0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

簡単IT クロスサイトスクリプティング(XSS)

Posted at

概要

クロスサイトスクリプティング(XSS) とは、ウェブサイトにおけるセキュリティ脆弱性の一つで、攻撃者が悪意のあるスクリプト(主にJavaScript)を信頼されたウェブページに注入する攻撃手法です。この攻撃により、ユーザーがそのページを利用した際に不正なコードが実行され、個人情報の漏洩や不正操作が行われる危険性はあります。

XSSの攻撃手法

XSS攻撃では、攻撃者が特定のスクリプトを仕込んだページやリンクをユーザーに閲覧させます。このとき、悪意のあるコードがユーザーのブラウザ上で実行され、以下のような被害を引き起こします:

  • ユーザーの個人情報の盗難:
    クッキーやセッションIDを奪われることで、なりすましが行われる。

  • 不正操作の実行:
    ユーザーの代わりにフォーム送信や設定変更を行われる。

  • 表示の改ざん:
    偽情報の表示やフィッシングサイトへの誘導。

XSSの種類

XSS攻撃には主に以下の3種類があります。

  1. ストアドXSS(Stored XSS)
    攻撃者が悪意のあるスクリプトをサーバーに保存し、他のユーザーがそのスクリプトを含むページを閲覧した際にコードが実行されるタイプの攻撃です。
    例:掲示板やコメント欄に仕掛けたスクリプトが保存され、他の訪問者がそれを表示すると実行される。

  2. リフレクトXSS(Reflected XSS)
    攻撃者が細工したリンクやリクエストをユーザーに送信し、スクリプトが即座に応答に反映されて実行される攻撃です。
    例:攻撃者が細工したURL(例:検索クエリ)をクリックさせ、悪意のあるスクリプトが実行される。

  3. DOM型XSS(DOM-based XSS)
    サーバーを介さず、ブラウザ側で実行されるJavaScriptが操作される攻撃です。主にクライアントサイドのコード処理に依存します。
    例:フォームやURLパラメータで渡された値が動的にDOMに反映され、その値が不正なスクリプトを含む場合に発生します。

XSSの防止方法

  1. 入力検証
    ユーザーが入力する内容を事前にチェックし、不正なスクリプトを除去または無効化する。
    特殊文字(例:<, >, ", ' など)の除去またはエスケープ処理を行う。

  2. 出力エスケープ
    動的に生成されるコンテンツをHTMLに出力する際、エスケープ処理を行い、ブラウザがスクリプトとして解釈しないようにする。
    例:HTMLエスケープ、JavaScriptエスケープ。

  3. コンテンツセキュリティポリシー(CSP)
    CSPを設定して、外部の不正なスクリプトの実行や不審なリソースの読み込みを防ぐ。
    サーバーでCSPヘッダーを追加する。

  4. HTTPOnlyクッキーの利用
    クッキーにHttpOnly属性を設定することで、JavaScriptによるクッキーの読み取りを防止する。

最後

クロスサイトスクリプティング(XSS)は、ウェブ開発者やサービス運営者にとって大きなリスクとなる脆弱性です。しかし、適切な入力チェックやエスケープ処理、CSPなどの対策を実施することで、多くの攻撃を防ぐことが可能です。

ウェブサイトを安全に保つため、常に最新のセキュリティ対策を適用しましょう。

初心者ですので、誤りがございましたら、ご指摘をおこなっております

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?