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「計算済みインサイト」でライフライムバリュー集計とディメンジョンを作成する(DataCloudハンズオン - Coral Cloud #7)

Last updated at Posted at 2025-04-09

前回は、Salesforceの関連リストに予約DMOを追加しました。

今回は、「計算済みインサイト」という機能を利用します。

以下のワークショップ[Exercise 7]の手順に沿って、操作を行います。

計算済みインサイトとは

「計算済みインサイト」とは、Data Cloudに集めた様々な顧客データ(購買履歴、Webサイト閲覧など)を組み合わせて、「顧客ごとの合計購入額」や「特定期間のサイト訪問回数」といった、分析に役立つ独自の指標(データ)をあらかじめ計算しておく機能です。

重い集計処理を先に済ませておくことで、顧客リスト作成や分析の際に、結果を待たずにすぐに利用でき、施策などを素早く実行できます。

計算済みインサイトの作成方法

[計算済みインサイト]から[新規]をクリックします。

image.png

主な計算済みインサイトの作成方法は次の2つです。

  • ビジュアルビルダー(ビルダルインサイトビルダー)
    • ノーコード/ローコードの視覚的なツール
  • SQL式
    • Data Cloud SQL というSQLライクな言語をエディタに直接記述

ここでは、[ビジュアルビルダーを使用して作成]をクリックします。

image.png

計算済みインサイト と ストリーミングインサイト

この選択肢の2つの違いは以下です。

  • 計算済みインサイト (Calculated Insights)
    • スケジュール実行(例: 毎日夜間など)のバッチ処理
    • Data Cloud に蓄積された顧客データ全体
  • ストリーミングインサイト (Streaming Insights)
    • データが流入した時にリアルタイムで処理
    • Web行動やアプリ利用など、「今」発生しているデータ

ここでは、計算済みインサイトを選択します。

image.png

ビルダルインサイトビルダーでの操作

入力データで、Reeservationを選択します。

image.png

[結合]を選択します。

image.png

Unified Individual ccidを選択します。

これで、予約データと統合プロファイルを結合します。

image.png

自動的に、結合方法が示されます。

image.png

ここでは、予約情報を、顧客の統合プロファイルに正しく結びつけることです。

次のデータ結合ステップを行います。

  • Individualオブジェクト: 予約ゲストの基本情報を取得(重複の可能性あり)
  • Unified Individual Linkオブジェクト: 元のゲストIDを統一IDに紐付ける対応表
  • Unified Individualオブジェクト: 統一IDを使い、最終的な統合顧客プロファイルを取得

↓ワークショップのページの図を引用

image.png

このように、予約データを統合プロファイルに繋ぐことで、データ集計の精度が上がります。

この仕組みがあると、たとえ顧客が過去に異なる情報(別名義など)や異なるシステムで予約していても、それら全てを同一人物のものとしてまとめ、本来の総利用額(顧客生涯価値 = LTV)などを正確に把握できるようになります。

[適用]ボタンを押して次へ進みます。

予約に関するライフライムバリュー指標の作成

続けて、[集計]をクリックします。

image.png

[基準]をクリックして、[件数]でReservation IDを選択します。

image.png

Lifetime Reservationsと入力します。

image.png

適用をクリックします。

ライフライムバリューの集計

続けて、[合計]のTotal Priceを選択します。

image.png

名前は、Lifetime Valueと入力します。

image.png

ディメンジョンの作成

ディメンジョンを作成していきます。

Data Cloudのディメンションとは、顧客データなどを分類・整理するための「属性」です。例えば、地域、性別、商品カテゴリ、キャンペーン名などがディメンションにあたり、これらを使ってデータを分析・セグメント化します。

image.png

ディメンション名をUnified Id とします。

image.png

適用ボタンで保存します。

## 保存と実行

ライフライムバリューの集計とディメンジョンを作成したら、[保存して実行]をクリックします。

image.png

Spend Profile By Guest(ゲストによる支出プロファイル)と入力します。

image.png

[有効化]ボタンを押します。

image.png

[今すぐ公開]をクリックします。

image.png

計算済みインサイトの確認

この「計算済みインサイト」は、次の3項目を出力することが、画面から確認できます。

image.png

またデータエクスプローラーで計算結果を確認することもできます。

image.png

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