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目標設定に役に立つフレームワークをまとめてみた

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概要

会社での目標設定や個人的な目標設定など、目標設定に役立つフレームワークをまとめました。

目次

SMARTの法則

1981年にアメリカのジョージ・T・ドランが雑誌「Management Review」に掲載した論文がもとになった法則です。
SMARTは各単語の頭文字で、意味は以下になります。

  • S:Specific(具体的)
    • 目標は明確かつ、具体的であること。「達成したいことは何か」「なぜ達成したいのか」など
  • M:Measurable(測定可能)
    • 達成度や進捗が数値で測れること。「どのくらいの量」「どの指標で判断するか」などを決めて、成果を評価できるようにする
  • A:Achievable(達成可能)
    • 現実的に達成可能な目標であること
  • R:Relevant(関連性がある)
    • 自分の役割や目標にあっていること
  • T:Time-bound(期限がある)
    • 達成までの期限が明確になっていること。 「いつまでに達成するか」を決めることで、行動にメリハリがつくため

企業で社員が目標設定する際も、手法の一つとしてよく使用されています。

参考

ベーシック法

目標設定を以下の順で行うフレームワークです。

  • 目標項目

    • なにを達成するか
  • 達成基準

    • どこまでやればゴールか
  • 期限

    • いつまでに達成するか
  • 行動計画

    • どのように作業を進めて達成するか

上記の通りの順に決めていくことで、具体的な目標の設定が可能です。
目標設定方法がシンプルなため、目標設定に慣れていない方にも最適です。ただ反面、複雑な目標に対応し辛い面もあるので、その場合は別の手法と組み合わせて使用する形がよいです。

参考

OKR

「Objectives and Key Results」の略で、Googleなどの企業でも採用されている目標管理のフレームワークです。組織や個人の目標達成を支援するために設計されており、以下の二つの要素で構成されています。

  • Objective(目標)
    • 「何を達成したいか」を明確にする定性的な目標。インスピレーションを与えるような表現が望ましい
  • Key Results(主要な成果指標)
    • 「目標をどう測るか」を定量的に示す指標。通常は3〜5個程度設定する

もともとインテルのCEOだったアンドルー・グローヴが、MBO (1954年にピーター・ドラッカーが「現代の経営」という書籍で提唱した目標管理の手法) をより進化させた形としてOKRを導入しました。その後、元インテル社員のジョン・ドーアが、GoogleにOKRを紹介しました。

参考

GROW

コーチングや目標管理のフレームワークとして広く使われている手法で、ゴールを決めて現実と結びつけるように具体化していく手法です。受験勉強や人生の目標、子育てなど、さまざまな目標に対応できます。

以下の4ステップで行われ、ぞれぞれについて具体化していきます。

  • Goal(目標)
    • 達成したいことは何か
  • Reality(現状)
    • 現在の状況はどうか
  • Options(選択肢)
    • どんな選択肢があるか
  • Will(意志/行動)
    • 具体的に何をするか

1980年代後半に、イギリスのビジネスコーチであるジョン・ウィットモア卿とその同僚によって開発されました。もともとあったスポーツのコーチング考え方をもとに、ビジネスに応用する形で開発されました。特にテニスのコーチング理論から大きな影響を受けています。
その後、1992年のジョン・ウィットモアの著書「Coaching for Performance」で世界中に広く知られるようになり、様々な企業や教育機関で使用されるようになりました。

参考

バックキャスティング

未来のとある時点に目標を設定して、そこから振り返って現在すべきことを考える方法です。1970年代、地球環境問題や持続可能な開発の分野で初めて注目を集めた方法です。環境汚染、資源の枯渇のような課題に対して、理想的な未来像を考え、そこから逆算して現在の行動をきめるアプローチをとりました。

以下の流れでアプローチします。

  • 理想的な未来像を描く

    • 達成したい理想の状態を明確にする
  • 未来から逆算して現在を見つめる

    • その理想に到達するために、どんなステップが必要かを逆算。また、途中のマイルストーン(中間目標)を設定する
  • 現在の状況を分析する

    • 今の自分のスキルや環境、リソースを把握する。また、ギャップ(足りないもの)を明確にする
  • アクションプランを立てる

    • ギャップを埋めるための具体的な行動を計画する

参考

終わりに

目標設定は記載したもの以外にも色々な手法がありますが、まずは気になった手法を試してみて自分に合っていると思った手法を取り入れるとよいかなと思います。

その他参考

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