この記事では、SalesforceのAgentforceを利用できる環境の構築方法について紹介します。
Agentforce Developer Editionとは
Salesforceの説明ページによると、「Agentforce Developer Edition」は次の機能を持ちます。
AgentforceとData Cloudにアクセスし、最初のユースケースとしてプロトタイプ作成を開始できる新しい無料の開発者向けの環境です。
Agentforce Developer Editionには、Data Cloudへの10GBのアクセスと1時間あたり150 LLMの生成が含まれます。
まず、AgentforceとData Cloudを使えるDeveloper Edition
を取得してみましょう。
Agentforce開発環境の取得
AgentforceとDataCloudが付与されたDeveloper Editionは、専用のページからサインアップします。URLは以下です。

メールアドレスなどを入力すると、無事環境を取得できます。
環境設定
それでは、Agentforceの環境を構築していきます。
[設定]画面から、トグルをONにして、有効化していきます
Coral CloudというAgentForce学習用のData Cloudアプリ
Agentforceのプロンプトとエージェントの機能を具体的に試すため、Data Cloudを含む「Coral Cloud」というデモアプリケーションが用意されています。この環境には、Trailheadやワークショップで利用されるリゾート地の予約情報データが含まれます。
もしAgentforce単体での動作確認が目的であれば、(時間がかかるため)Data Cloudのデモデータ投入はスキップして問題ないと思います。
ここでは、Coral CloudのGitHubページの説明に従いセットアップを行います。
Data Cloudの設定
まず、データクラウドが動いていることを確認します。
Agentforceの設定
次に、設定から、EinsteinとAgentforceを有効化します。
Einstein を有効化
とプロンプトビルダーのグローバル言語サポートを有効化
を有効化します。
Agentforce
をONにします。
Githubのページ上は、次に、Einstein for Sales
をOnにすると書いています。
セールスメールを有効化
というオプションが表示されているはずですが、しかし残念ながら、この設定が表示されていませんでした。
理由は、このDeveloper Editionには存在しないライセンスのようです。
こちらのIssueで、DEは対応外とコメントがありましたので、ここは飛ばして問題ないと思います。
以上で、基本的な設定は完了となります。
ライセンスの中身
このDeveloper Editionで付与されているライセンスを見てみます。
ユーザーライセンス
[ユーザーライセンス]で、Einstein Agent
が200付与されています。
権限セットライセンス
[権限セットライセンス]は次の通りです。
- Agentforce (Default) : 5
- Agentforce Service Agent Builder : 10000
- Agentforce Service Agent User : 200
- Einstein Prompt Templates : 5
- Data Cloud : 200,000
使用量ベースのエンタイトルメント
[使用量ベースのエンタイトルメント]は、次の通りです。
- Data Cloud Maximum Number of Segment Publishes : 20,000
- Data Cloud Maximum Number of Events : 7,500,000,000
- Data Cloud Maximum Number of Known Profiles : 45,000
- Data Cloud Maximum Number of Connections : 3
このように、AgentForceとDataCloudが利用できることが確認できました。
AgentForce環境を取得するにあたり、こちらの記事を参考にさせて頂きました。わかりやすい記事ありがとうございます。
↓次回は、Coral Cloudの環境を構築として、サンプルデータを投入していきます。