り込む

Exercise 1: Ingest Contacts Using the CRM Connector

演習 1: CRM コネクタを使用して連絡先を取り込む

CRM連絡先データキットのインストール

以下のURLにアクセスします。

https://xxx.develop.lightning.force.com/packaging/installPackage.apexp?p0=04tHr000000ku4k

image.png

Coral Cloud Resorts Data Kit - Sample Appがインストールされます。

データキットについては、前回ご紹介しました。

「データキット」とは、Data Cloudのメタデータ(データストリーム、モデル等)をまとめた専用バンドルです。これをSalesforceの標準パッケージに含めることで、Data Cloudの設定を他の組織へ容易に配布・管理できるようにする仕組みです。これにより、Data Cloud構成の再利用や展開が効率化されます

CRMからのデータストリームを作成

インストールしたCRM連絡先を、DataCloudへ連携します。

まず、DataCloudアプリケーションへ移動します。

image.png

[データストリーム]で[新規]をクリックします。

Salesforce CRMを選択します。

image.png

次にカスタムデータバンドルの、Salesforce_Contacts を選択します。

image.png

Guest records from reservation system (Salesforce)というSalesforceの連絡先Contactを選択しています。

image.png

どの項目を利用するかが表示されます。[項目の表示ラベル]、[項目API参照名]、[新規数式項目]の編集ができます。

ここでは編集せずにそのままとします。

image.png

[プロファイルカテゴリ]のデータを[更新/挿入]モードで作成します。

[リリース]をクリックすると、データストリームが登録され、DLO、データマッピング、DMOの準備が行われます。

データストリームの確認

作成したカスタムデータバンドルの中身を確認します。

image.png

そのまえに更新を行います。

image.png

データマッピングの確認

データストリームの[確認]をクリックします。

image.png

これで、データマッピングを確認できます。

image.png

左側は、ソースオブジェクトです。

右側は、DMOです。
[アカウント連絡先]、[Contact Point Address]、[Contact Point Email]、[Contact Point Phone]、[Individual]という5つのDMOに設定されます。

前回の通り、以下がDataCloudの構成です。

  1. データソース (Source): Salesforce CRM, S3, Webサイトなど
    * Data Cloudに取り込むデータの提供元であり、多様なシステムやデータ形式が接続対象となる。
  2. データストリーム (Data Stream): データソースからの接続と取り込み設定
    * : データソースとの接続を確立し、データの取り込み頻度(スケジュール)や更新方法(全件/差分)を定義する。
  3. DLO (Data Lake Object): 取り込まれた生データが最初に格納される場所
    * 役割/特徴Data Cloud内のデータレイクにおけるストレージコンテナとして機能し、ソースシステムの構造に近い形でデータを保持する。
  4. データマッピング (Data Mapping): DLOのデータをDMOの構造に紐付けるプロセス
    * 役割/特徴DLOの項目とDMOの項目を視覚的または設定ベースで関連付け、異なるソースのデータをData Cloudの標準データモデルに統合する。
  5. DMO (Data Model Object): 標準化・構造化されたデータが格納されるオブジェクト
    * 役割/特徴統合・整理されたデータを保持し、セグメンテーション、計算済みインサイト、有効化(Activation)など、データ活用のための基盤となる。
  6. (活用): DMOのデータを使って計算済みインサイト (CI) を作成したり、セグメントを作成したりする。

今回は、データストリームを設定して、データソースから、DLOとして取り込み、データマッピングを経て、DMOとなる事がわかりました。

最終実行状況の確認

しばらく時間が立つと取り込まれたDMOデータを見ることができます。

image.png

更新されたことを確認します。

データレイクオブジェクトContact_Homeの確認

[データエクスプローラ]から、データレイクオブジェクトで、Contact_Homeを選択します。

image.png

データの中身を確認することができました。

[SOQLをコピー]をクリックすると、次のように表示されます。

SELECT
AccountId__c, AssistantName__c, AssistantPhone__c, Birthdate__c, Phone__c, cdp_sys_SourceVersion__c, Id__c, CreatedDate__c, DataSource__c, DataSourceObject__c
FROM Contact_Home__dll
LIMIT 100

データレイクはContact_Home__dllというdllで終わるオブジェクト名であることがわかります。

データモデルAccount Contactの確認

データモデルを選択します。DMOのオブジェクトを選択します。

image.png

データモデルの定義を見ることができます。

image.png

[データエクスプローラ]から、データモデルオブジェクトで、Account Contactを選択します。

image.png

[SOQLをコピー]をクリックすると、次のように表示されます。

SELECT
ssot__AccountId__c, ssot__Id__c, ssot__AssistantPhone__c, ssot__BusinessPhoneId__c, ssot__CreatedDate__c, ssot__DataSourceId__c, ssot__DataSourceObjectId__c, ssot__DepartmentName__c, ssot__FirstName__c, ssot__IndividualId__c 
FROM ssot__AccountContact__dlm
IMIT 100

データモデルはssot__AccountContact__dlmというssot_で始まり、dlmで終わるオブジェクト名であることがわかります。

このように、CRMが適切に取り込まれたことが確認できました。


↓次回は、S3を取り込む接続コネクタを作成します。

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