AWS Outposts は、AWSのクラウドサービスをあなたのオフィスやデータセンターに直接持ち込むサービスです。簡単に言うと、AWSのコンピュータやストレージなどのハードウェアを、あなたの所在地にインストールすることで、クラウドの便利さと自分のデータをローカルで管理することを両立させることができるサービスです。
どういう仕組みか？
1.AWSハードウェアがあなたのデータセンターに
AWSが、あなたのオフィスやデータセンターに必要なコンピュータやストレージ、ネットワーク機器などを専用に提供します。これらのハードウェアは、AWSのクラウドで使っているものと同じなので、同じAWSサービスを利用できます。
2.クラウドと同じ環境をローカルで管理
Outpostsを使うと、AWSのサービスをローカルで利用しながら、クラウドと同じ管理ツールやインターフェースを使って管理できます。AWSのコンソールやAPIを使って、クラウドと同じ感覚で設定や運用を行えます。
3.データセンターをクラウドと一体化
Outpostsでは、あなたのデータセンターとAWSのクラウド環境が1つにまとまるため、両方をシームレスに使い分けることができ、運用が楽になります。
何が良いのか？
・低遅延でデータを管理したい: データをクラウドに送る必要がなく、物理的に近くにあるサーバーで処理できるため、すぐにデータにアクセスできます。
・安全性やプライバシーを守りたい: セキュリティやデータのプライバシーを重視する業界でも、データを自社内で保持しながらクラウドの利便性も享受できます。
・拡張が簡単: 初めは少しの設備で始めて、後からクラウドに簡単に拡張できるので、ビジネスの成長に合わせて柔軟に対応できます。
例えて言うと：
もしあなたが料理をしたいレストランを経営しているとします。クラウドは外部の巨大キッチンのようなもので、必要なときにすぐ食材や道具が届きます。しかし、お客様のリクエストで素早く料理を出さなければならない場合、自分の店にも高性能な小さなキッチン（つまりOutposts）を作ることができます。これにより、どちらの場所でもスムーズに料理（データの処理）ができるわけです。
まとめ：
AWS Outposts は、AWSのクラウドの便利さを物理的にあなたの場所に持ち込み、自社で管理しながらクラウドと連携できるサービスです。これにより、データの処理をよりスムーズに、安全に行うことができるのです。