はじめに
AWS Auto Scalingグループを使用する際、スケールイン(縮小)が発生したときに、どのインスタンスが終了されるかを理解することは、安定した運用にとって重要です。
本記事ではデフォルトの終了ポリシーがどのように動作するのかを解説します。
デフォルトの終了ポリシーの動作順序
デフォルトの終了ポリシーでは、インスタンスを終了する際に以下の手順が順番に実行されます。
1. インスタンス数が最も多いアベイラビリティゾーンを選択
- Auto Scalingグループが複数のアベイラビリティゾーンにまたがっている場合、インスタンス数が最も多いゾーンが選ばれます。
- これにより、ゾーン間でインスタンス数のバランスを維持します。
2. 古い起動設定(Launch Configuration)を使用しているインスタンスを優先的に終了
- 選ばれたゾーン内で、古い起動設定を使用しているインスタンスがある場合は、それが優先的に終了されます。
3. インスタンスの起動時間が最も古いものを終了
- もし複数のインスタンスが同じ条件で存在する場合は、起動時間が最も古いインスタンスが終了されます。
デフォルトポリシーの特徴
- スケーラビリティを重視し、ゾーン間でインスタンス数のバランスを確保します。
- 古いリソースを優先的に削除することで、新しい設定を使用したインスタンスを維持します。
注意点
- デフォルトの終了ポリシーは自動で適用されますが、カスタム終了ポリシーを設定することも可能です。
- カスタムポリシーを設定することで、特定のタグや条件に基づいてインスタンスを終了できます。
まとめ
デフォルトの終了ポリシーは、バランスを取りつつ効率的にインスタンスを管理する重要な仕組みです。
Auto Scalingの動作を理解し、適切な終了ポリシーを設計することで、システムの安定運用につながります。
もしカスタムポリシーの設定方法について詳しく知りたい場合は、別記事で紹介しますのでぜひご覧ください!