概要
ある程度有名なデータベースの一覧を記載しています。
※随時更新予定。
目次
リレーショナル型データベース
- PostgreSQL
- Oracle Database
- MySQL
- MariaDB
- SQLite
- Microsoft Access
- FileMaker
- Microsoft SQL Server
- Amazon Aurora
- Ingres
NoSQL型1データベース
リレーショナル型データベース
PostgreSQL
開発元 | PostgreSQL Global Development Group |
誕生 | 1997年 |
名前の由来 | 「Post-Ingres (「Ingres」というDBの後継 (Post) ) 」という意味合いから |
HP | https://www.postgresql.org/ |
概要
OSSのRDBMS。 BSDライセンスのため、独自に機能の改変や追加を行ってもソースコードを公開せずに頒布できる。よく「ポスグレ」と略されて呼称される。
基本的な機能を備えている。
データベースサーバーとしての世界的なシェアは上位に食い込み、人気が高い。
PostgreSQLの原形になった「POSTGRES」は、1986年にカリフォルニア大学バークレイ校のコンピューターサイエンス学科で開発され、元々はIngressの後継として開発された。
Oracle Database
開発元 | Oracle Corporation |
誕生 | 1979年 |
名前の由来 | - |
HP | https://www.oracle.com/ |
概要
「データベース界の巨人」と言われるOracleのデータベース。
長年にわたり世界で高いシェアを誇っている。
障害に対する機能が豊富のため、耐障害性が高い。
高性能なため、他のDBと比べると少し高額。
「SQL Developer」という管理ツールがある。
MySQL
開発元 | MySQL AB ※現在はオラクルが管理 |
誕生 | 1995年 |
名前の由来 | 共同設立者のミカエル・ウィデニウスの長女の名前である「My」と「SQL」を組み合わせた |
HP | https://www.mysql.com/jp/ |
概要
OSSのRDBMS。 現在はオラクル社が管理している。無償版 (Community Edition) はサポートサービスがついていない。
Windows、Mac、Linux、CentOS、Solaris等、色々なOSに対応している。
「YouTube」や「NetFlix」、コンテンツ管理システムの「wordpress」もMySQLが使用されている。
また、サポートも厚いため官房庁でも使用されている。
MariaDB
開発元 | MariaDB Corporation Ab |
誕生 | 2009年 |
名前の由来 | MySQLの開発者でもあるミカエル・ウィデニウスの次女の名前である「マリア」から ※長女の名前はMySQLの名前に使用されている |
HP | https://mariadb.com/ |
概要
MySQLから派生したOSSのRDBMS。
MySQLの開発者でもあるミカエル・ウィデニウスが開発した。
2009年に意見の食い違いによりミカエルがMySQLプロジェクトから脱退し、その年にMariaDBをリリースしたという経緯がある。
SQLite
開発元 | リチャード・ヒップ |
誕生 | 2000年 |
名前の由来 | 恐らく「SQL」と「小さく (Lite) 」の組み合わせから |
HP | https://sqlite.org/ |
概要
他のソフトウェアに組み込んで利用されるのを想定した作りになっており、名前の通り非常に軽い。
ファイル形式で管理され、クライアント/サーバーモデルを採用しておらず、データベースサーバーが必要ない。
本体ファイルサイズは600KB程度で消費するメモリ量も少なく、処理性能が低いデバイスにも組み込むことができる。
他のライブラリへの依存性が低いため、「自己完結型システム」と呼ばれている。
Microsoft Access
開発元 | マイクロソフト |
誕生 | 1992年 |
名前の由来 | かつてマイクロソフトが販売していた通信ソフトウェアから。 通信ソフトウェア自体は販売不振で消滅していたが、データベースソフトウェアとして名前だけ復活した。 |
HP | https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/access |
概要
初心者でも比較的に短い時間でDBを構築でき、他のマイクロソフト社製品との親和性も高い。
元々はローカルにデータを保存するためのシステムだったが、現在はクラウドサービスとの連携が可能。
一つのデータベースファイルでは2GBを超えるデータは扱えないため、データ容量に制限がある。
FileMaker
開発元 | クラリス |
誕生 | 1985年 |
名前の由来 | 不明 |
