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Notesについてまとめてみた

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概要

社内コミュニケーションツールであるNotesについてざっくりとまとめてみました。

目次

Notesとは

Notesは、HCLテクノロジーズが開発、運用しているグループウェア (情報共有ツール) です。
文書の共有や電子メール、カレンダーやスケジュール管理、掲示板などの機能をもっています。
グループウェアの先駆けとなったツールでもあります。

歴史

1989年に、ロータス・デベロップメントという会社により「Lotus Notes」という名前でリリースされました。
1995年にはIBMがロータス・デベロップメントを35億ドルで買収し、NotesはIBMのソフトウェア部門の一部の製品となりました。
1996年にはNotesのデータベースをブラウザからアクセスできるようにする「Domino」がリリースされ、Notesで使用されているサーバーを総称してDominoと呼ぶようになりました。
2013年には名称が「Lotus Notes」から「IBM Notes」に変更されました。
その後2019年にIBMからHCLテクノロジーズに売却され、「HCL Notes」という名称になりました。

ちなみに2000年前後は、企業内コミュニケーションのシステムを簡単に作れる基盤としてNotesは有名だったらしいです。
ただその後徐々にsharepointのように同じような機能があり、かつWebベースで見た目がきれいなグループウェアが大頭してきて、シェアが少しずつ他のグループウェアに移り変わっていったらしいです。

Dominoとは

Notes用のサーバーソフトウェアです。
Notesがクライアント側のソフトウェアで、Dominoがサーバー側のソフトウェアというイメージです。
ユーザーはNotesを使用してDominoサーバーにアクセスして、データの共有やアプリを利用できます。

ベンダーの移り変わり

歴史にも記載した通り、Notesという製品は3種類のベンダーを移り変わりしています。

1989年~1995年:ロータス・デベロップメント
1995年~2019年:IBM
2019年~現在:HCLテクノロジーズ

また、IBMがHCLに売却する少し前にリリースされた「Notes/Domino V9.0」と「Notes/Domino V10.0」は、2024年6月1日にサポートが終了しています。
V11以降はHCLに売却されてからリリースされたため、現在も継続的にサポートが行われています。

参考:「IBM版」Notes/Dominoのサポート終了巡り混乱、企業は主体的に情報収集を

サポート終了問題

2022年にHCLがV9とV10のサポートが終了する旨を発表すると、その後Notes自体のサポートが終了する、というフェイクニュースが出回ったそうです。
あくまでIBM時代の過去のバージョンが終了するだけで、HCLに売却されてからの直近のバージョンはサポートは継続されており、今後もしばらくサポートは続いていくと思われます。

参考: 脱Notesのフェイクニュースにご注意を!

他の社内コミュニケーションシステムに移行する際の課題

例えばですがNotesから他のグループウェアのシステムに移行するとなっても、現在Dominoサーバーにある大量の過去データの移行が必要だったり、Domino Designerを使用してカスタムアプリケーションを作成していると、新しいシステムに移行するのはかなり複雑になります。また、そのためには移行プロジェクトを進めるためのNotesの専門知識を持つ人材も確保しておく必要があります。

Notesの使用方法

HCLのこちらのページにドキュメントが置かれています。

終わりに

社内のコミュニケーションシステムはNotesやsharepoint、Google Workspaceなど様々ありますが、導入する際はそれぞれの特徴を吟味して導入を進められたらいいですね。

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