マッチングアプリで学ぶGit：恋愛で分かるバージョン管理

Gitは、ソフトウェア開発で使われるバージョン管理システムです。しかし、「Gitって難しそう」「イメージが満ちない」と感じる方も多いでしょう。そこで今回は、マッチングアプリの恋愛体験を例に、Gitの基本概念を楽しく学んでみましょう。

1. マッチング＝`init`

マッチングアプリでお相手とマッチした瞬間。それはまさにプロジェクトが始まるときと同じです。

リポジトリを新規に作成します。恋愛に例えるなら「マッチした瞬間」に相当します。

git init

マッチング後のメッセージのやり取り。Gitでいうコミット作業です。

作業内容（恋愛の進展）を記録して積み重ねる行為です。

git commit -m "初めてのメッセージを送った"
git commit -m "共通の興味が見つかった！"

複数の相手と同時進行でやり取りするイメージ。恋愛での「同時進行」はGitのブランチ管理に似ています。

同じプロジェクト内で並行して作業を進めるための機能です。

git branch main         # 本命
git branch branch-a     # 気になる相手A
git branch branch-b     # 気になる相手B
git branch branch-c     # 気になる相手C

複数の相手とデートを重ね、本命1人に精緻する瞬間。Gitでいう「ブランチの統合」に当たります。

1つのブランチに変更を取り込んで統合する操作です。

git checkout main
git merge branch-b
git branch -d branch-a  # 不要になった相手を削除
git branch -d branch-c  # 不要になった相手を削除

うまくいかなかったデートを取り消す・振り出しに戻すイメージです。

過去の特定のコミットを取り消して新たなコミットを作る操作です。

git revert HEAD

同じ変更範囲が競合することは、恋愛でいう「言い合いによるすれ違い」に相当します。

ブランチ統合（mergeやrebaseなど）で衝突した場合、手動で解決が必要です。

# けんか(コンフリクト)を確認し手動で修正
git add .
git commit -m "和解した"

恋愛が成就して「私たちお付き合いしています！」と公言するイメージ。Gitでいうリモートへの反映です。

ローカルのコミットをリモートリポジトリに反映（公開）します。

git push origin main

恋愛でいう「最近どう？」と相手に最新の状況を聞くイメージ。Gitでいうとリモートから最新の変更を取得する操作です。

リモートリポジトリの変更を手元に取り込んで同期を保ちます。

git pull origin main