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Zig print関数の表記法(オプション設定)について

Last updated at Posted at 2024-05-29

既にドキュメントがあった。

フォーマット形式の資料が以下にあった。

zig.guideのAdvanced Formatting

調べた時はなかったので仕方がなくソースを見て理解したけど、無駄に終わっちゃった。

はじめに

Zig言語の動作を確認するためにprintを使用し、各データを確認している。
そのprintの表示について、調査したのでここに記述します。

version: 0.12.0
動作環境: MacOs
対象コード: std/fmt.zig

print関数の定義

print関数には以下の二つの定義がある。

  1. std.debug.printの定義
const std = @import("std");
const print = std.debug.print;
// --> io.getStdErr().writer().print

標準エラー出力を使っている。そして、エラーの戻りがない。
io.getStdErr().writer()を呼び出す前にthread間の排他制御(mutex)が入っているので、より安全になっているが、他のthread
と競合する場合があり注意が必要となる。

  1. std.io.getStdOut().writer()からの定義
const std = @import("std");
const stdout = std.io.getStdOut().writer();
const print = stdout.print;

標準出力を使用で、エラー戻りがある。
従って、try print(....)とエラー処理が必要となる。

通常は*2.*の標準出力stdoutを使用すべきだろうが、1. stderrを使用しているのが一般的となっている様だ。

オプション設定

const message: [] const u8 = "print";
const data: u8 = 6;
print("{s} -> {d}: {b}\n", .{message, data, data});		// print -> 6: 110;

""の中の{s}など設定によりデータを表示する方法を変更する。

{}の内容は

	{[argument][specifier]:[fill][alignment][width].[precision]}

となっている。

  1. argument - データのインデックス番号またはデータのフィールドで使われる引数の名前を指定する。
const message: [] const u8 = "print";
const data: u8 = 0x42;
print("{s} -> {d}: {1b}\n", .{message, data});		// print -> 66: 1000010 

{1b}の1が{message, data}のindex0,1の1を指し、dataを意味する。
引数の名前についてはまだわからない。

  1. specifier - 表記方法を指定する。 例、{b}-バイナリー
    {x} - Hex(16進)表示で小文字 例1ffe
    {X} - Hex表示で大文字 例1FFE
    {s} - string表示 例 Hello world
    {e} - 浮動小数点の表示 例 1.234e3
    {d} - デシマル(10進)表示 例 1234
    {b} - バイナリー(2進)表示 例10001010
    {o} - octal(8進)表示 例 2322
    {c} - キャラクタ(Ascii) 1文字表示 例 H
    {u} - UTF-8表示 ???
    {?} - null を含むデータを表示する
    {!} - Error コード表示
    {*} - アドレス表示
    {any} - 配列、構造体などのフォーマットとして定義された表示

  2. fill - widthで指定された文字幅内の空きにセットする文字

  3. alignment - <:左寄せ、^:センター、>:右寄せで文字を詰める方向を指定

print("{b:0>8}", .{6});		// 00000110

{b:0>8}の0:fill,>:alignment、8:widthとなっている。つまり、文字幅を8桁で右詰、空きに0を満たす事となる

  1. width - 表示する文字幅を指定する。

  2. precision - 小数点以下の有効数字

print("dat: {e:.3}\n", .{12.3456});		// 1.235e1

使用例

const std = @import("std");
const print = std.debug.print;

test "sample print function" {
    const deci: u16 = 0x1234;
    const flo: f32 = 12.345;
    const stri: []const u8 = "printing";
    
	print("{1s:<10} : d:{0d:5}\n", .{ deci, stri });	//  printing   : d: 4660
    print(" b:0b{0b:0>16} x:0x{0x:0>4}\n", .{deci});	//  b:0b0001001000110100 x:0x1234
    print(" e:{0e:<8} {0e:<8.3} {0e:<8.1}\n", .{flo});//  e:1.2345e1 1.235e1  1.2e1
}

最後に

現状、Zig言語はprint関数然り、どう使うかのドキュメントがない。そのため、ソースを確認したり実験により調査しました。
参考になれば幸いです。

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