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アイレット株式会社 新卒Advent Calendar 2023

Day 2

VercelでNode.js以外のランタイムを動かしてみる(Go, Python, Ruby)

Last updated at Posted at 2023-12-01

Vercel といえば Next.js なので、 Node.js を動かすものというイメージがあります。

ですが、Vercel では Node.js 以外のアプリケーションもデプロイすることができます。

想像以上に簡単にデプロイできて、すごかったです :hushed:

公式が対応しているランタイム

Vercel は以下のランタイムに対応しています。

  • Node.js
  • Edge
  • Go
  • Python
  • Ruby

コミュニティ・ランタイム

公式がサポートしているランタイムとは別に、ユーザが作成したコミュニティ・ランタイムも存在します。コミュニティ・ランタイムには、以下のランタイムがあります。

  • Bash
  • Deno
  • PHP
  • Rust
  • Bun

コミュニティ・ランタイムは、GitHub の Vercel Community リポジトリで管理されているようです。

ランタイムの比較

基本的に、サーバレスなアプリケーションを構築をする場合には Node.js、Edge で動かしたい場合には Edge (JavaScript) を使うことが想定されているようです。

Go, Python, Ruby については、 2023/12/2 現在でベータ版となっています。

うごかしてみる

公式にサポートされている 5 つのランタイムを実際に動かしてみましょう。

適当に GitHub リポジトリを作成して、次のようなファイル構成にしてみました。

.
├── Gemfile
└── api
    ├── edge
    │   └── hello.ts
    ├── go
    │   └── hello.go
    ├── javascript
    │   └── hello.js
    ├── python
    │   └── hello.py
    └── ruby
        └── hello.rb

5つのファイルそれぞれの中身は、ほとんど公式ドキュメント通りですが、次の通りです。

/api/edge/hello.ts
export const runtime = 'edge';
 
export function GET(request: Request) {
  return new Response(`I am an Edge Function!`, { status: 200 });
}
/api/go/hello.go
package handler
 
import (
  "fmt"
  "net/http"
)
 
func Handler(w http.ResponseWriter, r *http.Request) {
  fmt.Fprintf(w, "<h1>Hello from Go!</h1>")
}
/api/javascript/hello.js
export default function handler(request, response) {
  const { name = 'World' } = request.query;
  return response.send(`Hello ${name}!`);
}
/api/python/hello.py
from http.server import BaseHTTPRequestHandler
 
class handler(BaseHTTPRequestHandler):
    def do_GET(self):
        self.send_response(200)
        self.send_header('Content-type','text/plain')
        self.end_headers()
        self.wfile.write('Hello, world!'.encode('utf-8'))
        return
/api/ruby/hello.rb
require 'cowsay'
 
Handler = Proc.new do |request, response|
  name = request.query['name'] || 'World'
 
  response.status = 200
  response['Content-Type'] = 'text/text; charset=utf-8'
  response.body = Cowsay.say("Hello #{name}", 'cow')
end
Gemfile
source "https://rubygems.org"
 
gem "cowsay", "~> 0.3.0"

あとはこれを GitHub にプッシュして、Vercel にインポートするだけでデプロイできます。

アクセスしてみる

デプロイしたAPIに実際にアクセスしてみます。

Edge

/api/edge/helloの画像

Go

/api/go/helloの画像

Javascript

/api/javascript/helloの画像

Python

/api/python/helloの画像

Ruby

スクリーンショット 2023-12-02 0.20.03.png

Node.js 以外のランタイムはどんなときに使える?

Go, Python, Ruby はまだベータ版なので、商用で使うのはまだ早いかもしれません。

それでも、検証目的のAPIや画像変換APIに活用すると、スピーディに開発を行えそうです。

あと、デプロイまでの流れが超シンプルなので、プログラミング初学者の入門としても優秀だと思います。

Flask と Django が使える

これもいいなと思ったのですが、Python のランタイムには Flask と Django が含まれているようです。
素晴らしいです:clap:

まとめ

Vercel といえば Node.js のイメージしかなかったですが、Go、Python、Ruby のAPIをとても簡単にデプロイできることが分かりました。

ファイル1つ作ってGitHubにプッシュするだけでAPIが叩けるようになるって、最高ですね!

APIを作ることの簡単さでいうと、他のホスティングサービスと比べてもかなり優れていると感じました :thumbsup:

参考

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