概要
タスクマネージャーに表示されているAntimalware Service ExecutableというアプリのCPU使用率が高く、PCが正常に動作しない場合の対処法をまとめました。
目次
- Antimalware Service Executableとは
- 1. 最上位の特権での実行を行わせない
- 2. Windows Defenderの除外リストに追加する
- 3. リアルタイム保護を無効にする
- 4. 電源プランを高パフォーマンスにする
- PCが重いとどのようになるか
Antimalware Service Executableとは
Windowsのセキュリティ保護システムのひとつです。Windowsのウイルス対策ソフトウェアであるWindows Defenderが実行している保護システムです。
新しいファイルやプログラムの実行を常時監視してスキャンしています。
Windows Defenderが全体の管理と設定を行っており、Antimalware Service Executableに具体的なタスクを指示しているイメージです。
実行ファイルの名前は「MsMpEng.exe」です。
1. 最上位の特権での実行を行わせない
以下のサイト様の手順で、最上位の特権で実行するというチェックを外すと効果が出る場合があります。
私の場合ですが、なぜかPCを再起動すると、また☑が入っている場合がありました。PCを再起動後に現象がまた発生した場合は、☑が入ってないか再度確認してもよさそうです。
2. Windows Defenderの除外リストに追加する
「ウイルスソフトがウイルスソフトを何回もスキャンしている」という無限ループに陥っている可能性もありそうです。下記のサイト様の手順により、解消方法が記載されていました。
3. リアルタイム保護を無効にする
「リアルタイム保護を無効にすると、「Antimalware Service Executable」が一時的に停止するようです。ただし再起動すると「Antimalware Service Executable」も再稼働するので、あくまで一時的な対応になります。
以下のサイト様に実施手順の記載があります。
- 【解決】Antimalware Service ExecutableのCPU使用率が高い時に停止する方法 ※対処法1
- Windows 11 のリアルタイム保護をオフにする方法: ステップバイステップ ガイド
社用PCだと、設定が変更できないようになっている可能性もあります。
4. 電源プランを高パフォーマンスにする
Windowsの電源設定を「高パフォーマンス」に変更すると、PCの性能を100%使用して動作が軽くなる可能性があります。
以下のサイト様に実施手順の記載があります。
-
Antimalware Service Executableって何?削除しても大丈夫? 削除しない対応策も紹介 | Windows Q&A
※「Antimalware Service Executableが原因で問題が発生した場合の対処法 (上級者向け)」の部分
電源プランを高パフォーマンスにする方法
PCが重いとどのようになるか
私の使用していたPCが重たくなったときは、以下のような挙動になりました。
動作が重たい
基本的に動作が重いです。特に以下のような操作をすると固まりやすかったです。
文字の入力
キーボードから文字を入力すると固まります。キーを押して10秒以上たってから反映されていたので、沢山キーを打つと固まります。
なのでメモをとることのほかにも議事録、メールを打つことが大変になります。
特にリモート会議で議事録を作成している場合は通話アプリを併用している場合が多いので、その点も要注意です。
文字の変換
文字が問題無く打てている場合でも、文字の変換機能を使うと途端にアプリが白くなりフリーズ状態になることがありました。
文字やファイルをコピー
文字やフォルダ、ファイルのコピーに時間がかかりました。使用していたあるアプリでは文字をコピーした際に「クリップボードに貼り付けています」というメッセージが5秒ほど表示されましたが、このようなメッセージは問題無く動作していた際には見ることがありませんでした。
文字やファイルのペースト
コピーした後もペーストでも時間がかかってしまい、アプリがフリーズすることもありました。
フォルダを開く
エクスプローラーを使用してフォルダを開く場合も時間がかかっていました。エクスプローラーがフリーズすることもありました。
アプリの起動
大きな実行アプリなら当たり前ですが、メモ帳などのテキストアプリを開く場合でも時間が掛かっていました。
アプリの内容の保存
保存するファイルが大きな場合は当たり前ですが、テキストファイルを保存する場合も時間が掛かっていました。
ブラウザでWebページを表示
ブラウザでWebページを表示する際も表示されるまでに時間が掛かりました。
Teamsの通話時
Teamsを起動しているだけでもメモリやCPUをよく使用していますが、特にビデオ通話時は注意が必要です。通話の開始や通話が終了するのと同時にTeamsが落ちてしまうことが何度かありました。
アプリが原因不明な動作をする
上記の動作が重たい以外にも、アプリが原因不明な挙動をすることがありました。
例えばいつも使用しているライセンス取得済みのアプリを起ち上げると、「ライセンスエラー」というメッセージが表示され起動できない場合がありました。※再度になりますが、ライセンスは取得していました。
ただPCが正常にサクサク動いている場合はこのエラーは一度も発生しませんでした。
終わりに
今回は「Antimalware Service Executable」のCPU使用率が高い場合の対応法として記載しましたが、PCの動作が通常よりも遅いと感じる原因は「Antimalware Service Executable」のみではありません。例えば使用しているPCの寿命が近くなった場合も発生します。その場合もフォルダやファイル等、ハードディスクのデータを操作しようとした際に読み書きの速度が低下していて、PC全体的に動作が重いような感じになります。
「Antimalware Service Executable」が問題無さそうな場合は、別の原因が潜んでいる可能性があると思われます。