HP | https://www.claris.com/ja/ |
概要
Appleの子会社であるClarisが開発。
現在もバージョンアップが続けられており、日本国内や世界的に良く使用されている。
ローコードで開発できるため、比較的短期間で開発可能。
ただプログラミングチックな細かいデータ操作には少し弱い。
Microsoft SQL Server
開発元 | マイクロソフト |
誕生 | 1989年 |
名前の由来 | - |
HP | https://www.microsoft.com/ja-jp/sql-server/ |
概要
DBを視覚的に操作する「GUI」が利用でき、マウスだけで簡単に管理ができる。
Microsoft社が開発したDBのため、Windowsとの相性も良い。
「Microsoft SQL Server Management Studio」という管理ツールがある。
Amazon Aurora
開発元 | Amazon |
誕生 | 2014年 |
名前の由来 | オーロラは雲 (Cloud) の上にあるという意味から |
HP | https://aws.amazon.com/jp/rds/aurora/ |
概要
Amazon RDSの一部として提供されているサービス。
スループットについて、MySQLの約5倍、PostgreSQLの約3倍の速度を実現している。
他のRDSのDBと比べ高性能のため、コストが割高になる場合が多くある。
Ingres
開発元 | HCLテクノロジーズ ※元々はカリフォルニア大学バークレー校で開発された |
誕生 | 1970年代初頭~1980年代初頭 |
名前の由来 | 「Interactive Graphics Retrieval System」から |
HP | - |
概要
OSSのRDBMS。
980年代中ごろから、Ingressをベースにした商用データベースが沢山生まれた。
(Sybase、Microsoft SQL Server、NonStop SQL等)
1985年にカルフォルニア大学バークレー校のマイケル・ストーンブレーカー博士らがIngresの後継としてPostgresの設計を発表した。これがのちのPostgreSQLとなる。
NoSQL型データベース
MongoDB
開発元 | MongoDB Inc. |
誕生 | 2009年 |
名前の由来 | 英語の「humongous (ばかでかい) 」から |
HP | https://www.mongodb.com/ja-jp |
概要
ドキュメント指向のDBで、ドキュメント形式でデータを管理する。
MongoDBはNoSQL型という種類の中でも採用が多いDB。
データをRAM (メインメモリ) で読み込んでみ処理するインメモリ型のDB。そのため処理したデータ量が増えても高速にデータの読み書きができる。
Apache HBase
開発元 | Apache Software Foundation |
誕生 | 2010年 |
名前の由来 | 不明 |
HP | https://hbase.apache.org/ |
概要
OSSのデータベース。
リアルタイムでデータ処理の正確性が求められる際に活躍するDB。
FacebookやLineのメッセージングサービスに採用されている。
Cassandra
開発元 | Apache Software Foundation |
誕生 | 2008年 |
名前の由来 | ギリシャ神話の悲劇の預言者「カサンドラ」から |
HP | https://cassandra.apache.org/_/index.html |
概要
Facebookのエンジニアが開発したDB。
テーブルにデータが格納され、CQLというSQLに似たクエリを使用できるためRDBと似たようなイメージで使用できる。
IndexedDB
開発元 | 不明 |
誕生 | 2015年 |
名前の由来 | 恐らく、Indexから ※「インデックス付きデータベース」という意味合いか? |
HP | https://www.w3.org/TR/IndexedDB/ |
概要
Webブラウザ上で動作するDB。
クライアント側で動作して、大量のデータを効率的に扱うことが出来る。
ブラウザのデータ管理機能は他にも「Cookie」「LocalStorage」などがあるが、例えば様々な形式のデータが保存できる、データ保存可能容量が多い (ブラウザによる制限がない) のメリットがある。
-
「Not Only SQL」の略。リレーショナル型データベース以外のデータベースを指す総称。
リレーショナルデータベースは昔から広く使用されているが、近年注目されてきているビッグデータの処理を行おうとすると、処理速度が遅くなってしまう。そのため、NoSQLのような、RDBに比べてビックデータを高速に処理できるDBに近年注目が集まっている。
※RDBにはビッグデータに対して「3V」と呼ばれる「Volume(データ量)」「Velocity(速度)」「Variety(多様性)」の課題があると言われている。 ↩