前回の記事Matlab で Kinect V2 を使う (簡単な使い方+モーションキャプチャー)でMatlabでのKinectの簡単な使い方とその使い方の例を挙げて紹介した。
本記事では Kinectをmatlabで使う際に使えるアプリ「Image Acquisition Tool」 について基本的な操作方法についてまとめようと思う。
参考記事 Acquisition Using the Image Acquisition Tool(英語版)
使用環境
- matlab 2019a
- windows 10
アプリの画面
Kinect V2と接続した場合
これ以後では(1)~(5)に分け、それぞれの使い方について簡単に説明する。
(1)Hardware Browser
(2)Preview
(3)Information
(4)Acquisition Parameters
(5)Session Log
(1)Hardware Browser
使いたいハードウェアを選択する。
Kinect V2の場合、カラー画像か深度画像か取得したい画像の方を選択(クリック)することで、Previewの方に表示されるようになる。
(2)Preview
デバイスから得たデータを出力(表示)する画面。
主に、2つの役割があり、それぞれボタンがある。
Preview
Start Preview でプレビューを開始し、リアルタイムの画像を取得。
停止したいときは Stop Preview。Acquire
一定時間画像をとり、それらをつなぎ合わせて動画のようにして出力される。
詳細な設定は(4)Acquisition Parametersでできる。
(3)Information
(1)Hardware Browserで選択したデバイスとその情報、(4)Acquisition Parametersで設定したことなど、情報がまとめられた画面
(4)Acquisition Parameters
(2)Previewの画面でAcquisitonを使うときの設定をする画面である。
-
General
- Frames per trigger (取得するデータ(フレーム数)) : 設定したフレーム数だけ取得したら自動的に停止する。 Infiniteを選択すると、自動的に停止はされず、Stop Acqusition ボタンを押すことで停止される。
- Color space (色空間の選択): rgb,YCbCe,grayscaleの中から選べる。
Logging
Diskを選択すると、自動保存ができる。
操作は以下のとおり
1.Log to で「Disk」または「Disk and memory」を選択
2.Disk Loggingで「Filename」の部分に保存したい場所を選択
(3.)Automatically increment filename にチェックしておくと、このアプリが起動されている間中、指定した場所に自動的に名前を変えられ保存され続ける。
注)アプリを一度閉じると設定はもとに戻ってしまうようなので、もう一度設定しなおす必要ありROI(Region Of Interest)
範囲設定をして、指定した部分のみを記録することが可能
(5)Session Log
個人的にはこの機能が一番すごいと思う。このアプリで操作したことが全て、プログラムの形でこの画面に入力される。これを利用することで、他のプログラムにも組み込むことが容易に可能となる。
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