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Agentforce/DataCloudを試せるDeveloperEditionの取得と設定(無料)

Last updated at Posted at 2025-03-26

この記事では、SalesforceのAgentforceを利用できる環境の構築方法について紹介します。

Agentforce Developer Editionとは

Salesforceの説明ページによると、「Agentforce Developer Edition」は次の機能を持ちます。

AgentforceとData Cloudにアクセスし、最初のユースケースとしてプロトタイプ作成を開始できる新しい無料の開発者向けの環境です。
Agentforce Developer Editionには、Data Cloudへの10GBのアクセスと1時間あたり150 LLMの生成が含まれます。

まず、AgentforceとData Cloudを使えるDeveloper Editionを取得してみましょう。

Agentforce開発環境の取得

AgentforceとDataCloudが付与されたDeveloper Editionは、専用のページからサインアップします。URLは以下です。

メールアドレスなどを入力すると、無事環境を取得できます。

image.png

環境設定

それでは、Agentforceの環境を構築していきます。

[設定]画面から、トグルをONにして、有効化していきます

Coral CloudというAgentForce学習用のData Cloudアプリ

Agentforceのプロンプトとエージェントの機能を具体的に試すため、Data Cloudを含む「Coral Cloud」というデモアプリケーションが用意されています。この環境には、Trailheadワークショップで利用されるリゾート地の予約情報データが含まれます。

もしAgentforce単体での動作確認が目的であれば、(時間がかかるため)Data Cloudのデモデータ投入はスキップして問題ないと思います。

ここでは、Coral CloudのGitHubページの説明に従いセットアップを行います。

Data Cloudの設定

まず、データクラウドが動いていることを確認します。

image.png

Agentforceの設定

次に、設定から、EinsteinとAgentforceを有効化します。

Einstein を有効化プロンプトビルダーのグローバル言語サポートを有効化を有効化します。

image.png

AgentforceをONにします。

image.png

Githubのページ上は、次に、Einstein for SalesをOnにすると書いています。
セールスメールを有効化というオプションが表示されているはずですが、しかし残念ながら、この設定が表示されていませんでした。

理由は、このDeveloper Editionには存在しないライセンスのようです。

こちらのIssueで、DEは対応外とコメントがありましたので、ここは飛ばして問題ないと思います。

以上で、基本的な設定は完了となります。

ライセンスの中身

このDeveloper Editionで付与されているライセンスを見てみます。

ユーザーライセンス

[ユーザーライセンス]で、Einstein Agentが200付与されています。

image.png

権限セットライセンス

[権限セットライセンス]は次の通りです。

  • Agentforce (Default) : 5
  • Agentforce Service Agent Builder : 10000
  • Agentforce Service Agent User : 200
  • Einstein Prompt Templates : 5
  • Data Cloud : 200,000

image.png

使用量ベースのエンタイトルメント

[使用量ベースのエンタイトルメント]は、次の通りです。

  • Data Cloud Maximum Number of Segment Publishes : 20,000
  • Data Cloud Maximum Number of Events : 7,500,000,000
  • Data Cloud Maximum Number of Known Profiles : 45,000
  • Data Cloud Maximum Number of Connections : 3

image.png

このように、AgentForceとDataCloudが利用できることが確認できました。

従来のレガシーDeveloper Edition環境との相違

今回はAgentforce用のDeveloper Editionをセットアップしましたが、既存のDeveloper Editionも存在しています。

2025年5月時点では、これまでの(Agentforceのない)環境は「レガシー」と呼ばれているようです。

なお、以下の方の情報によると、今回のAgentforce環境では、ユーザー名の変更ができないようです。

また、このQiita記事には、他のDeveloper Edition情報の記載がたくさんありました。

以下の[コミュニティ]のスレッド参照
https://trailhead.salesforce.com/ja/trailblazer-community/feed/0D5KX00000SVoGX

「レガシーDE」の特徴

This version still allows you to set a custom username and is more flexible for creating multiple orgs.
このバージョンでは、引き続きカスタム ユーザー名を設定でき、複数の組織をより柔軟に作成できます。

「AgentforceのDE」の特徴

This newer form does not let you specify a username — it uses your email address as the username, which must be unique.
この新しいフォームではユーザー名を指定できません。ユーザー名としてメールアドレスが使用されますが、このメールアドレスは一意である必要があります。

この環境の違いを意識して、Developer Editionを取得したほうが良さそうです。

Agentforceの習熟度を示す「Agentblazer」

Agentforceが使えるDeveloper Editionを取得できたら、Agentblazerを目指してみるのも良いでしょう。
Agentblazerとは、Salesforceが提唱する、AIエージェントを活用してビジネスや社会に変革をもたらす先駆者を指す言葉です。

Agentblazerのランクは、AIの使いこなしレベルを3段階で表しています。

  1. Champion(チャンピオン)
    • AIの基本を理解し、簡単なAIのアイデアが出せる「初心者」レベル
  2. Innovator(イノベーター)
    • AIを実際に使って、ビジネスで結果を出せる「実践者」レベル
  3. Legend(レジェンド)
    • 高度なAI戦略を立て、他の人を導ける「達人」レベル

こちらのページから、Trailheadを通じて、特定のモジュールやチャレンジを完了することで取得できます。各レベルは、AIとAgentforceにおける個人の専門知識と貢献度を示す証明となります。


AgentForce環境を取得するにあたり、こちらの記事を参考にさせて頂きました。わかりやすい記事ありがとうございます。


↓次回は、Coral Cloudの環境を構築として、サンプルデータを投入していきます。

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